定まり見据える未来

・・・ガイとペールについて、ケセドニアで決着をつけたルーク達はグランコクマへと向かった。バチカルとダアトにユリアシティで話したことについてをピオニーに話すために。


















「そうか・・・ダアトとユリアシティはユリアシティで首脳会談をすることに賛同し、キムラスカもアルビオールが二機あるならその内一機を使いユリアシティに向かうから、こちらに報告次第バチカルに来てくれればすぐに出立出来るように用意はしておく・・・ということか」
「はい。双方の意見をまとめた結果としてこうなりました」
・・・それで辿り着いたグランコクマの謁見の間にて。
ピオニーはルーク達を代表してジェイドがまとめた報告を聞いて頷いた後、少し考える素振りを浮かべる。
「・・・よし。なら今日から一週間後に会談を開けるように動いてくれ。ユリアシティとバチカルにその一報を届け、キムラスカ側に行った面々はそのままアルビオールと共に待機してインゴベルト陛下達を乗せてユリアシティまで来るようにする形でだ。俺はユリアシティに行った方のアルビオールが戻ってきたならそのアルビオールを使わせてもらい、ユリアシティに向かうことにする」
「準備の期間も含めればそれくらいが妥当ではあるでしょう。では早速向かった方がよろしいですか?」
「いや、今日はここで休んでいけ・・・アルビオールなら一日くらい休んでも問題はないくらいに早いとは聞いている上で色々と気を張って疲れている事だろう。だから今日この後くらいはゆっくりしていけ・・・特にバチカルに向かう側は色々と気を使うだろうから、鋭気を養っていくといい」
「分かりました、そうさせていただきます」
それで考えの結論は出たとピオニーが話を進めた上でここで休むようにと言い、ジェイドを筆頭に一同は揃って頭を下げた。


















・・・そうしてすぐに部屋が用意され、ジェイドにフリングスと離れてルークとアッシュの二人はそこでしばらくの時間を過ごしていると・・・
「よう、邪魔するぞ」
「ピオニー陛下!?何故ここに・・・!」
「少し公に話にしにくいことをしに来ただけだ・・・二人から聞いた。ガルディオスの生き残りに関してのな」
「「っ・・・」」
・・・そこに普通に入室してきたピオニーに声をあげたルークだけでなくアッシュも同じように慌てたように反応するが、手を前に出した後に口にされたガイの事についてに二人は揃って空気を引き締める。
「ジェイド達から大方は聞いたが、そのガルディオスの生き残りだって奴と従者に関してはセントビナーに送りジェイドの権限を用いて早い内に処分するということらしいが・・・一応お前達二人にジェイドには直接言いにくいことがあるなら、俺が出来る範囲で何かしてやれることはしようかと思ってここに来たんだ」
「・・・陛下自身はガイについてを聞いて危険と思わず、生かすことが正しいと思われているのでしょうか?」
「いや、言葉を選ばずに言うならそんな風には思わん。むしろこのままひっそり終わらせ、後の禍根に繋がりかねん可能性は絶っておくべきだと思っている・・・同情出来る身の上ではあるし、マルクトもマルクトでホドを滅ぼさせてしまった一因があるのは承知はしている。だがそのガルディオスの生き残りの態度については話を聞くだけでも、生かして泳がせばそれだけリスクがあると見ている・・・だがそれでもこちらとしてはお前達に助けられた身として、無罪放免で自由の身には流石に出来んがある程度なら便宜は図れると話に来たんだ」
ピオニーは話を進めて一応はある程度だがどうにかはしてやれると、アッシュの言葉についても答えていく。二人に情があるなら行動出来ると。









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