定まり見据える未来
「・・・取りあえずはナタリアに関しては以上になる。後はナタリア自身がどう思うかにどうするかにかかる。一応アッシュ・・・そなたがナタリアをどうにか出来ると見るか他の誰かと結婚するまでなら、どうにかその状況を変えるか元に戻すことは出来ると思うが・・・」
「・・・一応は私もキムラスカに戻ったとしても、すぐに結婚や婚約といった事になるわけではないでしょうからナタリアの様子が変わったというなら、そうすることに異はありません。ですがそれも長く見積もっても私が成人する頃合いまでが限界かと思われます」
「・・・確かにその後の事を考えれば、それくらいまでがギリギリといった所になるか・・・分かった。首脳会談が終わった上でキムラスカに戻ったなら、どうするかについての詳細を話すようにしていこう・・・」
そうして話をまとめようとする中でインゴベルトはナタリアをお前次第で助けられるというように言うのだが、可能性は無いとは言わなくてもそれはナタリア当人次第でありまず無理だろう・・・といったニュアンスで時間制限もあると返したアッシュに、仕方無いというよう力なくインゴベルトは頷くしかなかった。
(『・・・最後の希望が絶たれた、みたいな感じの様子だな叔父上・・・』)
(叔父上はアッシュがそうする気になってくれたら良かったって思って発言したんだろうけど、今のアッシュだと前のアッシュと違って自分が戻らないとか意地だとかで判断したり言葉にしてないからな・・・)
そんな落胆についての様子を端から見る形になったルーク達は、インゴベルトの内心は相当の物だろうというように感じ取る。ナタリアがこれで生半可な事ではバチカル、それも自分の元に戻らない可能性がすさまじく高くなった事実を受けた事に。
(『叔父上としちゃやっぱりナタリアに戻って欲しかったんだろうな・・・何だかんだで・・・』)
(でもそうしたならアッシュ達から聞いた通りか、それ以上になりそうなのは目に見えてるし・・・何より叔父上達もそうなった時あんなこと言わなかったら良かったなんて後悔する可能性が高いからな・・・)
(『・・・父親としての気持ちもだけど、王としての考えもあるからどっちが大事かってのを天秤にかけた上でナタリアを見放さなきゃなんないのが確定したんだから、辛いだろうけどな・・・』)
だからこその辛さがある・・・そう二人は感じて重い気持ちになりながらも会話を交わした。父という立場として残念であろうという気持ちを確かに感じながら・・・
・・・そんな重い空気を漂わせながらもアルビオールは目的地のユリアシティまで順調に飛んでいき、大方予想通りであろう時間に辿り着いた。
「・・・ピオニー陛下。お待ちになられていたのですか?」
「何、つい先程こちらに来たばかりだ。待っていたという程でもなく少しこちらでゆっくりしていたらそちらのアルビオールが見えたんでな。だからこのまま出迎えることにしようと決めたんだ」
・・・それでアルビオールを以降は船をつける場へと降ろして、ユリアシティへと降りたルーク達。
そこでユリアシティの中央に向かう通路の前にジェイド達を後ろにつけ立っていたピオニーにアッシュが声をかけると、気にすることはないといったように返した上でインゴベルトへと視線を向ける。
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「・・・一応は私もキムラスカに戻ったとしても、すぐに結婚や婚約といった事になるわけではないでしょうからナタリアの様子が変わったというなら、そうすることに異はありません。ですがそれも長く見積もっても私が成人する頃合いまでが限界かと思われます」
「・・・確かにその後の事を考えれば、それくらいまでがギリギリといった所になるか・・・分かった。首脳会談が終わった上でキムラスカに戻ったなら、どうするかについての詳細を話すようにしていこう・・・」
そうして話をまとめようとする中でインゴベルトはナタリアをお前次第で助けられるというように言うのだが、可能性は無いとは言わなくてもそれはナタリア当人次第でありまず無理だろう・・・といったニュアンスで時間制限もあると返したアッシュに、仕方無いというよう力なくインゴベルトは頷くしかなかった。
(『・・・最後の希望が絶たれた、みたいな感じの様子だな叔父上・・・』)
(叔父上はアッシュがそうする気になってくれたら良かったって思って発言したんだろうけど、今のアッシュだと前のアッシュと違って自分が戻らないとか意地だとかで判断したり言葉にしてないからな・・・)
そんな落胆についての様子を端から見る形になったルーク達は、インゴベルトの内心は相当の物だろうというように感じ取る。ナタリアがこれで生半可な事ではバチカル、それも自分の元に戻らない可能性がすさまじく高くなった事実を受けた事に。
(『叔父上としちゃやっぱりナタリアに戻って欲しかったんだろうな・・・何だかんだで・・・』)
(でもそうしたならアッシュ達から聞いた通りか、それ以上になりそうなのは目に見えてるし・・・何より叔父上達もそうなった時あんなこと言わなかったら良かったなんて後悔する可能性が高いからな・・・)
(『・・・父親としての気持ちもだけど、王としての考えもあるからどっちが大事かってのを天秤にかけた上でナタリアを見放さなきゃなんないのが確定したんだから、辛いだろうけどな・・・』)
だからこその辛さがある・・・そう二人は感じて重い気持ちになりながらも会話を交わした。父という立場として残念であろうという気持ちを確かに感じながら・・・
・・・そんな重い空気を漂わせながらもアルビオールは目的地のユリアシティまで順調に飛んでいき、大方予想通りであろう時間に辿り着いた。
「・・・ピオニー陛下。お待ちになられていたのですか?」
「何、つい先程こちらに来たばかりだ。待っていたという程でもなく少しこちらでゆっくりしていたらそちらのアルビオールが見えたんでな。だからこのまま出迎えることにしようと決めたんだ」
・・・それでアルビオールを以降は船をつける場へと降ろして、ユリアシティへと降りたルーク達。
そこでユリアシティの中央に向かう通路の前にジェイド達を後ろにつけ立っていたピオニーにアッシュが声をかけると、気にすることはないといったように返した上でインゴベルトへと視線を向ける。
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