定まり見据える未来
『前にも話はしたが、我としては紫やそなたらが介入してきたことに関してを朧気ながらに知ったことで救いになると見たのだ。このオールドラントの預言の中身のような未来を変えることが出来ると』
「・・・それって紫が元の俺達に関して行動したってのを知ったからなんだよな?」
『うむ。元のルークがスキマの中に連れていかれた事を確認した後、その後に戻ったルークもそうだが何よりアッシュの性格が一気に変わったことに希望を見たのだ・・・何度もどうにかならないかと思っていたアッシュの性格が、全く別物に変わっていたのだからな』
「・・・自分で言うのもなんだが、ヴァンへの傾倒の度合いを考えたなら今の俺とこちらの俺は別人と見て間違いなかっただろう。そしてその精神の変わりように俺達の目的を次第に知ったことから、下手に音素を用いての通信はしないようにしようとしたということか」
『そういうことだ』
そうしてローレライがいかにルーク達の変化を見て、考えてきたのか・・・その中で出てきたこちらでの自分についてにアッシュは顔をしかめるが、だからこそというようローレライは肯定を返す。
「・・・俺は話でしか聞いてないからあんまり実感が湧かないんだけど、本当にこっちのアッシュってすごいんだって感じるよ・・・今の話を聞くだけでも・・・」
「・・・前の俺も俺で今となっては相当に独り善がりだと思っていたが、こちらの俺はそんな俺より輪をかけて酷かったと言っても過言ではない。マシだった点を挙げるならまだリグレットやラルゴ辺りのヴァンに対する忠義を誓っている面々との交流は出来ていたというくらいだが、言い換えればそれだけヴァンに傾倒していた上で他の事に関しての関心はかなり低いと言わざるを得なかった・・・それこそキムラスカにナタリアへの想いが残っていなければ、絶対にヴァンを裏切ることはなかっただろうと言えるくらいにはな」
「・・・そしてそんな考え方だから、もし師匠達と敵対して勝っていたにしてもキムラスカには戻らないって話だって事だろうけど・・・俺っていうか、『レプリカルーク』に対する気持ちってどうだったんだ?そこの比重がちょっと気になるんだけど・・・」
「・・・そこの部分に関しては変わっていた。確かに『レプリカルーク』に対しての負の気持ちはあったが、ヴァンに対しての気持ちの傾倒があったからな。そこまで嫌ってはいないにしても、ヴァンの方が様々な意味で重要だからと考えていたから・・・正直な所としてどっこいどっこいといった所だっただろうな、厄介さでは」
「・・・何とも言いようがないな、それ・・・」
そんな中でふとこちらの元の『アッシュ』の人格に関してを疑問に思ったルークに、アッシュが自身の中の記憶から話をしていくのだがその中身にまたアッシュ共々複雑な表情を浮かばせた。どちらにしてもこちらの『アッシュ』は色々と問題があったのだということに。
「・・・おそらくだが、こちらの俺が大爆発で一人に戻ってもろくなことにならなかっただろうな。想像はあくまでも想像でしかないが、それでもヴァンへの傾倒の具合を考えたらキムラスカに戻らないであるとかそういったことを意地から選択をしかねんだろう。たとえ一人に戻ってこちらの『ルーク』の体験や記憶を受け継いでも、自分は自分であると考える上にヴァンを裏切った事に苛まれ引きずる形でな」
「・・・そうアッシュ自身可能性が高いって言えるくらいには、こっちの『アッシュ』の傾倒具合はすごいって言えたんだな・・・」
だからこそとアッシュはヴァンを倒してもどうにもならなかった可能性についてを自分で口にしていき、その言葉をルークも重く受け止める。その後がどうにもならなかった可能性があったということに。
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「・・・それって紫が元の俺達に関して行動したってのを知ったからなんだよな?」
『うむ。元のルークがスキマの中に連れていかれた事を確認した後、その後に戻ったルークもそうだが何よりアッシュの性格が一気に変わったことに希望を見たのだ・・・何度もどうにかならないかと思っていたアッシュの性格が、全く別物に変わっていたのだからな』
「・・・自分で言うのもなんだが、ヴァンへの傾倒の度合いを考えたなら今の俺とこちらの俺は別人と見て間違いなかっただろう。そしてその精神の変わりように俺達の目的を次第に知ったことから、下手に音素を用いての通信はしないようにしようとしたということか」
『そういうことだ』
そうしてローレライがいかにルーク達の変化を見て、考えてきたのか・・・その中で出てきたこちらでの自分についてにアッシュは顔をしかめるが、だからこそというようローレライは肯定を返す。
「・・・俺は話でしか聞いてないからあんまり実感が湧かないんだけど、本当にこっちのアッシュってすごいんだって感じるよ・・・今の話を聞くだけでも・・・」
「・・・前の俺も俺で今となっては相当に独り善がりだと思っていたが、こちらの俺はそんな俺より輪をかけて酷かったと言っても過言ではない。マシだった点を挙げるならまだリグレットやラルゴ辺りのヴァンに対する忠義を誓っている面々との交流は出来ていたというくらいだが、言い換えればそれだけヴァンに傾倒していた上で他の事に関しての関心はかなり低いと言わざるを得なかった・・・それこそキムラスカにナタリアへの想いが残っていなければ、絶対にヴァンを裏切ることはなかっただろうと言えるくらいにはな」
「・・・そしてそんな考え方だから、もし師匠達と敵対して勝っていたにしてもキムラスカには戻らないって話だって事だろうけど・・・俺っていうか、『レプリカルーク』に対する気持ちってどうだったんだ?そこの比重がちょっと気になるんだけど・・・」
「・・・そこの部分に関しては変わっていた。確かに『レプリカルーク』に対しての負の気持ちはあったが、ヴァンに対しての気持ちの傾倒があったからな。そこまで嫌ってはいないにしても、ヴァンの方が様々な意味で重要だからと考えていたから・・・正直な所としてどっこいどっこいといった所だっただろうな、厄介さでは」
「・・・何とも言いようがないな、それ・・・」
そんな中でふとこちらの元の『アッシュ』の人格に関してを疑問に思ったルークに、アッシュが自身の中の記憶から話をしていくのだがその中身にまたアッシュ共々複雑な表情を浮かばせた。どちらにしてもこちらの『アッシュ』は色々と問題があったのだということに。
「・・・おそらくだが、こちらの俺が大爆発で一人に戻ってもろくなことにならなかっただろうな。想像はあくまでも想像でしかないが、それでもヴァンへの傾倒の具合を考えたらキムラスカに戻らないであるとかそういったことを意地から選択をしかねんだろう。たとえ一人に戻ってこちらの『ルーク』の体験や記憶を受け継いでも、自分は自分であると考える上にヴァンを裏切った事に苛まれ引きずる形でな」
「・・・そうアッシュ自身可能性が高いって言えるくらいには、こっちの『アッシュ』の傾倒具合はすごいって言えたんだな・・・」
だからこそとアッシュはヴァンを倒してもどうにもならなかった可能性についてを自分で口にしていき、その言葉をルークも重く受け止める。その後がどうにもならなかった可能性があったということに。
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