様々な決着
「それにだ・・・教団がこのままの形で持続するかどうかについてを考える必要もある。具体的に言うなら預言が詠まれなくなったならダアトや教団はどういったように行動するかだが、まず間違いなく預言が詠まれなくなるなら今のままの体制など維持出来んのは分かるだろう?」
「・・・確かにそれを考えれば、教団がそのままの体制を維持出来るとは思えません・・・預言が詠まれているからこそ教団に人が集まっているのですし・・・」
「そうだ。だからこそ教団に関しての方針をどうするかを決める必要はあるかと思うが・・・公言などをせんのを前提に発案させてもらうなら、導師には表向きは死んでもらうのもありではないかと俺は思っている」
「「「「っ!?」」」」
ただまだ言うことはあると話を続けるピオニーにイオンも重く会話を交わしていくのだが、そこで出てきた案にイオンだけでなく他の面々も驚きを浮かばせた。
「落ち着け、表向きはと言っただろう。これはダアトの今後を考えれば導師の存在は却って良くないことになるのではないかと考えてだ・・・レプリカの身とは言え歴代導師の血脈であるのは事実であるのだし、これまでの経緯の関係上むしろ導師に頼れば今後のダアトは安泰だとおんぶにだっこだとばかりに、導師の血脈の存続に力を入れようと他力本願な姿勢になる危惧が有り得るとな」
「・・・陛下の申し上げられた事は大げさであるとは言い切れないでしょうね。預言という頼るべき物を見失った人々が次に頼るものが何かと言えば、これらの事態をまとめあげたイオン様になるかと思われます。そしてそこで特に厄介になると思われるのは今後の展開にもよりますが、ローレライとの繋がりもあったことから預言のある環境の復活を願われる事でしょうね」
「っ・・・それを避けるには、僕がいなくなった方が都合がいいということなんですね・・・」
「あくまで表向きという話だし、本当に死んでもらいたいという訳ではない・・・だが選択肢の一つとしてそういったこともやるべきではないかと言っているんだ。そうすると言うのであればこちらも導師の秘密裏の生活の保証はするし、ダアトとしても年若い導師に重荷を全て背負わせるのはどうかと思うかもしれないからな」
ピオニーがその発言の理由についてを説明するとジェイドもその意見に確かにといった声を上げ、イオンもその中身になんとも言えないというようながら理解を示して補足も聞き入れる。
(あ~・・・これからのダアトの事を考えたら導師って立場にイオンがいるべきかって言われると、そうだとは言い切れないのは確かだからな・・・)
(『その辺りってどうなったんだったか?そっちの方じゃよ』)
(聞いた話だともうトリトハイムさんが代表って形でダアトを治める事になって、引退って事になった時はフローリアンにはバトンは受け渡さない方がいいってなったらしいんだ。何だかんだでフローリアンは立場が立場だったし、成長はしてはいてもやっぱり導師の立場につかせるには面倒になりかねないってな)
(『あー・・・そう考えるとフローリアンがこっちじゃ引き上げられなかったのは仕方無いってとこか・・・というかそもそもこっちじゃフローリアンは地核で体を維持出来なかったって事らしいからな・・・』)
そしてそんな会話についてにルーク達も話し合う中で、フローリアンの話題が出てきたことに『ルーク』がその命自体がもうなかったということを重く漏らす。ルークの側との違いとしてフローリアンは助け出すことは出来ないのだと。
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「・・・確かにそれを考えれば、教団がそのままの体制を維持出来るとは思えません・・・預言が詠まれているからこそ教団に人が集まっているのですし・・・」
「そうだ。だからこそ教団に関しての方針をどうするかを決める必要はあるかと思うが・・・公言などをせんのを前提に発案させてもらうなら、導師には表向きは死んでもらうのもありではないかと俺は思っている」
「「「「っ!?」」」」
ただまだ言うことはあると話を続けるピオニーにイオンも重く会話を交わしていくのだが、そこで出てきた案にイオンだけでなく他の面々も驚きを浮かばせた。
「落ち着け、表向きはと言っただろう。これはダアトの今後を考えれば導師の存在は却って良くないことになるのではないかと考えてだ・・・レプリカの身とは言え歴代導師の血脈であるのは事実であるのだし、これまでの経緯の関係上むしろ導師に頼れば今後のダアトは安泰だとおんぶにだっこだとばかりに、導師の血脈の存続に力を入れようと他力本願な姿勢になる危惧が有り得るとな」
「・・・陛下の申し上げられた事は大げさであるとは言い切れないでしょうね。預言という頼るべき物を見失った人々が次に頼るものが何かと言えば、これらの事態をまとめあげたイオン様になるかと思われます。そしてそこで特に厄介になると思われるのは今後の展開にもよりますが、ローレライとの繋がりもあったことから預言のある環境の復活を願われる事でしょうね」
「っ・・・それを避けるには、僕がいなくなった方が都合がいいということなんですね・・・」
「あくまで表向きという話だし、本当に死んでもらいたいという訳ではない・・・だが選択肢の一つとしてそういったこともやるべきではないかと言っているんだ。そうすると言うのであればこちらも導師の秘密裏の生活の保証はするし、ダアトとしても年若い導師に重荷を全て背負わせるのはどうかと思うかもしれないからな」
ピオニーがその発言の理由についてを説明するとジェイドもその意見に確かにといった声を上げ、イオンもその中身になんとも言えないというようながら理解を示して補足も聞き入れる。
(あ~・・・これからのダアトの事を考えたら導師って立場にイオンがいるべきかって言われると、そうだとは言い切れないのは確かだからな・・・)
(『その辺りってどうなったんだったか?そっちの方じゃよ』)
(聞いた話だともうトリトハイムさんが代表って形でダアトを治める事になって、引退って事になった時はフローリアンにはバトンは受け渡さない方がいいってなったらしいんだ。何だかんだでフローリアンは立場が立場だったし、成長はしてはいてもやっぱり導師の立場につかせるには面倒になりかねないってな)
(『あー・・・そう考えるとフローリアンがこっちじゃ引き上げられなかったのは仕方無いってとこか・・・というかそもそもこっちじゃフローリアンは地核で体を維持出来なかったって事らしいからな・・・』)
そしてそんな会話についてにルーク達も話し合う中で、フローリアンの話題が出てきたことに『ルーク』がその命自体がもうなかったということを重く漏らす。ルークの側との違いとしてフローリアンは助け出すことは出来ないのだと。
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