砂上の楼閣の終わり

「今先程ローレライは外殻大地の降下の後にといったように話をしたが、まぁその後の展開に関してはマルクトとどのような話し合いをするか直接的に決めることだから置いておこう・・・私としては聞きたいのは障気に関してを根本的にどうにか出来ないのかということだ」
「根本的に、ですか・・・?」
「そうです。話によればタルタロスはまだしばらく数年の内は障気を押さえ込めるとの事ですが、それ以降はタルタロスが壊れればまた元の障気が出る状態になるとのこと・・・ただ外殻大地を今のようにこうして浮かばせ続けることもパッセージリングの限界が来るということから出来ないということだが、それなら障気自体をどうにかするべきだと思ったのですが・・・」
「・・・そこについて解決策が無いのであればどうしようもないから、それがあるのかをローレライに聞きたいということですか・・・」
公爵はそこでマルクトとの話に関してより障気に関してについての解決策を聞きたいと理由も併せて切り出し、イオンも言い分は分かると重さを感じさせる声と目をアッシュの持つ鍵へ向ける。
『それに関してはもう唯一これしかない・・・それはプラネットストームを止める、だ』
「プラネットストームを止める、だと・・・!?」
だが分かっているとばかりにあっさりローレライが言葉にした解決法に、公爵を始めとしてそれを考えてなかった者達の目が驚愕に揺れた。どうしてそんな事になるのかと。
『信じられんという気持ちについては理解はするが、その理由についてを説明しよう。何故それ以外無いのかについてをな』
ローレライはそんな反応を当然としつつ説明を始める。どうしてプラネットストームを止める以外にないのかと。


















「・・・プラネットストームが動くようになったから、第七音素による恩恵を受けられるようにはなったが次第に汚れていった第七音素・・・それが障気となり、オールドラントの大地を侵食していった・・・そしてそれを創世歴時代の技術でもどうにもすることが出来なかったから、外殻大地として大地を浮かせるしかなかったということになると・・・」
『そうなるが今そなたが言ったよう、大地を浮かせることは出来ても障気をどうにかすることはプラネットストームが動いている限りはどうしようもないのだ。そして第七譜石の中身にあった障気に包まれるというのはプラネットストームが稼働し続ける事により、第七音素よりも障気の割合が超える時期というのは確実に訪れる。そしてその時になれば例えその時にホドやアクゼリュスが健在だったとしても、第七音素の変わりに障気はオールドラント中を巡ることになり終焉を迎える事になっていただろう・・・故に今はタルタロスによる押し込みは成功はしているしその間は安全と思うかもしれぬが、第七音素を更なる障気に変えていかないようにするであったりそもそもからの根本的な解決を求めるのであればプラネットストームを止める以外にないということだ』
「「「「・・・」」」」
・・・そうして説明を聞いた公爵が話を受け入れるように口にする中でローレライが更に強調するように話をしていくと、周りの面々も含めて重く沈黙するしかなかった・・・プラネットストームを止めることは今このオールドラントに住まう者達からすれば利便性などを考えるとまず受け付けられない事だが、将来的に見たならプラネットストームを止めなければオールドラントはどうにもならないと思わざるを得ない中身だった為に。










.
8/24ページ
スキ