定まり見据える未来
『その上でそちらにとっては難しいかもしれぬが、プラネットストームを止めることもだがいつそうするかに関してはここで決めてもらいたい。我は音譜帯に近い内に昇るつもりでいる上でそちらとしてはゆっくり考えたいという相反する考えになるかとは思うが、下手に考える時間が長くなってもユリアシティやヴァン達を始めとした事に関してと共にプラネットストームを止めねばならないと発表せねばインパクトは確実に劣る物となるだろう』
「・・・確かに共に発表せねば人々がそれらを受け入れるための気持ちに陰りは元々からある程度は出るだろうが、それがより一層の数が出てもおかしくはないということか・・・」
更にローレライが今ここで決めるようそのメリットデメリットを併せて言葉にしたことに、インゴベルトは考え込むような様子を見せる。
「・・・俺はもうプラネットストームを止めるのと鍵を持っていってもらうのは決定事項にしてもいいと思う」
「ピオニー陛下・・・それは真ですか?」
だが迷う素振りを見せていたインゴベルトとは対照的にもう決めたとばかりの顔と言葉を口にしたピオニーに、市長が真偽を問うよう確認を向ける。
「そちらからしたなら耳の痛い話になるかもしれんが、元々こちらは預言により滅ぼされると詠まれそうなるようにと動かれていた身だ。民にはその情報は届いていないが、こちらとしてはそれだけでも預言から離れると決める理由には十分になる」
「っ・・・」
「だがその後の障気がオールドラント全てを包み込んで滅亡といった中身に関しては、現実的な視点から見ても最早避けようもない未来に来ているのは話からよく分かった・・・そう考えれば下手に音素の恩恵が無くなることを惜しむより、後顧の憂いを絶つために今の我々が行動をしていくことが大切だ。そしてそういった事をするからこそ下手に鍵を残した上で誰が信頼出来るか分からないまま疑心暗鬼になって誰も彼もを疑ってしまうより、もうプラネットストームは復活出来ないのだから今ある物でどうにかするように動いていくのが大事だと思うこともな」
「・・・確かに今後の事を考えるなら、そうした方がよいということですか・・・」
ピオニーはそこで預言保守派に対してチクリと言いつつも様々に考えればそうするべきという考えを真剣にまとめていき、市長も動揺に体を揺らしはしたがそれらの言葉に納得する以外になかった。下手な先伸ばしは良くない事態を招きかねない上にピオニーが本気でこの問題を早く解決しようと思っていると理解させられた為に。
「・・・うむ、分かった。こちらもその通りにしよう」
「っ、よろしいのですか陛下・・・?」
「クリムゾン・・・そなたはわしが勢いに任せた短慮から発言したのではと危惧しているかもしれぬが、この問題に関しては出来る限りの早期解決が望ましいということはそなたも話を聞いて理解している筈だ。そして言ってはなんだが、この問題に関してをバチカルに持ち帰り協議をしても一定数は確実に危機に陥るかその前に対処すればいいといった、安穏としていてその上で解決の先送りを望む者達が現れるであろう。しかしその時に話に出たような状態になれば被害は確実に出てくる上、誰が責任を取るのかに取れるのかという話になる・・・となれば臣下への相談なしと言うのは強引ではあるが、ピオニー陛下と同じくプラネットストームを早く止めるべきだと判断したのだ」
「陛下・・・分かりました。そういうことならお供致します」
そんな意志に続くようにインゴベルトが頷いたことに公爵がすぐに本気かの確認を向けるが、返ってきた答えの真剣な言葉と表情に自分もやると頷き返した。困難な道ではあってもそこに付いていくと。
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「・・・確かに共に発表せねば人々がそれらを受け入れるための気持ちに陰りは元々からある程度は出るだろうが、それがより一層の数が出てもおかしくはないということか・・・」
更にローレライが今ここで決めるようそのメリットデメリットを併せて言葉にしたことに、インゴベルトは考え込むような様子を見せる。
「・・・俺はもうプラネットストームを止めるのと鍵を持っていってもらうのは決定事項にしてもいいと思う」
「ピオニー陛下・・・それは真ですか?」
だが迷う素振りを見せていたインゴベルトとは対照的にもう決めたとばかりの顔と言葉を口にしたピオニーに、市長が真偽を問うよう確認を向ける。
「そちらからしたなら耳の痛い話になるかもしれんが、元々こちらは預言により滅ぼされると詠まれそうなるようにと動かれていた身だ。民にはその情報は届いていないが、こちらとしてはそれだけでも預言から離れると決める理由には十分になる」
「っ・・・」
「だがその後の障気がオールドラント全てを包み込んで滅亡といった中身に関しては、現実的な視点から見ても最早避けようもない未来に来ているのは話からよく分かった・・・そう考えれば下手に音素の恩恵が無くなることを惜しむより、後顧の憂いを絶つために今の我々が行動をしていくことが大切だ。そしてそういった事をするからこそ下手に鍵を残した上で誰が信頼出来るか分からないまま疑心暗鬼になって誰も彼もを疑ってしまうより、もうプラネットストームは復活出来ないのだから今ある物でどうにかするように動いていくのが大事だと思うこともな」
「・・・確かに今後の事を考えるなら、そうした方がよいということですか・・・」
ピオニーはそこで預言保守派に対してチクリと言いつつも様々に考えればそうするべきという考えを真剣にまとめていき、市長も動揺に体を揺らしはしたがそれらの言葉に納得する以外になかった。下手な先伸ばしは良くない事態を招きかねない上にピオニーが本気でこの問題を早く解決しようと思っていると理解させられた為に。
「・・・うむ、分かった。こちらもその通りにしよう」
「っ、よろしいのですか陛下・・・?」
「クリムゾン・・・そなたはわしが勢いに任せた短慮から発言したのではと危惧しているかもしれぬが、この問題に関しては出来る限りの早期解決が望ましいということはそなたも話を聞いて理解している筈だ。そして言ってはなんだが、この問題に関してをバチカルに持ち帰り協議をしても一定数は確実に危機に陥るかその前に対処すればいいといった、安穏としていてその上で解決の先送りを望む者達が現れるであろう。しかしその時に話に出たような状態になれば被害は確実に出てくる上、誰が責任を取るのかに取れるのかという話になる・・・となれば臣下への相談なしと言うのは強引ではあるが、ピオニー陛下と同じくプラネットストームを早く止めるべきだと判断したのだ」
「陛下・・・分かりました。そういうことならお供致します」
そんな意志に続くようにインゴベルトが頷いたことに公爵がすぐに本気かの確認を向けるが、返ってきた答えの真剣な言葉と表情に自分もやると頷き返した。困難な道ではあってもそこに付いていくと。
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