思いの在り方と思想の在り方

(『まぁそこについてはともかく話は変えるけど、ローレライの事は今回はどうなるというかどうするんだ?地核にタルタロスで突っ込んで話を聞くまでは良しにしても、今回オッサンを一回で倒すつもりでいるならローレライを地核から引っ張り上げるなんて出来るのか?』)
(あ~、そこか~・・・)
ただそんな雑談から『ルーク』がローレライについてを聞いてきたことに、ルークもその事について確かにというように漏らす。
(・・・と言っても多分その辺りに関してはローレライの鍵さえあれば、地核にまで超振動を通せればどうにかなると思う。そしてタルタロスで地核に突入する際にローレライは鍵を渡せるようにしてくると思う)
(『へっ?どうしてだ?』)
(生まれてから時々感じてた頭痛がローレライからの同位体への通信の為の物だって事は前にも話しただろ?それってつまりはローレライは俺やアッシュの事について完全にとは言わなくても存在は知ってるし、完全じゃなくても通信が出来るってことであってある程度はあっちは俺達の事を把握出来るってことなんだ。だから今ローレライは俺達三人の事やお前との事を把握して、敢えて何もしてないんじゃないかって思うんだよ。現に俺達がこっちに来てから頭痛とか声みたいな物があったってことは無いだろ?)
(『あー・・・そういや確かにそうだったな・・・何て言うかお前らとの事で頭いっぱいになってて、頭痛が起きねーとかそういったこと少しも考えてなかった・・・』)
だが然程心配いらないのではとルークが考えた理由についてを語っていく中で、『ルーク』もローレライからの通信による頭痛が無かったことを思い出す。ルークと紫に会ってから今まで文字通り頭を痛めてきた頭痛がピタリと止んだことに。
(多分っていうかまず間違いなくローレライは俺達の事については知ってると思うし、いずれ地核に来ることは確実だろうって向こうは把握してるだろうと思う。むしろそうじゃなかったら船の中でどうにかしてでもローレライは俺を操りに来てただろうし、それが無かったから特に問題なく来れてるんだからな)
(『・・・だからローレライとしちゃ無駄に俺やアッシュに通信をせず、地核で待ってりゃいいって思うって訳か』)
(ついでに言うと、確実性を増すために鍵を渡すこともその時に含めてな。だからローレライに関しては問題はないかとは思うけど・・・多分元々のこっちの状況を考えたら、ローレライが姿を見せるどころか地核から出てこれないなんて状況で終わることもしばしばだったんだろうなとは思うよ)
(『まぁそりゃ最高でオッサン達と相討ちで終わりが関の山だってんだからな・・・それでもどうにかしたいって思ってローレライなりに行動してたって所だろうけど、紫達の都合から千載一遇の機会ってヤツが訪れた。だからそれを逃したくないし、邪魔したら余計な事になるかもしれないから今は大人しくしてるって所か』)
(だからって訳じゃないけど、一先ずはそういったことからローレライについては気にしないでいこう。これは実際に聞いてみないと分からないこともあるしな)
そんな頭痛から話題が転換していき、ローレライについての推測は一先ずとするとルークは言葉にした。色々とあれども確信めいた気持ちを強く持ちながら・・・









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