行く先を見て決めるべき物
「・・・ちなみにジェイドとアッシュはどう考えていたんだ?」
そんな空気の中でルークは自分ではなく、二人の意見を聞きたいと確かめるように口にする。
「私はイオン様に協力していただこうかと思っていました。手っ取り早い事もありますが、何よりイオン様自身も疑問に思われているようでしたからそれを足掛かりにしようかと。ですが今の貴方やアッシュの意見でトリトハイム殿に協力していただいた方が楽になる以上に、証拠が見付かった場合にアニスも言い逃れが出来なくなると思いましたのでそちらを推したいと思います」
「俺も今の話でジェイドと同じようなことを考えた上で、その方がいいと思った。ただ付け加えるなら今の状態では俺達のみで動き、ティアとナタリアを巻き込むのは望ましくないと考えていた。特にティアに関してはそんな風にしてアニスを助けたのだから、戦うとなれば兄さんを助けるのも当然だろうと言いかねん危険性があるとな」
「あぁ、師匠を殺させないための言い分を与えてしまいかねないって意味でアッシュは危惧してるのか・・・」
「それはかなりの確率で有り得るでしょうから、内密に進めていった方がいいでしょうね。言い分を与えてしまえばそれだけ我々が面倒になります」
そうして二人が思い思いの考えを口にしていくのだが、アッシュが口にしたティアについてに二人も揃って微妙そうな感じで同じ考えになったと漏らす。ティアに言うべきではないと。
「・・・取り敢えず細かい部分に関しては今から色々と話していきましょう。五日間という時間がありますから、全部が全部とは言いませんがどうしていくかを煮詰めていくには十分に時間はあるでしょうからね」
それで意見は出揃ったとジェイドが話をまとめていこうと口にしたことに、二人は真剣に頷き返す。これからの為にもという決意を持って・・・
・・・そんな風に主に三人で話し合い、時折ナタリア達や兵士達と食事を取るであるとか話をしたりして時間を過ごしていったルーク達は五日後にアクゼリュスの跡の穴へと順調に辿り着いて・・・地核へと突入した。
「・・・さて、話にあった譜陣なども問題なく作動しているようですね。となれば後はアルビオールに乗り込み早くここを後にしましょうか。まだ時間はあるでしょうが、あまりここに長く残ってもいいことなど何もないでしょうからね」
・・・それで地核に突入して以前と違い譜陣が消されることもなく想定通りに光を放っていることを確認したジェイドは、アルビオールの近くにいたルーク達に投げ掛け一同が頷く姿を確認する。
「うっ・・・!?」
『ユリアの子孫よ、少しの間体を貸してもらうぞ』
だがそんな時にティアが途端に声を上げたかと思えば、誰かの声がティアから響いたと思えば光がその体を覆い意識を失ったように頭を下げてうなだれ体を宙に浮かせた。
(『来たか・・・これが・・・』)
(あぁ・・・そうだ)
「・・・貴方は一体・・・」
『我はローレライ。そなたらが第七音素の集合体と呼ぶ存在だ』
その光景にルークは内心で『ルーク』と会話をしつつジェイドがティアに向けて声をかけると、ティアに乗り移っている存在は自身を・・・ローレライと名乗った。特に感慨を見せるような感じもなく。
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そんな空気の中でルークは自分ではなく、二人の意見を聞きたいと確かめるように口にする。
「私はイオン様に協力していただこうかと思っていました。手っ取り早い事もありますが、何よりイオン様自身も疑問に思われているようでしたからそれを足掛かりにしようかと。ですが今の貴方やアッシュの意見でトリトハイム殿に協力していただいた方が楽になる以上に、証拠が見付かった場合にアニスも言い逃れが出来なくなると思いましたのでそちらを推したいと思います」
「俺も今の話でジェイドと同じようなことを考えた上で、その方がいいと思った。ただ付け加えるなら今の状態では俺達のみで動き、ティアとナタリアを巻き込むのは望ましくないと考えていた。特にティアに関してはそんな風にしてアニスを助けたのだから、戦うとなれば兄さんを助けるのも当然だろうと言いかねん危険性があるとな」
「あぁ、師匠を殺させないための言い分を与えてしまいかねないって意味でアッシュは危惧してるのか・・・」
「それはかなりの確率で有り得るでしょうから、内密に進めていった方がいいでしょうね。言い分を与えてしまえばそれだけ我々が面倒になります」
そうして二人が思い思いの考えを口にしていくのだが、アッシュが口にしたティアについてに二人も揃って微妙そうな感じで同じ考えになったと漏らす。ティアに言うべきではないと。
「・・・取り敢えず細かい部分に関しては今から色々と話していきましょう。五日間という時間がありますから、全部が全部とは言いませんがどうしていくかを煮詰めていくには十分に時間はあるでしょうからね」
それで意見は出揃ったとジェイドが話をまとめていこうと口にしたことに、二人は真剣に頷き返す。これからの為にもという決意を持って・・・
・・・そんな風に主に三人で話し合い、時折ナタリア達や兵士達と食事を取るであるとか話をしたりして時間を過ごしていったルーク達は五日後にアクゼリュスの跡の穴へと順調に辿り着いて・・・地核へと突入した。
「・・・さて、話にあった譜陣なども問題なく作動しているようですね。となれば後はアルビオールに乗り込み早くここを後にしましょうか。まだ時間はあるでしょうが、あまりここに長く残ってもいいことなど何もないでしょうからね」
・・・それで地核に突入して以前と違い譜陣が消されることもなく想定通りに光を放っていることを確認したジェイドは、アルビオールの近くにいたルーク達に投げ掛け一同が頷く姿を確認する。
「うっ・・・!?」
『ユリアの子孫よ、少しの間体を貸してもらうぞ』
だがそんな時にティアが途端に声を上げたかと思えば、誰かの声がティアから響いたと思えば光がその体を覆い意識を失ったように頭を下げてうなだれ体を宙に浮かせた。
(『来たか・・・これが・・・』)
(あぁ・・・そうだ)
「・・・貴方は一体・・・」
『我はローレライ。そなたらが第七音素の集合体と呼ぶ存在だ』
その光景にルークは内心で『ルーク』と会話をしつつジェイドがティアに向けて声をかけると、ティアに乗り移っている存在は自身を・・・ローレライと名乗った。特に感慨を見せるような感じもなく。
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