異となることをした影響

(『まぁそんなお前と大爆発で一緒になったから疑うことなく好きだって気持ちを向けられなくなったんだろうけど・・・お前の反応を見る限りそれは二人にとっての不幸みたいな感じで思ってるのかもしれねぇけど、そうでもねぇんじゃねぇか?特にアッシュの今の考え方にナタリアのことを思うとよ』)
(えっ、どういうことだ?)
(『ナタリアは多分大して大きな違いはねぇんだろうけど、そういったナタリアと結婚したんだろそっちのアッシュは。そんで結果としちゃ次第に愛情を持てなくなって、すれ違いが生まれちまった・・・ナタリアからすりゃ確かに愛する人物と心を通わせることが出来ないばかりか見切りをつけられちまったみたいな感じになるんだろうが、ずっと変わらねぇってのはある意味キツいと思うぜ。一応アッシュもナタリアも自分の立場は子どもじゃなくなって、そんでもって王と女王って立場になってる・・・なのに子どものまんまの気持ちに約束を度々持ち出しては、成長しない気持ちを見せられる。アッシュからしたらお前の記憶を受け継いだこともあるだろいが、それだけじゃどうにもならないもんだってあるって知っていくってのが大人になるってもんじゃねぇのか?生きてきた年月が七年程度の俺が言っていいもんかとは思うけどな』)
(あ~、うん・・・分かる気はするかも。俺はアッシュがどんな風に生きてきたかはちょっと聞いたくらいだけど、年月が経って全く何も変わらないままにってのは確かにキツいとは思うかな・・・あ、変わらないことが悪いって言ってる訳じゃないんだよ。ただ誰かと誰かが一緒に暮らすのって、その一緒に住む人物同士の考えのすり合わせが出来ないといけないってことで言ってるんだ。そうじゃないと色々とすれ違いが起きるって事は最初の内は実感したしな)
(『幻想郷ってとこで暮らしてて得た実感ってとこか・・・その辺りは俺じゃ言えねぇ事だけど、アッシュがそんな気持ちになってるってのは分かったんじゃねぇか?』)
(あぁ・・・つーか三十年も一緒にいてナタリアがそれを理解というか、考えが変わらなかったっていうのが妙な気持ちになるな・・・)
ただそれでアッシュとナタリアの関係についてを『ルーク』と話していくのだが、その中身を受けてルークはどうしてナタリアは変わられなかったのかと悲痛な様子で漏らす。そうなればアッシュとナタリアの仲は変わらない物になったのではないかと。
(『そこんとこっつーか、ナタリアの事に関しては本当にアッシュに任せるしかないだろ。まぁいい結末にしろ悪い結末にしろ、ナタリアがその結末に至るまではかなり難関は多いだろうけどな』)
(その鍵を握るっていうか、アッシュがどうするかなんだろうけど・・・どうなるのか・・・)
(『ナタリアをほっといた方が楽だって言っても、アッシュの性格的にそうしないだろうしよ・・・まぁ実際こっちで会ってから話した方がいいだろうな。ただ無理をしてアッシュにナタリアの事を心から愛せ、とかって言ったって無理だろうけどな』)
(あぁ・・・そこの所に関してはもうアッシュの問題だからな・・・)
だがその辺りは自分達ではなくアッシュに任せるべきだとの話になるのだが、どうにもナタリアが報われる展開が見えないとルーク自身感じてしまっている為に。









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