見えてくる未来の分かれ道
・・・そうして程無くして兵士を引き連れたフリングスが場に現れ、事情は聞き及んでおりますし謡将達との戦いの折りに兵の数もそうですが質も高くなければ足手まといになる可能性が有り得るということから私が代表として派遣されることになりました・・・と聞かされた時は確かにということからフリングスと兵達を引き連れ、グランコクマをルーク達は後にしていった。
それでアルビオールに乗ったルーク達はシェリダンに向かうのだが、道中での会話はフリングスが様々にジェイド達に質問をするくらいで他に会話はほとんどなかった・・・やはりルークから言われたことにティアが衝撃を受け、それをあまりにも引きずっている姿が見られたことが大きかったのだろう。
ただそんな風になりながらもアルビオールは止まることなく進んでいき、シェリダンへとルーク達は辿り着いた。
「・・・ふむ、分かりました。そういうことであればアルビオールの二号機は貸し出しましょう。皆様の安全に繋がるということであれば」
「ありがとうございます、皆さん」
「ただ少し待ってください。アルビオールの二号機自体は用意は出来ていますが、いきなり来られたので少しこちらも時間が欲しいのですが・・・」
「分かりました。そちらの用意が済むまでお待ちしていますので、用意が済んだらお声かけください。シェリダンの中にて我々はお待ちしています」
・・・そうして集会所にて一連の流れを説明し終わり、代表としてイエモンが答える中身に少し待ってほしいというものにジェイド達は頷き返した。確かに急に何の連絡も無しに来た事から、用意の時間は必要だろうと。
・・・そうして少し解散となる一同だが、ルークはミュウをイエモン達に用意が出来たら我々を呼びに来てくださいと役目を渡して引き離したジェイドとアッシュの二人に、付いてくるようにと向けられた強い視線に従ってシェリダンの街角の一角に向かった。『ルーク』からの要望であぁ話したのだというよう。
「・・・成程、流石に我慢が出来なくなった分の代理であぁ言い出したということか」
「こちらとしてもその中身に納得出来たからあのように言いましたが、余程腹に据えかねたようですね・・・」
「まぁそこはな・・・それに俺もちょっと色々と考えてしまったから、あんな風に言ったんだけどな」
・・・そうして一連の事についてを話終わった所でアッシュにジェイドの二人が納得する中、ルークはティアに対する考えや気持ちを口にしていく。
「・・・何て言うか、前のティアも含めて師匠に依存っていうか判断の基準になるくらいに行動してきただろ?それでそうやってティアに戦えるだけのセンスがあったから旅に付いてこれたりだとか、兵士としてやってこれたんだとは思うけど・・・元々からティアにそんな兵士としてっていうのもそうだけど、他の誰かの為にって動けるようなタイプじゃないんじゃないかって感じたんだよ。その理由が今言ったように師匠じゃないけど、誰かを判断基準にして動くタイプだって思ったからだ」
「・・・一応前のと頭につければですが、彼女は兵士としてはやってはこれたと思いますが・・・」
「自分で言うのもなんだけど・・・それって俺が戻ってくるんじゃないかって言う希望にすがりたいって気持ちがあったからやってこれただけであって、何も誰にもすがるものが無かったら兵士として活動どころか何か出来てたかも怪しいと思うんだよ。それこそ俺が帰ってこないって完全に理解したなら、脱け殻になってたんじゃないかなって真面目に感じるくらいにな・・・」
そうして続けられたルークの言葉にジェイドは疑問を差し挟むが、悩ましげにそうではないと首を横に振りながら返していく。ティアの誰かへの依存というか、気持ちの寄りかかりに関してを。
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それでアルビオールに乗ったルーク達はシェリダンに向かうのだが、道中での会話はフリングスが様々にジェイド達に質問をするくらいで他に会話はほとんどなかった・・・やはりルークから言われたことにティアが衝撃を受け、それをあまりにも引きずっている姿が見られたことが大きかったのだろう。
ただそんな風になりながらもアルビオールは止まることなく進んでいき、シェリダンへとルーク達は辿り着いた。
「・・・ふむ、分かりました。そういうことであればアルビオールの二号機は貸し出しましょう。皆様の安全に繋がるということであれば」
「ありがとうございます、皆さん」
「ただ少し待ってください。アルビオールの二号機自体は用意は出来ていますが、いきなり来られたので少しこちらも時間が欲しいのですが・・・」
「分かりました。そちらの用意が済むまでお待ちしていますので、用意が済んだらお声かけください。シェリダンの中にて我々はお待ちしています」
・・・そうして集会所にて一連の流れを説明し終わり、代表としてイエモンが答える中身に少し待ってほしいというものにジェイド達は頷き返した。確かに急に何の連絡も無しに来た事から、用意の時間は必要だろうと。
・・・そうして少し解散となる一同だが、ルークはミュウをイエモン達に用意が出来たら我々を呼びに来てくださいと役目を渡して引き離したジェイドとアッシュの二人に、付いてくるようにと向けられた強い視線に従ってシェリダンの街角の一角に向かった。『ルーク』からの要望であぁ話したのだというよう。
「・・・成程、流石に我慢が出来なくなった分の代理であぁ言い出したということか」
「こちらとしてもその中身に納得出来たからあのように言いましたが、余程腹に据えかねたようですね・・・」
「まぁそこはな・・・それに俺もちょっと色々と考えてしまったから、あんな風に言ったんだけどな」
・・・そうして一連の事についてを話終わった所でアッシュにジェイドの二人が納得する中、ルークはティアに対する考えや気持ちを口にしていく。
「・・・何て言うか、前のティアも含めて師匠に依存っていうか判断の基準になるくらいに行動してきただろ?それでそうやってティアに戦えるだけのセンスがあったから旅に付いてこれたりだとか、兵士としてやってこれたんだとは思うけど・・・元々からティアにそんな兵士としてっていうのもそうだけど、他の誰かの為にって動けるようなタイプじゃないんじゃないかって感じたんだよ。その理由が今言ったように師匠じゃないけど、誰かを判断基準にして動くタイプだって思ったからだ」
「・・・一応前のと頭につければですが、彼女は兵士としてはやってはこれたと思いますが・・・」
「自分で言うのもなんだけど・・・それって俺が戻ってくるんじゃないかって言う希望にすがりたいって気持ちがあったからやってこれただけであって、何も誰にもすがるものが無かったら兵士として活動どころか何か出来てたかも怪しいと思うんだよ。それこそ俺が帰ってこないって完全に理解したなら、脱け殻になってたんじゃないかなって真面目に感じるくらいにな・・・」
そうして続けられたルークの言葉にジェイドは疑問を差し挟むが、悩ましげにそうではないと首を横に振りながら返していく。ティアの誰かへの依存というか、気持ちの寄りかかりに関してを。
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