行く先を見て決めるべき物
「わしが謡将に協力せざるを得なかった理由については前に出てきた話が大方ではあるが、謡将が自分に歯向かったならそれこそわしだけではなくわしの関係者全てを殺すだろうという確信が出来たからだ。それは謡将の目的が目的だからこそ今殺すか後で殺すかの違いでしかないからという考えからであり、大して信頼もしていない上に自身の計画を頓挫させようとした者達になどかける情けなどないという考えからな・・・」
「そこまでなのか、と言いたいが・・・目的が目的なだけにそうしないと考えるのは楽観的か・・・」
「そうね・・・自分達以外を全て殺すと本気で考えて動いているのなら、私達の命やシェリダンの人達の命なんて簡単に奪ってくるでしょう・・・」
スピノザはいかに考えてヴァンが行動をするのかを恐れと共に口にしていき、二人もそれが決して大袈裟でも過大な事ではないと受け止める。目的を考えればむしろそうしなう方がおかしいと。
「納得してもらえたならそのままここにいてくれ。いつになるかという約束は出来んが、少なくとも外殻大地の降下が全て済んだならその時にはもう奴らとの決着はついているだろうからな」
「・・・負けるつもりはないのですか?」
「最初から負ける気で戦うような考えなど持ってはいない。例えヴァンが相手でも勝つという気持ちを持つのは当然だが、それでも情報が奴らに渡れば俺達にとって形勢は一気に不利に傾くのは間違いない・・・だからそちらがやるべきこととして最善なのはベルケンドでの仕事はあるのかもしれんが、このシェリダンで大人しくしていることだ。それがお前達にとっても俺達にとっても最善とは言わずとも、最悪は免れられる」
「・・・分かっています。我々はしばらくここで大人しくしておきます」
だからこそとアッシュが口にした強い意思と警戒を促す声に、スピノザ達は真摯に頷いた。下手に動くようなことはしないと。
・・・そうしてルークとアッシュは三人と話を終え、集会所に送るとジェイドがニンマリわざとらしい笑みを浮かべながら話を終えたから自分もここを出ると言い、三人で集会所を出た後・・・先程話した場所にて、ミュウに宿屋に行くように言って離れてもらったジェイドにスピノザ達と話した事についてを説明した。
「・・・成程、そういったことを話していたというわけですか」
「そうだが何か思うところというか、まずいところでもあったか?」
「いえ、問題ありません。むしろもしもの事を避けるという意味では妥当な物です。彼らからしてシェリダンには用事はないですし我々もまたここに来るとするなら二号機を使わせてもらう時しかないと思いますが、謡将達が何も手を打ってこないとは限りませんからね。それに・・・ティアに関してはそれこそ大丈夫だと言えるような保証などどこにもありませんから」
「・・・やっぱりそこに行き着くよな」
・・・それで説明が終わった所でどうかと確認を向けるアッシュに妥当と言いつつティアの事でタメ息を吐きたそうな様子になるジェイドに、ルークもすぐに気持ちが分かるというように漏らす。
「・・・もう彼女の思考には自分が安全に謡将に会うことしかないでしょう。先程の話の中で地核への突入をかなり渋ったことに加え、オールドラントが危険だということなど考えてない辺り私達への協力などどうでもいいと思っているのでしょう。お前達がやる気があるんだから自分は安全な所にいて高みの見物をしてもいいとね」
「あんまり気分が良くない考え方だって自覚がねぇし聞く気もないってのがまたな・・・」
ジェイドが続けてティアの思考の酷さについて漏らしていき、ルークもまた同意するようなことを口にするしかなかった。本当にそう感じると。
.
「そこまでなのか、と言いたいが・・・目的が目的なだけにそうしないと考えるのは楽観的か・・・」
「そうね・・・自分達以外を全て殺すと本気で考えて動いているのなら、私達の命やシェリダンの人達の命なんて簡単に奪ってくるでしょう・・・」
スピノザはいかに考えてヴァンが行動をするのかを恐れと共に口にしていき、二人もそれが決して大袈裟でも過大な事ではないと受け止める。目的を考えればむしろそうしなう方がおかしいと。
「納得してもらえたならそのままここにいてくれ。いつになるかという約束は出来んが、少なくとも外殻大地の降下が全て済んだならその時にはもう奴らとの決着はついているだろうからな」
「・・・負けるつもりはないのですか?」
「最初から負ける気で戦うような考えなど持ってはいない。例えヴァンが相手でも勝つという気持ちを持つのは当然だが、それでも情報が奴らに渡れば俺達にとって形勢は一気に不利に傾くのは間違いない・・・だからそちらがやるべきこととして最善なのはベルケンドでの仕事はあるのかもしれんが、このシェリダンで大人しくしていることだ。それがお前達にとっても俺達にとっても最善とは言わずとも、最悪は免れられる」
「・・・分かっています。我々はしばらくここで大人しくしておきます」
だからこそとアッシュが口にした強い意思と警戒を促す声に、スピノザ達は真摯に頷いた。下手に動くようなことはしないと。
・・・そうしてルークとアッシュは三人と話を終え、集会所に送るとジェイドがニンマリわざとらしい笑みを浮かべながら話を終えたから自分もここを出ると言い、三人で集会所を出た後・・・先程話した場所にて、ミュウに宿屋に行くように言って離れてもらったジェイドにスピノザ達と話した事についてを説明した。
「・・・成程、そういったことを話していたというわけですか」
「そうだが何か思うところというか、まずいところでもあったか?」
「いえ、問題ありません。むしろもしもの事を避けるという意味では妥当な物です。彼らからしてシェリダンには用事はないですし我々もまたここに来るとするなら二号機を使わせてもらう時しかないと思いますが、謡将達が何も手を打ってこないとは限りませんからね。それに・・・ティアに関してはそれこそ大丈夫だと言えるような保証などどこにもありませんから」
「・・・やっぱりそこに行き着くよな」
・・・それで説明が終わった所でどうかと確認を向けるアッシュに妥当と言いつつティアの事でタメ息を吐きたそうな様子になるジェイドに、ルークもすぐに気持ちが分かるというように漏らす。
「・・・もう彼女の思考には自分が安全に謡将に会うことしかないでしょう。先程の話の中で地核への突入をかなり渋ったことに加え、オールドラントが危険だということなど考えてない辺り私達への協力などどうでもいいと思っているのでしょう。お前達がやる気があるんだから自分は安全な所にいて高みの見物をしてもいいとね」
「あんまり気分が良くない考え方だって自覚がねぇし聞く気もないってのがまたな・・・」
ジェイドが続けてティアの思考の酷さについて漏らしていき、ルークもまた同意するようなことを口にするしかなかった。本当にそう感じると。
.