異となることをした影響

(まぁそういうわけだから紫には手はあまり借りるつもりはないんだよ。紫も簡単に手を出せるなら手を貸すことはするだろうけど、幻想郷の事があるからそれくらいの手しか借りれないだろうけどな)
(『まぁそれは分かったけど・・・そんな紫にそこまでさせる奴ってのも大概な気はするけれど、そんな奴に気に入られてるってのはどうしてなんだ?』)
(あ~、そこか・・・)
だから紫には手伝いを頼むつもりはないと話すルークに納得しつつも、こういった状況になるようにと頼んだ人物についてを聞きたいとの『ルーク』の言葉に少し何とも言いがたそうに声を漏らす。
(『何だよ?実際はそいつの所に行きたくはなかったってのか?』)
(いや、そういう訳じゃないんだ・・・なんて言うかその時の事ってあんまり言いたくないというか、恥ずかしいんだよ・・・)
(『恥ずかしい?』)
(・・・初めに幻想郷に来た時は俺は紫が来るまでここにいてほしいって言われたんだ。あんな風に紫は神出鬼没だしどこに住んでるかも分からないから、紫が来るまではここで待ってる方がいいって・・・それで俺は自分の身の振り方をどうするかを考えるためにもそこにいることを取りあえずは受け入れたんだけど、ある時起きると・・・俺の寝床に忍び込んできたんだよ、あいつ・・・)
(『へ・・・?ってことはお前・・・』)
(違う違う!そういうことじゃないんだよ!実際服とか脱げてなかったし!)
『ルーク』はその理由についてを聞くのだが、その経緯を聞いてある予想がよぎったというような声に慌ててルークは自己弁護をする。そういったことをしたわけでも、ましてやされたわけではないと。
(・・・慌てて起きて理由を聞いてみたけど、しばらくの間はぐらかされて聞けなかったんだよ。ただ後で本人にじゃないにしても理由を聞けたんだけど、何でも他の幻想郷の住民にない姿を見たから俺の事を放っておけなくなったからって言われたんだよ)
(『住民にない姿?』)
(・・・妖怪とか神とか普通にいるような世界だって言っただろ、幻想郷って。そんな世界なもんだから基本的に人間以外は長命の種族ばっかりで、死生観とか人の命に対しての向き合いかたってヤツが色々と違うのは俺も知ってはいるんだけど・・・俺のそういった価値観が違うことから、俺にそこにいてもらうように決めたって聞いたって言ってたんだよ)
(『・・・それだけで、なのか?』)
(あ~・・・あんまりこれは言いたくないけど、俺が寝てる姿を見てそういう気持ちが固まった上で寝床に忍び込んだんだとも言ったんだよ。その時の俺・・・苦しそうにごめんなさいって言ってたらしくて、その時に見ていた夢って自分がこうして存在していていいのかって感じの夢を見てたらしいから・・・)
(『っ・・・それは・・・確かに見てて気持ちのいいもんじゃねぇな・・・』)
そんなルークは何故自分がいるように言われたのかについてを語るのだが、寝ている自分の事を辛そうに言うと『ルーク』はそれは見ていられないと口にする・・・アクゼリュスの事でどれだけの事をしてしまったかに、それを悔いて引きずってきたのか・・・『ルーク』も話に聞いただけとは言えその重みに辛さがどれだけの物かを話の中身もあって少なからず感じた為、悪夢を見ているだろうルークを見ていられなくなる気持ちも分かると思い。









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