異なる結末と焔の安寧
・・・目的を果たし、ルークが紫と共に幻想郷に戻った後から数十年程の時間が経った・・・
「・・・またこんな形で会うことになったな・・・」
「以前の経験があったからこそでしょう。と言っても前と環境が大分変わったことから、色々と気楽にはなりましたがね」
・・・以前同様、アスターが住んでいた屋敷にて老齢の身となったアッシュとジェイドが二人で対話していた。
と言っても少し何とも言えない様子のアッシュに、ジェイドは微笑みを浮かべる。
「まぁそちらについては否定はしない、と言いたいが・・・ルークが幻想郷に戻ってから二年といった時間でナタリアがもう完全に幽閉といった環境に押し込められた事には、もう我慢が出来なくなったのかと思ったがな」
「それで仕方無いからということで、表立って事実を明かすわけにもいかないということからコーラル城をリフォームして彼女を送ったんでしたね」
「あぁ・・・そこまでされたことから最早ナタリアは脱け殻のようになって何も熱意もなくなったという報告を聞いて、ようやくかと思ったものだ・・・」
その中でアッシュがナタリアの話題を出していき、その時の事を思い出しながら頭を抱える。
・・・ルークが大爆発によりアッシュと一つになったと、表向きはジェイド以外を騙す形でバチカルに戻ったアッシュはキムラスカでの活動に従事していった。
ただそうして活動していく中で一年ほどが経つと、ベルケンドからナタリアが様々に我慢が出来なくなって文句やら抗議やらが届いてきていると、アッシュやインゴベルト達の耳に届けられていき・・・やはりといったような気持ちを抱いていった。ナタリアが我慢の限界に近付いていっているという兆候がきたのだということに。
ただそれでもインゴベルトからしたならナタリアに爆発されて完全に立場を失わせるような事にはさせたくないと、何とかなだめるような手紙を出したりしていったとアッシュは報告を受けていたが・・・それはあくまで爆発する為の時間が遅れただけであって、その半年後にナタリアがベルケンドから脱出して数日後にバチカルへと姿を現した。
そんなナタリアの行動にインゴベルト達は唖然とし、ナタリアはナタリアで自分をずっとのけ者にすることはおかしいと勢いよく抗議していった・・・だがそんな行動に対して、アッシュはある程度そういった行動を取るだろうといった予測もあった為に覚悟を決めてナタリアと話をしていった。感情論もそうだが今は自分が『ナタリア』なのだというナタリアに対して、その『ナタリア』という立場を利用するのかということから始まる理屈攻めの形でだ。
そしてそんな話が続いていくのだが、元々感情を爆発させてきた上に順序だてた理論で話すのが得意ではなかったナタリアはアッシュの話に押されていった上で・・・インゴベルトと公爵のみしかいない場で話をしていた事もあって、その後のナタリアをどうするかと話し合った。
そうして話し合った過程はともかくとしてどういった結論になったのかと言うと、ジェイドとの話に出たようにコーラル城をリフォームという形で使い直せるようにした上で・・・もう次にコーラル城から抜け出したなら処刑という事にするという結末にするというようになった。
その話にそこまでするのかとナタリアは涙を浮かべながら叫ぶように抗議の声をあげたのだが、今の時点で殺さないどころか王族として立場だけでも守れた上でその生活の保証をするだけでも破格だとアッシュもそうだがインゴベルト達も返した。そしてナタリアの為に打ち捨てられたコーラル城をリフォームする上で、そこで生活してもらう為に人員を使うのがどれだけナタリアを生かすために甘過ぎとしか言えない処置を取っているのかとも。
そしてそんな処置を取っているのに、次にそこから抜け出すような事をしたならもう容赦はしないがそれにすら不満を言うのならこれまでの事があるから、もうこのまま処刑することになると告げると・・・ナタリアは涙を流して膝から崩れ落ちるしかなかった。最早ここまで来てしまえばいやが上にでも拒否の行動を取れば、ナタリアには未来はないと自身で理解する形で。
