影で動き影で処する
・・・インゴベルト達との話し合いも終わり、ナタリアを自身らから強く引き剥がす形でバチカルに置くことに成功したルーク達。そんな一行は宿で一夜を過ごした後、バチカルを出てアルビオールに乗り込み次の目的地であるダアトに向かう。
(『・・・意気消沈してんな、イオン』)
(そりゃな・・・ナタリアを傷付けないような処置を取れないかって風な事を言ってはいたけど、それが出来ない理由を改めて口にされて納得させられる形になっちゃな)
・・・そうしてアルビオールの中でルーク達は横目に酷く落ち込んでいるイオンを見つつ、会話を交わす。先程までギンジに配慮はしたものの、ナタリアに関してを話し合った中身についてのことを・・・と言ってもジェイドが相手ではイオンの分が悪すぎたとしか言えない結果になったのであるが・・・
(ただ次のダアトではそんなことにはならないように、影で色々と動くことにするけどな・・・事実が明らかになったなら、イオンもそうだしアニス本人もどうしていいか分からなくなるだろうしな)
(『ホント、そこは気を付けないとな・・・』)
・・・だがナタリア以上に知られてはならないことが次のダアトには待っている。知ったならよりイオンが苦しむであろうアニスとその両親の事が。
だからこそ失敗は出来ないと、ルーク達は重く会話を交わしていった。うまく事を進ませようと・・・
・・・それで空を飛ぶアルビオールは程なくしてダアトのあるパダミヤ大陸へとその身をつけ、ルーク達はアルビオールから降りたのだが・・・
「ではギンジ、三日後にまたここに来てくれ」
「分かりました。皆さんもご無事で」
・・・アルビオールの前で立つギンジにアッシュが三日後と口にすると、ギンジも頷き返してアルビオールの中へと戻っていきすぐさまにアルビオールは空へと浮かび・・・その場から飛び立っていった。
「・・・念のためっていうのは分かりますけど、やっぱりアルビオールが近くにないって怖いですね~・・・」
「アルビオールの中で話しましたが現状で謡将達が自由に動ける以上ダアトにまた来ないと限られた訳ではありませんし、何よりこのパダミヤ大陸にもセフィロトがあるとの事ですからね。もし謡将達が何らかからダアトに戻ってきているか、戻ってきたとしたならアルビオールを守るのは当然の処置ですよ」
「分かってはいるんですけどね~・・・」
そのアルビオールの姿を見ながらアニスがそっと漏らした声に用心としては当然とジェイドが返すと、納得は出来るがとまだアルビオールが三日間使えない事についての不安を漏らす。
(『まぁ実際はダアトにいれる時間を確保するために俺達だけの場で考えた理由付けなんだけどな』)
(全くそんなことは無いとも言えないってのもあるからアニスやイオンも否定出来ないだろうってことでこうなりはしたけど、本当の狙いはアニスのスパイについての証拠を掴んだり様々に動く時間に三日分当てたいからなんだよな)
しかしそうしてアニスもそうだがイオンも反対しない様子を見ながら、ルーク達は考えていた。この流れは実際はイオン達に何も知らせないまま、三日という時間を自分達の為にフルに活用していく物だということを。
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(『・・・意気消沈してんな、イオン』)
(そりゃな・・・ナタリアを傷付けないような処置を取れないかって風な事を言ってはいたけど、それが出来ない理由を改めて口にされて納得させられる形になっちゃな)
・・・そうしてアルビオールの中でルーク達は横目に酷く落ち込んでいるイオンを見つつ、会話を交わす。先程までギンジに配慮はしたものの、ナタリアに関してを話し合った中身についてのことを・・・と言ってもジェイドが相手ではイオンの分が悪すぎたとしか言えない結果になったのであるが・・・
(ただ次のダアトではそんなことにはならないように、影で色々と動くことにするけどな・・・事実が明らかになったなら、イオンもそうだしアニス本人もどうしていいか分からなくなるだろうしな)
(『ホント、そこは気を付けないとな・・・』)
・・・だがナタリア以上に知られてはならないことが次のダアトには待っている。知ったならよりイオンが苦しむであろうアニスとその両親の事が。
だからこそ失敗は出来ないと、ルーク達は重く会話を交わしていった。うまく事を進ませようと・・・
・・・それで空を飛ぶアルビオールは程なくしてダアトのあるパダミヤ大陸へとその身をつけ、ルーク達はアルビオールから降りたのだが・・・
「ではギンジ、三日後にまたここに来てくれ」
「分かりました。皆さんもご無事で」
・・・アルビオールの前で立つギンジにアッシュが三日後と口にすると、ギンジも頷き返してアルビオールの中へと戻っていきすぐさまにアルビオールは空へと浮かび・・・その場から飛び立っていった。
「・・・念のためっていうのは分かりますけど、やっぱりアルビオールが近くにないって怖いですね~・・・」
「アルビオールの中で話しましたが現状で謡将達が自由に動ける以上ダアトにまた来ないと限られた訳ではありませんし、何よりこのパダミヤ大陸にもセフィロトがあるとの事ですからね。もし謡将達が何らかからダアトに戻ってきているか、戻ってきたとしたならアルビオールを守るのは当然の処置ですよ」
「分かってはいるんですけどね~・・・」
そのアルビオールの姿を見ながらアニスがそっと漏らした声に用心としては当然とジェイドが返すと、納得は出来るがとまだアルビオールが三日間使えない事についての不安を漏らす。
(『まぁ実際はダアトにいれる時間を確保するために俺達だけの場で考えた理由付けなんだけどな』)
(全くそんなことは無いとも言えないってのもあるからアニスやイオンも否定出来ないだろうってことでこうなりはしたけど、本当の狙いはアニスのスパイについての証拠を掴んだり様々に動く時間に三日分当てたいからなんだよな)
しかしそうしてアニスもそうだがイオンも反対しない様子を見ながら、ルーク達は考えていた。この流れは実際はイオン達に何も知らせないまま、三日という時間を自分達の為にフルに活用していく物だということを。
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