異なる結末と焔の安寧
「そういった点でどちらのティアにも言えることとしては、自分がユリアの末裔である事を誇りだと思う上で驕りがあったと思われます。こちらの方に関しては然程そういった事は言ってはいませんでしたが、元々いた方のティアは聞かれれば隠すことなくそれらを明かしました・・・そのことから自分はユリアの子孫であること、そして謡将と兄妹であることに誇りと言うかむしろ言い触らしたいといった気持ちを感じました。まぁ彼女自身はそんな自覚は無かったかもしれませんが、自分達兄妹は特別だという気持ちはどこかに持っていたでしょうね」
「・・・今となってはになるが、そういった特別扱いを望んでいた節は確かに所々感じさせる部分はあったな。そして特別だと思うからこそ自分で何でも出来ると過信し、一人で抱え込んだり暴走したりといった事を何回も起こしていった・・・」
「えぇ、そうです。そしてそれらに関してはティアを追求したり責めたりするような空気であったり時間がなかったから、誰もそうはしてはいかなかった・・・まぁそこについては後の祭りですが、彼女はそうして起こしたことの責任を取ることなく過ごしてきた。例外があるとしたなら謡将を刺して謹慎をさせられたという身内びいきでいて、異例な軽い処置を取られたくらいでしょうが・・・アクゼリュス行きに関しては死んでくれと命令されたような物ですが、元々いた方でもハッキリとその事についてモースから宣言された訳ではありませんからね」
「元々の方のティアは何だかんだでモース様から言われてないからで失望というか、敬意を失わずにいたのを考えればそうだったんだろうな」
それでいかにティアがどちらでもユリアの子孫にヴァンとの血の繋がりがあること、そして自分を特別と見ていたか・・・それらを口にしていくジェイドに、アッシュも決定的なきっかけが無かったからティアが決定的な意味で変わりようが無かったのだろうと漏らす。
「えぇ。だから彼女としては自分があの旅で変わったつもりだったのでしょうが、それはあくまでも多少程度でいて成長していくルークを見ていくにつれて自分も変わっていっていると錯覚していったのだと思うのです。実際は兄がいなくなってもルークに寄りかかればいいと、自分がいなくては仕方ないし彼に惹かれているのだからと見る形でね」
「だがそうしてそこでルークであったり他の物に対する考えを変えることが出来なかったティアは、いい加減他に目を向けるべきといった考えに変わることなく居続ける事になって、結果としてダアトのお荷物に等しい状態になった・・・そして当人はそれを認められらないというか、そうだと見ることは出来なかったと」
「えぇ。それらを変えるには当人が自覚を持ってこれを変えたいという気持ちを持たねばまず始まりませんが、自覚を持つ持たない以前に自分のこういうところが悪いという考えは無かったとしか思えませんからね・・・自分が兄さんや教官に教えられてきた事だったりには間違いはないし、それに従って行動してきた自分にも間違いはないと」
「・・・昔の俺を知っているティアからはこう言われたくないと思われるだろうが、それは独り善がり以外の何物でもない。自分だけが納得して満足すればいいという考えはな・・・」
更にいかにティアが変わったようていて変わっていなかったのか・・・二人がそう会話を交わす中でアッシュはたまらず呆れたように頭を横に振った。自分自身にも昔は当てはまった事だからこそ居心地の悪い気持ちになることだが、自分と違いティアは自身についてを振り返り反省出来なかった事に。
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「・・・今となってはになるが、そういった特別扱いを望んでいた節は確かに所々感じさせる部分はあったな。そして特別だと思うからこそ自分で何でも出来ると過信し、一人で抱え込んだり暴走したりといった事を何回も起こしていった・・・」
「えぇ、そうです。そしてそれらに関してはティアを追求したり責めたりするような空気であったり時間がなかったから、誰もそうはしてはいかなかった・・・まぁそこについては後の祭りですが、彼女はそうして起こしたことの責任を取ることなく過ごしてきた。例外があるとしたなら謡将を刺して謹慎をさせられたという身内びいきでいて、異例な軽い処置を取られたくらいでしょうが・・・アクゼリュス行きに関しては死んでくれと命令されたような物ですが、元々いた方でもハッキリとその事についてモースから宣言された訳ではありませんからね」
「元々の方のティアは何だかんだでモース様から言われてないからで失望というか、敬意を失わずにいたのを考えればそうだったんだろうな」
それでいかにティアがどちらでもユリアの子孫にヴァンとの血の繋がりがあること、そして自分を特別と見ていたか・・・それらを口にしていくジェイドに、アッシュも決定的なきっかけが無かったからティアが決定的な意味で変わりようが無かったのだろうと漏らす。
「えぇ。だから彼女としては自分があの旅で変わったつもりだったのでしょうが、それはあくまでも多少程度でいて成長していくルークを見ていくにつれて自分も変わっていっていると錯覚していったのだと思うのです。実際は兄がいなくなってもルークに寄りかかればいいと、自分がいなくては仕方ないし彼に惹かれているのだからと見る形でね」
「だがそうしてそこでルークであったり他の物に対する考えを変えることが出来なかったティアは、いい加減他に目を向けるべきといった考えに変わることなく居続ける事になって、結果としてダアトのお荷物に等しい状態になった・・・そして当人はそれを認められらないというか、そうだと見ることは出来なかったと」
「えぇ。それらを変えるには当人が自覚を持ってこれを変えたいという気持ちを持たねばまず始まりませんが、自覚を持つ持たない以前に自分のこういうところが悪いという考えは無かったとしか思えませんからね・・・自分が兄さんや教官に教えられてきた事だったりには間違いはないし、それに従って行動してきた自分にも間違いはないと」
「・・・昔の俺を知っているティアからはこう言われたくないと思われるだろうが、それは独り善がり以外の何物でもない。自分だけが納得して満足すればいいという考えはな・・・」
更にいかにティアが変わったようていて変わっていなかったのか・・・二人がそう会話を交わす中でアッシュはたまらず呆れたように頭を横に振った。自分自身にも昔は当てはまった事だからこそ居心地の悪い気持ちになることだが、自分と違いティアは自身についてを振り返り反省出来なかった事に。
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