見えてくる未来の分かれ道

「・・・ちなみに聞くが、シンクが自分のいないゲートの方に行けとヴァンに言われた可能性はあると思うか?兵士に呼び出されたとディスト達は言っていたが・・・」
「・・・かなり低いでしょうね。そもそもあの三人は謡将からしたなら自分を除けば現状の最大戦力なのですから、アッシュに私がいることを考えれば我々を止めると言うのに戦力を分散させるのは賢い選択とはとても考えないでしょう。ですから考えられるのは謡将からしての何か予想外の事が起きたか、もしくはシンク個人の意志から行動しているといった可能性ですが・・・やはり情報が少なすぎてこうではと明言出来る物がありませんね」
「・・・何となしにシンク個人の意志な感じが個人的にはすると思うけど、そこについては置いておこう。警戒はしておくに越したことはないけど、目下の最大限の驚異はやっぱり最後に残った師匠だからさ」
「そうだが・・・本当なら俺がアブソーブゲートに行きヴァンを倒したい所だが、話に聞く限りではお前の方が間違いなく俺より強い事から確実にいきたいならお前に任せるしかなかったからな」
「そこは勝ち目の高い方に任せるのが当然ですし、ローレライが行動してラジエイトゲートをどうにか・・・という案も出ましたが、やはり謡将がどのような行動を取るかは分からない以上二手に分けるのがやはりベターですしね」
『うむ。それこそラジエイトゲートにいた場合に加えユリアの譜歌を歌われたなら、我が抵抗する前に奴に取り込まれかねないからな』
そうしてシンクの話題を続けていく一行だが次第にその話題はヴァンとの対峙の方へと移っていく・・・やはりというか目的が何か見えない相手についてをずっと考えることは難しく、それが故の一種の逃避行動であると共に誰も言葉にしないが出たとこ勝負で行くしかないと思ったが故の物であった。
















・・・そうして深い話をした後ルーク達は休息を取り、早朝に目覚めて集合した時にティアにどうするかと聞くと「・・・付いていきます」と暗い面持ちながらも返ってきた。

それでならもういいということにもしアブソーブゲートにいなかったならもうどうしようもないと思うようにというジェイドの言葉が向けられ、その後にイオンとアニスの見送りを受けてルーク達はケテルブルクを後にしていった・・・目下の最後の驚異である、ヴァン討伐と外殻大地の降下の為に・・・









選ぶものを選べたか



選べなくても選ばなければならない時もある



その選択がいかな物になるかの答えが出る時は近い



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