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「・・・またこんな形で会うことになったな・・・」
「以前の経験があったからこそでしょう。と言っても前と環境が大分変わったことから、色々と気楽にはなりましたがね」
・・・以前同様、アスターが住んでいた屋敷にて老齢の身となったアッシュとジェイドが二人で対話していた。
と言っても少し何とも言えない様子のアッシュに、ジェイドは微笑みを浮かべる。
「まぁそちらについては否定はしない、と言いたいが・・・ルークが幻想郷に戻ってから二年といった時間でナタリアがもう完全に幽閉といった環境に押し込められた事には、もう我慢が出来なくなったのかと思ったがな」
「それで仕方無いからということで、表立って事実を明かすわけにもいかないということからコーラル城をリフォームして彼女を送ったんでしたね」
「あぁ・・・そこまでされたことから最早ナタリアは脱け殻のようになって何も熱意もなくなったという報告を聞いて、ようやくかと思ったものだ・・・」
その中でアッシュがナタリアの話題を出していき、その時の事を思い出しながら頭を抱える。
・・・ルークが大爆発によりアッシュと一つになったと、表向きはジェイド以外を騙す形でバチカルに戻ったアッシュはキムラスカでの活動に従事していった。
ただそうして活動していく中で一年ほどが経つと、ベルケンドからナタリアが様々に我慢が出来なくなって文句やら抗議やらが届いてきていると、アッシュやインゴベルト達の耳に届けられていき・・・やはりといったような気持ちを抱いていった。ナタリアが我慢の限界に近付いていっているという兆候がきたのだということに。
ただそれでもインゴベルトからしたならナタリアに爆発されて完全に立場を失わせるような事にはさせたくないと、何とかなだめるような手紙を出したりしていったとアッシュは報告を受けていたが・・・それはあくまで爆発する為の時間が遅れただけであって、その半年後にナタリアがベルケンドから脱出して数日後にバチカルへと姿を現した。
そんなナタリアの行動にインゴベルト達は唖然とし、ナタリアはナタリアで自分をずっとのけ者にすることはおかしいと勢いよく抗議していった・・・だがそんな行動に対して、アッシュはある程度そういった行動を取るだろうといった予測もあった為に覚悟を決めてナタリアと話をしていった。感情論もそうだが今は自分が『ナタリア』なのだというナタリアに対して、その『ナタリア』という立場を利用するのかということから始まる理屈攻めの形でだ。
そしてそんな話が続いていくのだが、元々感情を爆発させてきた上に順序だてた理論で話すのが得意ではなかったナタリアはアッシュの話に押されていった上で・・・インゴベルトと公爵のみしかいない場で話をしていた事もあって、その後のナタリアをどうするかと話し合った。
そうして話し合った過程はともかくとしてどういった結論になったのかと言うと、ジェイドとの話に出たようにコーラル城をリフォームという形で使い直せるようにした上で・・・もう次にコーラル城から抜け出したなら処刑という事にするという結末にするというようになった。
その話にそこまでするのかとナタリアは涙を浮かべながら叫ぶように抗議の声をあげたのだが、今の時点で殺さないどころか王族として立場だけでも守れた上でその生活の保証をするだけでも破格だとアッシュもそうだがインゴベルト達も返した。そしてナタリアの為に打ち捨てられたコーラル城をリフォームする上で、そこで生活してもらう為に人員を使うのがどれだけナタリアを生かすために甘過ぎとしか言えない処置を取っているのかとも。
そしてそんな処置を取っているのに、次にそこから抜け出すような事をしたならもう容赦はしないがそれにすら不満を言うのならこれまでの事があるから、もうこのまま処刑することになると告げると・・・ナタリアは涙を流して膝から崩れ落ちるしかなかった。最早ここまで来てしまえばいやが上にでも拒否の行動を取れば、ナタリアには未来はないと自身で理解する形で。
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