片隅に追いやられた難事
・・・グランコクマに戻りこれからどうするかという話をしたルーク達。そこで出てきたのはアルビオール二機という言葉を出したピオニーの案に従い、二手に分かれて行動するという物だった。主にバチカルに向かう組とダアトに分かれる形でだ。これは時間的に首脳会談を行うという点を考えれば、下手な行軍の時間を省くためにも当然の判断と言えた。
その上でどういった組分けにするかと言うとバチカルにはアッシュとフリングス、ダアトには残りの面々という形になった。これは先の事を考えればアッシュにはキムラスカに戻りやすい環境にするためであり、そのことを優先して考えた結果としてこういった人選となったのである。ただもう兵士は必要ないということからこれで兵士達とお別れになったことに関しては些細なことだ。
それでメンバーが決まった事で一同は早速とグランコクマを出立するのだが、二機のアルビオールが向かったのは目的地とされる所ではなく・・・揃ってケセドニアだった。
「・・・来たのかい。随分と久しぶりだね」
「済まないな、こちらも随分と立て込んでいてな」
・・・ケセドニア付近にアルビオールを着陸させ、ルークにアッシュにジェイドの三人だけで漆黒の翼達に会いに来た。
そこでアジトにいたノワールが平然としたように迎える様子に、アッシュもまた普通に答える。
「あんたらがここに来た理由はなんとなく想像はつくよ・・・あのガイって男をこっちに呼んでくれって辺りだろ?」
「そうだが・・・予想はついていたのか?」
「つい先日の上の方の大地が全部下の方に降りてきた事から、何となく来るだろうとは予想していたのさ。あれが謡将達の行動から起きたものじゃないってのは分かったから、あれはあんたらがやったことだってんならいずれこっちにあの男に会いたいから呼んでくれって言いに来るだろうってね」
「・・・その通りだ。ついでに言うならヴァン達はもう俺達が倒した。だからこそ次の決着をつけるためにガイを呼んでほしいと願いに来たんだ」
「成程ねぇ・・・」
ただそこでガイの事だろうと予測したノワールにアッシュは少し意外そうになったが、その根拠についてに聞いたことに代わりにと自身らの事を説明すると一つ頷きを入れる。
「・・・ま、取り敢えずあんたらが近い内に来るだろうってのは予想がついちゃいたからちょいと前にこっちに寄越してくれって風には連絡しちゃいる。だから数日の内にはここに来ると思うよ」
「そうか・・・こちらとしてもそれはありがたい」
「ただどうするんだい?あの男の様子からして謡将が死んだって聞かされたら、あんたらに襲いかかってくるかもしれないよ?」
「そうなる前に謡将から聞いた話についてをガイに伝えますが、それで駄目ならその時はその時にしますよ」
「・・・謡将から何を聞いたってんだい?」
「貴女には先に話をしておきますよ。あまり気持ちよくない話でしょうがね」
そうして先読みで行動したと口にするノワールはガイにどうするかと聞くが、そこで話に入ってきたジェイドの声に興味深そうな表情を浮かべる。一体何を聞いたのかというよう。
「・・・というわけで、謡将が彼に真実を伝えなかったんですよ」
「・・・なんだい、それは・・・っ!」
・・・そうしてジェイドからヴァンがいかにガイに対して考えていたのかについてを聞き終わり、ノワールは必死に怒りを押し潰すように敢えて呆れたような言葉を口にした。だが言葉の端にはやはり怒りを感じ取れてしまっている辺り、相当にガイにやるせない怒りを感じたのだろう。
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その上でどういった組分けにするかと言うとバチカルにはアッシュとフリングス、ダアトには残りの面々という形になった。これは先の事を考えればアッシュにはキムラスカに戻りやすい環境にするためであり、そのことを優先して考えた結果としてこういった人選となったのである。ただもう兵士は必要ないということからこれで兵士達とお別れになったことに関しては些細なことだ。
それでメンバーが決まった事で一同は早速とグランコクマを出立するのだが、二機のアルビオールが向かったのは目的地とされる所ではなく・・・揃ってケセドニアだった。
「・・・来たのかい。随分と久しぶりだね」
「済まないな、こちらも随分と立て込んでいてな」
・・・ケセドニア付近にアルビオールを着陸させ、ルークにアッシュにジェイドの三人だけで漆黒の翼達に会いに来た。
そこでアジトにいたノワールが平然としたように迎える様子に、アッシュもまた普通に答える。
「あんたらがここに来た理由はなんとなく想像はつくよ・・・あのガイって男をこっちに呼んでくれって辺りだろ?」
「そうだが・・・予想はついていたのか?」
「つい先日の上の方の大地が全部下の方に降りてきた事から、何となく来るだろうとは予想していたのさ。あれが謡将達の行動から起きたものじゃないってのは分かったから、あれはあんたらがやったことだってんならいずれこっちにあの男に会いたいから呼んでくれって言いに来るだろうってね」
「・・・その通りだ。ついでに言うならヴァン達はもう俺達が倒した。だからこそ次の決着をつけるためにガイを呼んでほしいと願いに来たんだ」
「成程ねぇ・・・」
ただそこでガイの事だろうと予測したノワールにアッシュは少し意外そうになったが、その根拠についてに聞いたことに代わりにと自身らの事を説明すると一つ頷きを入れる。
「・・・ま、取り敢えずあんたらが近い内に来るだろうってのは予想がついちゃいたからちょいと前にこっちに寄越してくれって風には連絡しちゃいる。だから数日の内にはここに来ると思うよ」
「そうか・・・こちらとしてもそれはありがたい」
「ただどうするんだい?あの男の様子からして謡将が死んだって聞かされたら、あんたらに襲いかかってくるかもしれないよ?」
「そうなる前に謡将から聞いた話についてをガイに伝えますが、それで駄目ならその時はその時にしますよ」
「・・・謡将から何を聞いたってんだい?」
「貴女には先に話をしておきますよ。あまり気持ちよくない話でしょうがね」
そうして先読みで行動したと口にするノワールはガイにどうするかと聞くが、そこで話に入ってきたジェイドの声に興味深そうな表情を浮かべる。一体何を聞いたのかというよう。
「・・・というわけで、謡将が彼に真実を伝えなかったんですよ」
「・・・なんだい、それは・・・っ!」
・・・そうしてジェイドからヴァンがいかにガイに対して考えていたのかについてを聞き終わり、ノワールは必死に怒りを押し潰すように敢えて呆れたような言葉を口にした。だが言葉の端にはやはり怒りを感じ取れてしまっている辺り、相当にガイにやるせない怒りを感じたのだろう。
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