定まり見据える未来
「・・・大方ではあるが、その理由に関しての見当は今となってはうっすらだがついている。こっちの俺の記憶からな」
「えっ?それって何だ?」
「確かにこちらの俺のヴァンに対する気持ちの強さは感じられた・・・だがその気持ちの中に揺らぎというより、完全にキムラスカやナタリアに対する気持ちを捨てきれないといった部分があるのを感じ取れた。預言により見捨てられる事になったとは言え、やはりどこかでナタリアだけでも助けられないかだとか考えていたんだろうとな」
「だからナタリアを助けるために動いてて、それを師匠に知られたとかって事で裏切らざるを得なかったって事か?」
「おそらくはそういったことだろう。だがナタリアの性格上ここで引けなどと言っても引かなかったのは目に見えている上、こっちの俺の行動がルーク達にバレていたとなれば引くに引けないだとかヴァンに対する裏切りを起こしてしまったなら、せめてヴァン達を止める側に回ろうとなるんだろうと思うが・・・そんな俺をガイとティアが受け入れるかと言えば・・・」
「簡単に受け入れるはずがなく、それで三人がバラバラになるって事か・・・」
「そうなっただろうな・・・」
アッシュはそこで自身が見付けた見当の理由についてを話していくのだが、だからこそガイとティアの二人がそれを受け入れられたのか・・・とルークが難しい顔で漏らしたことに同じく難しい顔で頷き返す。
「・・・おそらくこちらの俺の行動が露見していなければガイはまだこちらについたままの可能性は高く、露見したなら逆の結果になっていた可能性が高くなっただろう。ティアに関しては正直、俺が来ても来なくてもどちらに転んでもおかしくはなかっただろうが・・・こちらの俺がガイに受け入れられないであるとかで同行の拒否をされるような事になっていたなら、仕方無くもヴァンの元に戻るこちらの俺に付いていっていた可能性は高かっただろうな」
「ティアからしたなら師匠と会える可能性が高いってなるなら、そっちの方がいいってなるだろうからな・・・そして今挙げた可能性はあくまでその中の一つじゃあるけど、それらから確実に言えることとして誰か一人はこっちから離れていったってことか・・・」
「大方そういった所だろう・・・」
その可能性についてを更に追求していく二人だが、どうした所で三人がバラける可能性についてに行き着くといったようなことに共に微妙そうに気落ちする。
『・・・おそらくではあるが、こちらのアッシュが行動が露見した理由の中には我が介入しようとしたからもあっただろうな』
「ローレライ・・・っていうと、音素の通信での介入って事か?」
『あぁ。ルークもそうだがアッシュにも我は音素による通信を何度も試みていたが、そちらの我はともかく我はアッシュへと呼び掛ける方の頻度を多くしていた。理由としてはヴァンへの傾倒の度合いから早くアッシュに心変わりをしてもらわねば、取り返しのつかないことになりかねないと見てだ』
「・・・確かにこちらの俺の記憶と俺の経験から照らし合わせれば回数は多かったようには感じるが、それはローレライがこちらの俺に対して危惧をしていたからか」
『あぁ。その中でタイミングが合っていたならルーク達に事が露見していた可能性もあったと思うが・・・我がそれを止めたのは、ルーク達がこのオールドラントに来た時からだ』
「あぁ・・・そう言えば今となって思い返してみたら、ローレライからの通信ってこっちに来た時から一回も無かったな」
「そう言えばそうだったな」
そんな会話にローレライも自身の立場からどういったように行動していったかを話していく中、二人は確かに自分達がここに来てから頭痛に声が一回も無かったということを思い返す。
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「えっ?それって何だ?」
「確かにこちらの俺のヴァンに対する気持ちの強さは感じられた・・・だがその気持ちの中に揺らぎというより、完全にキムラスカやナタリアに対する気持ちを捨てきれないといった部分があるのを感じ取れた。預言により見捨てられる事になったとは言え、やはりどこかでナタリアだけでも助けられないかだとか考えていたんだろうとな」
「だからナタリアを助けるために動いてて、それを師匠に知られたとかって事で裏切らざるを得なかったって事か?」
「おそらくはそういったことだろう。だがナタリアの性格上ここで引けなどと言っても引かなかったのは目に見えている上、こっちの俺の行動がルーク達にバレていたとなれば引くに引けないだとかヴァンに対する裏切りを起こしてしまったなら、せめてヴァン達を止める側に回ろうとなるんだろうと思うが・・・そんな俺をガイとティアが受け入れるかと言えば・・・」
「簡単に受け入れるはずがなく、それで三人がバラバラになるって事か・・・」
「そうなっただろうな・・・」
アッシュはそこで自身が見付けた見当の理由についてを話していくのだが、だからこそガイとティアの二人がそれを受け入れられたのか・・・とルークが難しい顔で漏らしたことに同じく難しい顔で頷き返す。
「・・・おそらくこちらの俺の行動が露見していなければガイはまだこちらについたままの可能性は高く、露見したなら逆の結果になっていた可能性が高くなっただろう。ティアに関しては正直、俺が来ても来なくてもどちらに転んでもおかしくはなかっただろうが・・・こちらの俺がガイに受け入れられないであるとかで同行の拒否をされるような事になっていたなら、仕方無くもヴァンの元に戻るこちらの俺に付いていっていた可能性は高かっただろうな」
「ティアからしたなら師匠と会える可能性が高いってなるなら、そっちの方がいいってなるだろうからな・・・そして今挙げた可能性はあくまでその中の一つじゃあるけど、それらから確実に言えることとして誰か一人はこっちから離れていったってことか・・・」
「大方そういった所だろう・・・」
その可能性についてを更に追求していく二人だが、どうした所で三人がバラける可能性についてに行き着くといったようなことに共に微妙そうに気落ちする。
『・・・おそらくではあるが、こちらのアッシュが行動が露見した理由の中には我が介入しようとしたからもあっただろうな』
「ローレライ・・・っていうと、音素の通信での介入って事か?」
『あぁ。ルークもそうだがアッシュにも我は音素による通信を何度も試みていたが、そちらの我はともかく我はアッシュへと呼び掛ける方の頻度を多くしていた。理由としてはヴァンへの傾倒の度合いから早くアッシュに心変わりをしてもらわねば、取り返しのつかないことになりかねないと見てだ』
「・・・確かにこちらの俺の記憶と俺の経験から照らし合わせれば回数は多かったようには感じるが、それはローレライがこちらの俺に対して危惧をしていたからか」
『あぁ。その中でタイミングが合っていたならルーク達に事が露見していた可能性もあったと思うが・・・我がそれを止めたのは、ルーク達がこのオールドラントに来た時からだ』
「あぁ・・・そう言えば今となって思い返してみたら、ローレライからの通信ってこっちに来た時から一回も無かったな」
「そう言えばそうだったな」
そんな会話にローレライも自身の立場からどういったように行動していったかを話していく中、二人は確かに自分達がここに来てから頭痛に声が一回も無かったということを思い返す。
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