異となることをした影響
(・・・ちなみにお前自身は今のナタリアとの仲はどうだったんだ?)
(『控え目に言って悪くないが精々って所だな。正直俺としちゃあんまりナタリアと絡みたくないんだよ・・・お前らから話を聞いたってのもあるが、目的はかつての約束した記憶を持つ『ルーク』っつーかアッシュなんだからよ。まぁそれに関しちゃアッシュに任せりゃ問題ないと言うより、アッシュしか対応しようがないだろ』)
(あ~・・・まぁそうなるとは思うけれど、アッシュがどう対応するかがな~・・・話を聞く限りだと、ナタリアに対して控え目に言っても愛情が持てなくなってるらしいんだよな・・・そのナタリアの考え方に対して)
(『あ~・・・まぁ何と無く分からないでもないかもな・・』)
その話題をナタリアとの仲についてに変わっていくのだが、アッシュはどうなのかに変化していく中身に『ルーク』は分からないでもないと漏らす。
(俺としちゃ想いあってた姿を度々見てきただけに、あんまりそうなったって未だに思えねぇんだよな・・・ジェイドが言うには俺と一人になったかららしいけど)
(『ん~、詳しいことはよくは分からねぇけど大爆発ってヤツでそうなったんだろ?記憶だとかそういうもんも引き継いでよ・・・なら仕方ねぇとかってより当然なんじゃねぇか?七年分しか生きてないみたいな気持ちはあるだろうけど、自分以外の一人分の人生を経験すりゃ多少は人も変わるだろうしよ』)
(そう言われてもな~・・・)
(『まぁそれはともかくとしても、お前が生きてた分の経験からナタリアの事を単純に好きになれなくなったって事なんだろ。ただ話を聞く限り俺の立場からしか言えねぇけど、そんなナタリアの事をずっと愛せるとは思えねぇけどな。昔のまんまで変わることがねぇって今の俺もそうだけど、当時の何も知らなかった頃の今のお前にとっちゃキツいもんだったろ?』)
(あ~・・・それを言われるとどうもな~・・・)
ただルークは実感が湧かないと言うのだが、少なくとも自分の立場に立ってみるようにといった言葉に苦々しくも否定を返せなかった。
・・・ルークは別にナタリアの事が嫌いというわけではないが、異性として見れるかと言われればそんな風には見れなかった。それはファブレの屋敷にて度々訪れるナタリアがアッシュと約束した時の記憶を求め、顔を赤らめるその姿に嫌気が差したからだ。
一応と言うか、当時からナタリアは美少女と呼んで差し支えないルックスをしていた。そんな美少女に想いを寄せられるなら、多少なりにもいい気分になるのが年頃の男の子の性分であるが・・・当時は生まれて間もなく人格の形成もろくに出来ていないまっさらな赤ん坊同然の状態であったルークでは、そんなルックスの良さよりも記憶を目当てにしつこく来る女の子くらいの印象くらいしか抱かなくなっていた。それは時間が経っていってもだ。
一度抱いた印象はそうそう簡単に変わることはない。むしろルークからすれば同じ年代の少女で数少ない幼馴染みというカテゴリーに入るから、他に友好的に付き合える人物がいないことを察したこともあり当時の自分にしてはまだ友好的になったものだと理解している。ただそれで婚約者という立場からいずれは結婚はしなくてはならないとは理解はしていたが、決して女性として魅力を感じることはなかった。小さい頃から築いた関係があってだ。
・・・もしアッシュが現れることなくヴァンやモースに預言と言った諸々のゴタゴタもなくキムラスカの王座につき、ナタリアと結婚していたなら彼女を素直に愛せたかにいい関係を築けたか・・・ルークにはそう出来る自信もなかったし、そのビジョンも浮かばなかった。結婚したとしても記憶ばかりを求めてくるナタリアに、それを抜きに幸せでいて確かな結婚生活が出来るビジョンが。
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(『控え目に言って悪くないが精々って所だな。正直俺としちゃあんまりナタリアと絡みたくないんだよ・・・お前らから話を聞いたってのもあるが、目的はかつての約束した記憶を持つ『ルーク』っつーかアッシュなんだからよ。まぁそれに関しちゃアッシュに任せりゃ問題ないと言うより、アッシュしか対応しようがないだろ』)
(あ~・・・まぁそうなるとは思うけれど、アッシュがどう対応するかがな~・・・話を聞く限りだと、ナタリアに対して控え目に言っても愛情が持てなくなってるらしいんだよな・・・そのナタリアの考え方に対して)
(『あ~・・・まぁ何と無く分からないでもないかもな・・』)
その話題をナタリアとの仲についてに変わっていくのだが、アッシュはどうなのかに変化していく中身に『ルーク』は分からないでもないと漏らす。
(俺としちゃ想いあってた姿を度々見てきただけに、あんまりそうなったって未だに思えねぇんだよな・・・ジェイドが言うには俺と一人になったかららしいけど)
(『ん~、詳しいことはよくは分からねぇけど大爆発ってヤツでそうなったんだろ?記憶だとかそういうもんも引き継いでよ・・・なら仕方ねぇとかってより当然なんじゃねぇか?七年分しか生きてないみたいな気持ちはあるだろうけど、自分以外の一人分の人生を経験すりゃ多少は人も変わるだろうしよ』)
(そう言われてもな~・・・)
(『まぁそれはともかくとしても、お前が生きてた分の経験からナタリアの事を単純に好きになれなくなったって事なんだろ。ただ話を聞く限り俺の立場からしか言えねぇけど、そんなナタリアの事をずっと愛せるとは思えねぇけどな。昔のまんまで変わることがねぇって今の俺もそうだけど、当時の何も知らなかった頃の今のお前にとっちゃキツいもんだったろ?』)
(あ~・・・それを言われるとどうもな~・・・)
ただルークは実感が湧かないと言うのだが、少なくとも自分の立場に立ってみるようにといった言葉に苦々しくも否定を返せなかった。
・・・ルークは別にナタリアの事が嫌いというわけではないが、異性として見れるかと言われればそんな風には見れなかった。それはファブレの屋敷にて度々訪れるナタリアがアッシュと約束した時の記憶を求め、顔を赤らめるその姿に嫌気が差したからだ。
一応と言うか、当時からナタリアは美少女と呼んで差し支えないルックスをしていた。そんな美少女に想いを寄せられるなら、多少なりにもいい気分になるのが年頃の男の子の性分であるが・・・当時は生まれて間もなく人格の形成もろくに出来ていないまっさらな赤ん坊同然の状態であったルークでは、そんなルックスの良さよりも記憶を目当てにしつこく来る女の子くらいの印象くらいしか抱かなくなっていた。それは時間が経っていってもだ。
一度抱いた印象はそうそう簡単に変わることはない。むしろルークからすれば同じ年代の少女で数少ない幼馴染みというカテゴリーに入るから、他に友好的に付き合える人物がいないことを察したこともあり当時の自分にしてはまだ友好的になったものだと理解している。ただそれで婚約者という立場からいずれは結婚はしなくてはならないとは理解はしていたが、決して女性として魅力を感じることはなかった。小さい頃から築いた関係があってだ。
・・・もしアッシュが現れることなくヴァンやモースに預言と言った諸々のゴタゴタもなくキムラスカの王座につき、ナタリアと結婚していたなら彼女を素直に愛せたかにいい関係を築けたか・・・ルークにはそう出来る自信もなかったし、そのビジョンも浮かばなかった。結婚したとしても記憶ばかりを求めてくるナタリアに、それを抜きに幸せでいて確かな結婚生活が出来るビジョンが。
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