帰るべき場所、一つとなる焔
「・・・そこは紫の能力だからということで納得するが、声が聞こえないということはもう一つになったのだな。こちらの『ルーク』と」
「あぁ・・・心の内で話しかけても反応がないし、もういるって感じがしないんだ・・・そしてもう一人の俺が生きてきた記憶がハッキリと俺の頭の中に浮かんでくる。師匠の距離を取った冷めた表情に無感情に最低限丁寧に接してくるガイの事とかな・・・」
「・・・ちなみに聞くが、そんな光景を見てどう思った?お前の感覚からしたら」
「・・・正直、あんな感じに接されてたらこっちの俺が信用出来ないって思うのは分かるって感じだったし、当事者からしたら尚更って感じた記憶がな・・・」
「そこまでだったのか・・・」
アッシュはその話題から『ルーク』についてを変えるようにルークにどうかと問い掛けを向けると、何とも言えないといったような様子で返ってきた答えにたまらず眉を寄せた。『ルーク』からしたならそれだけ二人の様子から信頼が出来なかったのが伝わってきたが為に。
「その辺りに関してはもう終わったことですし、プラネットストームを止めてルークが鍵と一つになったことで私達全員の目的は達成されました・・・というわけで貴殿方にとっては名残惜しいかもしれませんが、そろそろ私はルークと共に幻想郷に戻らせていただきますわ」
「早いですね、と言いたいところですが・・・貴女からしたらようやくの終わりといった所ですし、待たせている方がいるのですから早く戻りたいというのは当然の事でしょうね」
「・・・まぁ分かっていた事だ。そこについては今更ごちゃごちゃ言うつもりはない。だが流石に別れの言葉をかける時間くらいはもらえないか?」
「それくらいの時間なら構いませんわ」
そこに紫がもう戻ると早々に切り出したことにジェイドは物言いたげではあったが頷き、アッシュはならばとせめて別れの挨拶についてを切り出すとすぐに頷いた事に二人はルークへと顔を向ける。
「では私から先に言わせていただきますが・・・ルーク。貴方との二度目の旅は私にとっても非常に良きものとなりました。貴方は自分は幻想となったルークだからというような気持ちや考えがあるかもしれませんが、貴方は貴方であり貴方と共に行き助けられたということは私にとっては何よりの物でした・・・おそらくもう会うことはないでしょうが、私は満足して残りの人生を全うして生きていきたいと思いますので貴方も幻想郷でゆっくりと暮らしていってください」
「・・・ありがとう、ジェイド。俺もジェイドが満足して生きれるように祈っておくよ」
そうしてまずはとジェイドが前に出て言葉をかけていくと共に笑顔と共に手を差し出した為、ルークもその手を笑顔で握り返し言葉を返すとジェイドは手を離して後ろへと下がる。
「・・・次は俺だが、こうして改めて向かい合えば俺がどれだけ以前は独り善がりであったかを思い出す・・・例えヴァンに言われたからだとか理由があるとは言え、勝手に自分だけで考えて行動をして自滅して・・・本当に思い出せば思い出すほどあの時の自分が嫌になるくらいだ」
「あ~・・・その辺りは前後に色々ありすぎたからアッシュだけの責任ってだけでもない気がするけど・・・」
「それでもだ。今だから、それも一つに戻ったからこそ分かるんだ・・・俺が冷静になってルークと向き合えば、もう少しどころか色々と変える事が出来た物もあったんじゃないかとな・・・」
それで次だとアッシュが前に出て穏やかに話を進めていくのだが、擁護の言葉をルークから受ける中で表情を苦い物へと変えていった。過去の自分がどれだけ一人で動きすぎたかに、考えすぎて暴走していたのかということを自覚しながら。
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「あぁ・・・心の内で話しかけても反応がないし、もういるって感じがしないんだ・・・そしてもう一人の俺が生きてきた記憶がハッキリと俺の頭の中に浮かんでくる。師匠の距離を取った冷めた表情に無感情に最低限丁寧に接してくるガイの事とかな・・・」
「・・・ちなみに聞くが、そんな光景を見てどう思った?お前の感覚からしたら」
「・・・正直、あんな感じに接されてたらこっちの俺が信用出来ないって思うのは分かるって感じだったし、当事者からしたら尚更って感じた記憶がな・・・」
「そこまでだったのか・・・」
アッシュはその話題から『ルーク』についてを変えるようにルークにどうかと問い掛けを向けると、何とも言えないといったような様子で返ってきた答えにたまらず眉を寄せた。『ルーク』からしたならそれだけ二人の様子から信頼が出来なかったのが伝わってきたが為に。
「その辺りに関してはもう終わったことですし、プラネットストームを止めてルークが鍵と一つになったことで私達全員の目的は達成されました・・・というわけで貴殿方にとっては名残惜しいかもしれませんが、そろそろ私はルークと共に幻想郷に戻らせていただきますわ」
「早いですね、と言いたいところですが・・・貴女からしたらようやくの終わりといった所ですし、待たせている方がいるのですから早く戻りたいというのは当然の事でしょうね」
「・・・まぁ分かっていた事だ。そこについては今更ごちゃごちゃ言うつもりはない。だが流石に別れの言葉をかける時間くらいはもらえないか?」
「それくらいの時間なら構いませんわ」
そこに紫がもう戻ると早々に切り出したことにジェイドは物言いたげではあったが頷き、アッシュはならばとせめて別れの挨拶についてを切り出すとすぐに頷いた事に二人はルークへと顔を向ける。
「では私から先に言わせていただきますが・・・ルーク。貴方との二度目の旅は私にとっても非常に良きものとなりました。貴方は自分は幻想となったルークだからというような気持ちや考えがあるかもしれませんが、貴方は貴方であり貴方と共に行き助けられたということは私にとっては何よりの物でした・・・おそらくもう会うことはないでしょうが、私は満足して残りの人生を全うして生きていきたいと思いますので貴方も幻想郷でゆっくりと暮らしていってください」
「・・・ありがとう、ジェイド。俺もジェイドが満足して生きれるように祈っておくよ」
そうしてまずはとジェイドが前に出て言葉をかけていくと共に笑顔と共に手を差し出した為、ルークもその手を笑顔で握り返し言葉を返すとジェイドは手を離して後ろへと下がる。
「・・・次は俺だが、こうして改めて向かい合えば俺がどれだけ以前は独り善がりであったかを思い出す・・・例えヴァンに言われたからだとか理由があるとは言え、勝手に自分だけで考えて行動をして自滅して・・・本当に思い出せば思い出すほどあの時の自分が嫌になるくらいだ」
「あ~・・・その辺りは前後に色々ありすぎたからアッシュだけの責任ってだけでもない気がするけど・・・」
「それでもだ。今だから、それも一つに戻ったからこそ分かるんだ・・・俺が冷静になってルークと向き合えば、もう少しどころか色々と変える事が出来た物もあったんじゃないかとな・・・」
それで次だとアッシュが前に出て穏やかに話を進めていくのだが、擁護の言葉をルークから受ける中で表情を苦い物へと変えていった。過去の自分がどれだけ一人で動きすぎたかに、考えすぎて暴走していたのかということを自覚しながら。
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