「まぁその辺りを論じたいならまずは陛下と話して鍵が本物か調べてからにしましょう。事が事ですから決めつけもよく無いでしょうし、私としては陛下の意向もなくこうするべきだからこうするなどと即決する訳にはいきませんからね」
「・・・そうですわね・・・確かにジェイドの所属の事を考えれば、簡単にそうすると決める訳にはまいらないですわ・・・」
「分かっていただけたならこの話は一先ずここまでです。よろしいですね？」
そうして改めて話を一先ずは終わらせようと言うジェイドにナタリアはその立場に確かにというよう眉を寄せ、その言葉を受けて周りに確認を向けると複雑さを滲ませながらも誰も否定の言葉に様子を見せることはなかった。



(『・・・一先ずは皆黙ることになったけど、先の事を考えると解放しないなんて選択肢はないよな』)
(そりゃな。それに先にローレライを解放をしておけばもし完全に師匠にとどめを刺す前に地核に落ちるような事になっても戻るような力を持つことはないし、復活も出来ないだろうから先に解放をする以外の選択肢はないと思うよ)
(『お前の実力ならうち漏らしは有り得ねーって思うんだけど・・・』)
(うち漏らしっていうより、俺に殺されて死体を晒されるくらいなら自殺するとかってことも無いとは言い切れないからな・・・あの師匠の感じだと)
(『そんだけ俺っつーか、レプリカに屈辱を味わわせられるようなことになるのが嫌だって考えそうだってことだろうけど・・・納得出来ちまうのが嫌だな・・・』)
そうした会話が終わってルーク達はその流れに関しての話し合いからヴァンについてに流れは変わっていくのだが、『ルーク』はたまらず本当に嫌そうな声を上げる。それこそ真面目にレプリカに殺されるくらいならと自殺しかねない可能性を感じて。
(言ってる俺もあんま気持ちよくないって感じちゃいるけど、ぶっちゃけ今となっちゃこっちのことをなめ腐ってくれてた方がやりやすいって思うんだよ。前にも話に出たけど場合によっちゃアブソーブとラジエイトの二つのゲートに同時進行で向かって師匠とその時戦わなきゃなんないんだし、そうなったら最低でもアッシュと分かれて行動しないといけないから戦力がどうしても少なくなるからな)
(『あ～・・・なめてて油断してるとこをさっくり片付ける事が出来る方がありがたいって訳か』)
(あぁ・・・余裕を持って戦えるに越したことはないし、ナタリア達の実戦経験不足が露呈したら誰か捕らえられて人質とかって選択をされるかもしれないからな。だからいっそこっちとしちゃそれくらいの方がいいんだよ・・・油断なく来られてもしもの事が起きるくらいならな)
だが却ってその方がいいとルークはそう考えた理由を口にしていく。侮りを失わせて危険な事になるより、なめられて安心に終わらせるべきだと・・・




















・・・そうしてルーク達を乗せたアルビオールはしばらくした後に外殻大地上に飛び出した後、グランコクマまで順調に飛んでいった。それでそのまま謁見の間へと一同は向かう・・・






「・・・ローレライと、ローレライの鍵か・・・まさかそんなことが地核に行って起こったとはな・・・」
「いきなりの事ではありますが、まだローレライの鍵と決まった訳ではありません。この後で様々に調べてみた上でどうなのかとどうするべきかを考えましょう」
「あぁ、そうだな・・・一先ずローレライについては置いておいて、話を進めるか」
・・・そうして地核でローレライとのことについてを話終えたルーク達。
ピオニーは何とも言い難いといった様子を浮かばせる中でジェイドが一先ずというように発言したことに、頷いてから話題を変えると真剣な表情に切り替わる。









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