定まり見据える未来

「・・・その気持ちが固いことはこちらもよく理解出来た。だがそれまでの間そなたはどう過ごす?そなたが望むならそれまでの間バチカルで過ごせるようにするが・・・」
「いえ・・・せめてもの気持ちで言ってもらえる事は嬉しくは思いますが、俺の存在を知っている人を増やす事はもう望ましくないと思いますからそれは遠慮します。アッシュが『ルーク=フォン=ファブレ』に戻るには俺というレプリカルークがいた事は広まるのはもう望ましくないと思いますので、その間は人のいない場所でゆっくりと過ごしたいと思います・・・」
「っ、分かった・・・そういうことならそれでいい・・・」
ただインゴベルトはならせめてとバチカルで過ごす事を提案するが、ルークが首を横に振ってから返した自身の立場に関しての言葉に隣にいる公爵共々苦い表情を浮かばせるしかなかった・・・本来ならヴァン達を止めた英雄と称されてもおかしくない功績を挙げたルークだが、もう存在自体が消えることから知る者自体を増やすのは望まれないという考えは分からないではないと思ってしまった為に。



(『そう・・・レプリカルークの存在はこれからの事を考えたならオールドラントの歴史に名を残すって事は望まれないから、静かに終わらせた方がいいのは俺も理解出来る・・・そして二週間後、俺もこいつとの旅を終えることになる・・・俺とこいつが一人になる形でな・・・』)
そんな反応を見ながら『ルーク』も真剣に考え込んでいく・・・二週間後が自分の旅の終わりの時でもあり、自分がルークと一つになるという時でもあると・・・











未来は固まっていく



そして二つの別れが近付いてくる



その時は遠くない未来にある・・・



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