行く先を見て決めるべき物
「ですので私はローレライの解放に早く取り掛かる方がよろしいと思い、陛下にそうした方がよろしいのではないかと具申させていただいた結果として、そうすることを進めるようにと言葉をいただいたのです。一抹の不安が無いわけではないが、こちらに協力をするだとか好意的な気持ちがあったなら解放した方がいいだろうということで」
「そうなんですか・・・」
そんな予測とピオニーの考えを口にしたジェイドにイオン達も複雑そうに頷く中、ピオニーが口を開く。
「というように俺にジェイドとマルクトの気持ちはそうなったわけだが、そちらからは反対というか意見はないか?今の考えに関してはあくまで俺達マルクトの意見だが、協力してもらってるお前達としてそういった考えがあるかどうかに関してを聞きたいが・・・何かあるか?」
「「「「・・・」」」」
そこで向けられた問いにルーク達は思い思いに悩んだ表情を浮かべる。即断即決するには難しい問題であるということから。
(『皆悩んでいるって感じだけど、多分反対はしないんじゃないか?なんだかんだであんまり反対しない方がいいんじゃないかみたいな感じに話をジェイド達が言ったんだし』)
(だと思うけど・・・)
「・・・すみません、私は賛成出来ません・・・」
(『・・・は?』)
そんな中で自身も悩んでいるフリをしているといった体で周りを見ながら会話をしていたルーク達だが、その中でティアが複雑さを滲ませながら漏らした反対の言葉に呆けたような視線を向けた。
「・・・反対か。ならその理由を聞こうか」
それは他の面々も似たようにどういうことかと視線を向ける中、ピオニーがその言葉の真意についてを問い掛ける。
「・・・その・・・ローレライが私の体と意識を乗っ取った事が怖いんです・・・もしそんなことを地核から出たら、またというかローレライが私の体を本当に乗っ取るんじゃないかと・・・」
「・・・お前はその時に自分の身や意志が大丈夫かどうか分からないため、ローレライの解放に反対だということか・・・」
そんな中でティアが語るその反対の中身に、ピオニーは呆れを盛大に滲ませつつ目を閉じる。明らかに自分の命と身体大事さだけで反対をしてきたのだということに。
「・・・ちなみに今のティアの言葉を聞いた上で、ローレライの解放は反対だという者はいるか?理由のあるなしは問わず、反対と言うなら何らかの発言やリアクションをしてくれ。一先ずはどっちの方が意見が多いかだけ把握したい」
「「「「・・・」」」」
ピオニーはそこでティアに何かを言うのではなく周りにどうかだけを問い掛けるのだが、他の面々は難しいといった顔を見せてはいるが反対といったような事を切り出すような気配はない。
「・・・ということはティア一人が反対しているということか」
「・・・でしたら陛下。ローレライを解放する場にはティアを連れていかないようにします。それで我々がローレライの解放に成功してそういったことをしないかどうかを確かめればいいかと」
「連れていかない、か・・・成程、単純ではあるがそれが一番良さそうだな。と言うか他に反対がない以上、そうするしかないか・・・」
そして少しして反応がなかったことを受け止めるピオニーはジェイドからの発案を受け、それでやろうと仕方無さそうに漏らす。面倒だという気持ちを隠しきれてないように。
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「そうなんですか・・・」
そんな予測とピオニーの考えを口にしたジェイドにイオン達も複雑そうに頷く中、ピオニーが口を開く。
「というように俺にジェイドとマルクトの気持ちはそうなったわけだが、そちらからは反対というか意見はないか?今の考えに関してはあくまで俺達マルクトの意見だが、協力してもらってるお前達としてそういった考えがあるかどうかに関してを聞きたいが・・・何かあるか?」
「「「「・・・」」」」
そこで向けられた問いにルーク達は思い思いに悩んだ表情を浮かべる。即断即決するには難しい問題であるということから。
(『皆悩んでいるって感じだけど、多分反対はしないんじゃないか?なんだかんだであんまり反対しない方がいいんじゃないかみたいな感じに話をジェイド達が言ったんだし』)
(だと思うけど・・・)
「・・・すみません、私は賛成出来ません・・・」
(『・・・は?』)
そんな中で自身も悩んでいるフリをしているといった体で周りを見ながら会話をしていたルーク達だが、その中でティアが複雑さを滲ませながら漏らした反対の言葉に呆けたような視線を向けた。
「・・・反対か。ならその理由を聞こうか」
それは他の面々も似たようにどういうことかと視線を向ける中、ピオニーがその言葉の真意についてを問い掛ける。
「・・・その・・・ローレライが私の体と意識を乗っ取った事が怖いんです・・・もしそんなことを地核から出たら、またというかローレライが私の体を本当に乗っ取るんじゃないかと・・・」
「・・・お前はその時に自分の身や意志が大丈夫かどうか分からないため、ローレライの解放に反対だということか・・・」
そんな中でティアが語るその反対の中身に、ピオニーは呆れを盛大に滲ませつつ目を閉じる。明らかに自分の命と身体大事さだけで反対をしてきたのだということに。
「・・・ちなみに今のティアの言葉を聞いた上で、ローレライの解放は反対だという者はいるか?理由のあるなしは問わず、反対と言うなら何らかの発言やリアクションをしてくれ。一先ずはどっちの方が意見が多いかだけ把握したい」
「「「「・・・」」」」
ピオニーはそこでティアに何かを言うのではなく周りにどうかだけを問い掛けるのだが、他の面々は難しいといった顔を見せてはいるが反対といったような事を切り出すような気配はない。
「・・・ということはティア一人が反対しているということか」
「・・・でしたら陛下。ローレライを解放する場にはティアを連れていかないようにします。それで我々がローレライの解放に成功してそういったことをしないかどうかを確かめればいいかと」
「連れていかない、か・・・成程、単純ではあるがそれが一番良さそうだな。と言うか他に反対がない以上、そうするしかないか・・・」
そして少しして反応がなかったことを受け止めるピオニーはジェイドからの発案を受け、それでやろうと仕方無さそうに漏らす。面倒だという気持ちを隠しきれてないように。
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