異なる結末と焔の安寧
・・・そしてそういった中で生活をしていくナタリアだが、そんな生活をする中で一年程後にアッシュの結婚の連絡を受けた上で、そこから更に一年程後に子どもが出来たと連絡を受けると・・・愕然とした上で脱け殻のようになって大人しくなったとアッシュは報告を受けた。そして以降に来る定時連絡でももうそれまでの活発さが嘘のよう、大人しく何も主張をすることなどない生活をしていると。
その報告にアッシュもナタリアが自身の結婚及び子どもにショックを受けたのだと理解し、多少こそは申し訳無いという気持ちは浮かんだが元々から覚悟をしていた為にそこはもう生きているだけで良しというようにするように考えることにした。元々のナタリアのやってきたことを考えれば、これは本当に破格な処置なのだと。
「ちなみに彼女に結婚というか、子どもを生んでもらうという選択肢はいつから無かったんですか?」
「コーラル城に送ると決めた時には確定していた。ベルケンドでの暮らしの時から子どもを作ることになっても王族の血を引かず、赤い髪に翠の瞳を持つ者は生まれんから権力狙いの貴族を近付けん為にもそうしようという方向だったが・・・送るとなった時にはもうナタリアに子どもは作らせないようにとなった。だからコーラル城に派遣した人材は警戒をする兵士を除いて子育てが終わるか何らかの事情で出会いが無くとも良いとした女性だけにし、貴族達はナタリアとの結婚や婚約などそもそもそういった経緯から切り出す者などいなかったから、出会いもそうだがそもそも男など近付く事もないままナタリアは今日まで生きてきたし兵士もナタリアに手を出すことなく子どもも出来なかった。その為、もう後はコーラル城で生を閉じるだけになるだろう・・・今ならバチカルに戻しても大人しいままだろうとは思うが、下手に揉め事の火種を再点火させるようなことにはしたくないからそうはしないがな」
「ナタリアの性格上貴方に対して何らかの行動というか、想いから暴走しそうだからということを見越してですね」
「あぁ。今となってはもう俺も後をここで生まれた俺の子に継いでもらって引退という形を取っているが、それでも俺との揉め事でキムラスカが混乱することなど望ましいことではないからな。だからナタリアにはこのままコーラル城で生を閉じてもらう・・・恨まれるだろうことは承知はしているがな」
「ですがその方がいいのは私も分かりますからね・・・そこは私も理解していますし、貴方の味方です」
「すまんな・・・そう言ってもらえると助かる」
そうしてナタリアについてどうなっているのかに、これからどうなるのか・・・それらをまとめるように話していく二人は少し申し訳なさそうにするアッシュをジェイドがなだめる形で声をかけ、アッシュが小さく微笑を浮かべながら頷いた事で終わりを告げた。ナタリアに関しての事はもうこれで決まりだし終わりだと。
「・・・まぁナタリア以外の事に関してはそこまでキムラスカに問題があったわけではなく、むしろ順調だったくらいだ。前にもやったようなキムラスカの食料事情に関しては同じようにジェイド達に来てもらったが、その時もナタリアがいなかったことから特に問題は無かっただろう?」
「えぇ。順調以外の何物でもありませんでしたね。以前やったことですから以前よりも断然に方針を定めやすかったこともありますが、やはりナタリアが度々催促の為にと行動をしてこなかったのがこちらとしてはやりやすかったです」
「まぁそれはそうだろうとは思ったし、今回も協力してくれたことには感謝はしているが・・・そもそもの話として、ガイは正直な所として前もこちらでもいてもいなくても大していなくても変わらなかったと今なら思えてならんな」
「いてもいなくても、ですか・・・確かに今となっては私も思いますよ。ガイは以前も含めてそういった節があったと」
そうしてナタリアの話題から少しずつ話を変えていく二人だが、アッシュがガイの名と共にいてもいなくても良かったのではと口にしたことにジェイドも頷いて返した。確かに肯定出来るというよう。
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その報告にアッシュもナタリアが自身の結婚及び子どもにショックを受けたのだと理解し、多少こそは申し訳無いという気持ちは浮かんだが元々から覚悟をしていた為にそこはもう生きているだけで良しというようにするように考えることにした。元々のナタリアのやってきたことを考えれば、これは本当に破格な処置なのだと。
「ちなみに彼女に結婚というか、子どもを生んでもらうという選択肢はいつから無かったんですか?」
「コーラル城に送ると決めた時には確定していた。ベルケンドでの暮らしの時から子どもを作ることになっても王族の血を引かず、赤い髪に翠の瞳を持つ者は生まれんから権力狙いの貴族を近付けん為にもそうしようという方向だったが・・・送るとなった時にはもうナタリアに子どもは作らせないようにとなった。だからコーラル城に派遣した人材は警戒をする兵士を除いて子育てが終わるか何らかの事情で出会いが無くとも良いとした女性だけにし、貴族達はナタリアとの結婚や婚約などそもそもそういった経緯から切り出す者などいなかったから、出会いもそうだがそもそも男など近付く事もないままナタリアは今日まで生きてきたし兵士もナタリアに手を出すことなく子どもも出来なかった。その為、もう後はコーラル城で生を閉じるだけになるだろう・・・今ならバチカルに戻しても大人しいままだろうとは思うが、下手に揉め事の火種を再点火させるようなことにはしたくないからそうはしないがな」
「ナタリアの性格上貴方に対して何らかの行動というか、想いから暴走しそうだからということを見越してですね」
「あぁ。今となってはもう俺も後をここで生まれた俺の子に継いでもらって引退という形を取っているが、それでも俺との揉め事でキムラスカが混乱することなど望ましいことではないからな。だからナタリアにはこのままコーラル城で生を閉じてもらう・・・恨まれるだろうことは承知はしているがな」
「ですがその方がいいのは私も分かりますからね・・・そこは私も理解していますし、貴方の味方です」
「すまんな・・・そう言ってもらえると助かる」
そうしてナタリアについてどうなっているのかに、これからどうなるのか・・・それらをまとめるように話していく二人は少し申し訳なさそうにするアッシュをジェイドがなだめる形で声をかけ、アッシュが小さく微笑を浮かべながら頷いた事で終わりを告げた。ナタリアに関しての事はもうこれで決まりだし終わりだと。
「・・・まぁナタリア以外の事に関してはそこまでキムラスカに問題があったわけではなく、むしろ順調だったくらいだ。前にもやったようなキムラスカの食料事情に関しては同じようにジェイド達に来てもらったが、その時もナタリアがいなかったことから特に問題は無かっただろう?」
「えぇ。順調以外の何物でもありませんでしたね。以前やったことですから以前よりも断然に方針を定めやすかったこともありますが、やはりナタリアが度々催促の為にと行動をしてこなかったのがこちらとしてはやりやすかったです」
「まぁそれはそうだろうとは思ったし、今回も協力してくれたことには感謝はしているが・・・そもそもの話として、ガイは正直な所として前もこちらでもいてもいなくても大していなくても変わらなかったと今なら思えてならんな」
「いてもいなくても、ですか・・・確かに今となっては私も思いますよ。ガイは以前も含めてそういった節があったと」
そうしてナタリアの話題から少しずつ話を変えていく二人だが、アッシュがガイの名と共にいてもいなくても良かったのではと口にしたことにジェイドも頷いて返した。確かに肯定出来るというよう。
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