行く先を見て決めるべき物
・・・そうして再び集会所を訪れた二人はスピノザ達三人を外に呼び出した。ジェイドの視線を受けながら退出する形でだ。
「・・・そう、ですか・・・謡将達がベルケンドに・・・」
「今の状態でティアにベルケンドに奴らがいると知られたなら面倒になりかねないから適当に誤魔化すように話をしたが、禁書の事が済んで障気の押し込みが済んだならお前達はベルケンドに戻るつもりだったのだろう。だがしばらくはほとぼりをさますと言うより、時間を空けてからベルケンドに戻れ。ヴァンがいなくなっても奴らの一味が全部ベルケンドから出ていくとは限らんし、お前がいなくなったと知ったならどこに行っていたかのかと間違いなく尋問にかけるだろうからな」
「・・・はい、そう聞いたからにはしばらくはベルケンドには戻らずアルビオールの二号機の開発の手伝いをしたいと思います」
「アルビオールの二号機?開発中なのか?」
・・・それで街角の一角に来て推測についてを話したことにスピノザ達は苦い顔を浮かべる中でアッシュが注意を口にすると、了承と共に出てきた二号機の言葉にルークが反応する。
「イエモン達の話では飛行機関は二つあったことから二つとも飛行譜業に取り付ける事を考えていて二号機も平行して作っていたそうで、禁書の研究を終えた後に二号機の開発を再開しようと考えていたとの事です。ただそれは我々は本来は関与しないことだったのですが、そういうことですから我々は二号機の完成に手を貸そうと思います」
「ならいいが、後でもしも何か二号機を使うことも有り得るかもしれないからその時は使ってもいいかどうかについて、明日の出発の時にはこう聞かれたと言わせないようにする形で内密に聞いておいてくれ。そちらに迷惑をかけるのは本意ではないが、二号機を使わねばならない時が来るかもしれんからな」
「分かりました。イエモン達にはその事は伝えてはおきますが・・・それだけ貴方はあの謡将の妹の存在を危険視しているのでしょうか?」
「・・・隠してもしょうがないから肯定するが、それは俺だけではなくティア以外の全員似たり寄ったりといった所だ。だからこそ俺は今二号機のことを聞いた時それが使えないかと思ったのだが、同時にティアに二号機の事は出来る限り知られるのを遅らせたいとも思った・・・最悪今のタイミングだと先程の話から一転してシェリダンに残ると言い出し、二号機が出来た瞬間に自分が兄を説得するし安心だから使わせろと言い出し、最悪拒否をしたら実力行使に出てくる可能性すら有り得るとな」
「「「っ!」」」
スピノザはその声に二号機の開発はされていると説明するのだが、アッシュが内密に進めてくれといった話の中でのティアの取りかねない行動を聞くとスピノザ達三人は一斉に揃って息を詰まらせた。あまりにも身勝手であり、無茶でいてスピノザ達の事を何も考えてないだろう予測に。
「・・・正直流石にそこまでしないなんて言えねーってのが今のアッシュの話を聞いた俺の感想だ。それだけ俺らの中じゃあいつの事はオッサンに気持ちがあるのは確かだって事だけど、そんなことになったらまずっていうか絶対にティアがオッサン達を説得して帰ってくるなんて有り得ねーどころか、情報を聞き付けたらスピノザ達もそうだけど協力したからシェリダンの奴らも殺しに来る・・・なんてことも無いとは言い切れねーと思うぞ」
「そっ、そんな・・・!」
「・・・いや、有り得ん話ではない。むしろ謡将ならそうするだろう・・・」
「スピノザ・・・!?」
更にルークが頭をかきつつそうなった場合のヴァンの行動についてを口にすると、ヘンケンが流石に大袈裟と口にしようとしたした時にスピノザが力なく首を横に振って苦渋の様子を浮かべた事に驚きを浮かべた。
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「・・・そう、ですか・・・謡将達がベルケンドに・・・」
「今の状態でティアにベルケンドに奴らがいると知られたなら面倒になりかねないから適当に誤魔化すように話をしたが、禁書の事が済んで障気の押し込みが済んだならお前達はベルケンドに戻るつもりだったのだろう。だがしばらくはほとぼりをさますと言うより、時間を空けてからベルケンドに戻れ。ヴァンがいなくなっても奴らの一味が全部ベルケンドから出ていくとは限らんし、お前がいなくなったと知ったならどこに行っていたかのかと間違いなく尋問にかけるだろうからな」
「・・・はい、そう聞いたからにはしばらくはベルケンドには戻らずアルビオールの二号機の開発の手伝いをしたいと思います」
「アルビオールの二号機?開発中なのか?」
・・・それで街角の一角に来て推測についてを話したことにスピノザ達は苦い顔を浮かべる中でアッシュが注意を口にすると、了承と共に出てきた二号機の言葉にルークが反応する。
「イエモン達の話では飛行機関は二つあったことから二つとも飛行譜業に取り付ける事を考えていて二号機も平行して作っていたそうで、禁書の研究を終えた後に二号機の開発を再開しようと考えていたとの事です。ただそれは我々は本来は関与しないことだったのですが、そういうことですから我々は二号機の完成に手を貸そうと思います」
「ならいいが、後でもしも何か二号機を使うことも有り得るかもしれないからその時は使ってもいいかどうかについて、明日の出発の時にはこう聞かれたと言わせないようにする形で内密に聞いておいてくれ。そちらに迷惑をかけるのは本意ではないが、二号機を使わねばならない時が来るかもしれんからな」
「分かりました。イエモン達にはその事は伝えてはおきますが・・・それだけ貴方はあの謡将の妹の存在を危険視しているのでしょうか?」
「・・・隠してもしょうがないから肯定するが、それは俺だけではなくティア以外の全員似たり寄ったりといった所だ。だからこそ俺は今二号機のことを聞いた時それが使えないかと思ったのだが、同時にティアに二号機の事は出来る限り知られるのを遅らせたいとも思った・・・最悪今のタイミングだと先程の話から一転してシェリダンに残ると言い出し、二号機が出来た瞬間に自分が兄を説得するし安心だから使わせろと言い出し、最悪拒否をしたら実力行使に出てくる可能性すら有り得るとな」
「「「っ!」」」
スピノザはその声に二号機の開発はされていると説明するのだが、アッシュが内密に進めてくれといった話の中でのティアの取りかねない行動を聞くとスピノザ達三人は一斉に揃って息を詰まらせた。あまりにも身勝手であり、無茶でいてスピノザ達の事を何も考えてないだろう予測に。
「・・・正直流石にそこまでしないなんて言えねーってのが今のアッシュの話を聞いた俺の感想だ。それだけ俺らの中じゃあいつの事はオッサンに気持ちがあるのは確かだって事だけど、そんなことになったらまずっていうか絶対にティアがオッサン達を説得して帰ってくるなんて有り得ねーどころか、情報を聞き付けたらスピノザ達もそうだけど協力したからシェリダンの奴らも殺しに来る・・・なんてことも無いとは言い切れねーと思うぞ」
「そっ、そんな・・・!」
「・・・いや、有り得ん話ではない。むしろ謡将ならそうするだろう・・・」
「スピノザ・・・!?」
更にルークが頭をかきつつそうなった場合のヴァンの行動についてを口にすると、ヘンケンが流石に大袈裟と口にしようとしたした時にスピノザが力なく首を横に振って苦渋の様子を浮かべた事に驚きを浮かべた。
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