足を運び命を運び
「それでも紫の気遣いがあったとはいえ、最低シュレーの丘に行くまではティアを連れて行かねばならんが・・・前にはヴァンの生存を餌に無理にでも連れていくといったような話をしたが、その時に裏切ったなら・・・どうする?」
「その時にならねば確実とは言えませんしどちらがいいかは今となっては分かりませんが、あのティアなら謡将を殺された後に自分も殺されてしまうと思った時に命乞いをしてくる可能性もないとは言えないでしょうね」
「命乞いかぁ・・・確かに今となって聞くと、何だかなって気持ちにはなるな・・・」
それでアッシュがティアの裏切りと生死の事についてを切り出すのだが、ジェイドが命乞いと口にしたことにルークも有り得なくはなさそうだと微妙そうな表情を浮かべる。ジェイドの言うようヴァンが命を失ってしまってティアも殺されるとなったなら、何だかんだで自分の命を優先しかねないと感じて。
「あくまでも今の話は推測にしか過ぎませんから、そうなるとは限りません。ただそう言った可能性もあるとは考えてはおきましょう・・・正直、彼女がそんな風に中途半端な決断を取りかねない事を考えるとあまり気持ちが良くないですからね」
「・・・そうするか」
ただジェイドも自分で言ったように気持ちが良くないというように考えを打ち切ろうと言い、アッシュも同様の様子で頷いた。これ以上ティアが堕ちるというか、命惜しさだったり色々と中途半端極まりない事を仕出かしかねないことになりかねないと想像するだけでも疲れかねないことに・・・
・・・そんな風に微妙な気持ちになっていった三人に他の面々を乗せたタルタロスは数日かけてシェリダンへと辿り着いた。
(『・・・さて、前はアルビオールの試験飛行中に事故が起きたって話だけど・・・今回はどうなんだろうな?』)
(ちょっと来る経緯に時間が変わったからな・・・どうなってるのかは実際に行ってみないとな)
それでタルタロスから降りた一同はシェリダンに入り、ルークは内心でアルビオールがどうなっているのかについてを話し合いつつ集会所に入る。
「・・・すまない、少しいいだろうか?」
「はい、何でしょうか?」
(慌ててる様子がない・・・ってことはまだアルビオールの事故は起こってないってことか)
そのままアッシュが中にいたイエモンに話し掛けると普通に応対してくる様子に、一先ずはルークはホッとする。
「時間はいいだろうか?少しそちらに頼みたい事がある」
「はぁ・・・」
その内心の事などアッシュは気付くことなく話を進めようという声を向けると、イエモンは気の抜けた声を漏らす。
・・・そんな風だったイエモンと残りの二人に、ギンジやノエルまでも来た状態でアッシュ達は説明を行った。今までの旅路でどのようなことがあってどんな風な狙いを各自が持っていて、自分達がどのような目的からこのシェリダンに来たのかを。
「預言に詠まれた戦争・・・それを隠しながらアクゼリュスを滅ぼさせようとしたキムラスカに大詠師モース・・・それでその影で動いてきていた謡将が行ってきた数々の所業に対し、本物の『ルーク=フォン=ファブレ』である貴方が預言に読まれた終焉を変えることも含めて動くため、アルビオールを貸すこととその禁書の研究をしてほしい・・・ということですか」
「そういうことだ」
「「「「・・・」」」」
・・・それで話終わりイエモンが話を理解したというように声を漏らしてアッシュが肯定を返すと、揃ってイエモン達は表情を苦い物へと変えた。あまりにも話の内容が重く、一概にすぐには信じがたい物だというよう。
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「その時にならねば確実とは言えませんしどちらがいいかは今となっては分かりませんが、あのティアなら謡将を殺された後に自分も殺されてしまうと思った時に命乞いをしてくる可能性もないとは言えないでしょうね」
「命乞いかぁ・・・確かに今となって聞くと、何だかなって気持ちにはなるな・・・」
それでアッシュがティアの裏切りと生死の事についてを切り出すのだが、ジェイドが命乞いと口にしたことにルークも有り得なくはなさそうだと微妙そうな表情を浮かべる。ジェイドの言うようヴァンが命を失ってしまってティアも殺されるとなったなら、何だかんだで自分の命を優先しかねないと感じて。
「あくまでも今の話は推測にしか過ぎませんから、そうなるとは限りません。ただそう言った可能性もあるとは考えてはおきましょう・・・正直、彼女がそんな風に中途半端な決断を取りかねない事を考えるとあまり気持ちが良くないですからね」
「・・・そうするか」
ただジェイドも自分で言ったように気持ちが良くないというように考えを打ち切ろうと言い、アッシュも同様の様子で頷いた。これ以上ティアが堕ちるというか、命惜しさだったり色々と中途半端極まりない事を仕出かしかねないことになりかねないと想像するだけでも疲れかねないことに・・・
・・・そんな風に微妙な気持ちになっていった三人に他の面々を乗せたタルタロスは数日かけてシェリダンへと辿り着いた。
(『・・・さて、前はアルビオールの試験飛行中に事故が起きたって話だけど・・・今回はどうなんだろうな?』)
(ちょっと来る経緯に時間が変わったからな・・・どうなってるのかは実際に行ってみないとな)
それでタルタロスから降りた一同はシェリダンに入り、ルークは内心でアルビオールがどうなっているのかについてを話し合いつつ集会所に入る。
「・・・すまない、少しいいだろうか?」
「はい、何でしょうか?」
(慌ててる様子がない・・・ってことはまだアルビオールの事故は起こってないってことか)
そのままアッシュが中にいたイエモンに話し掛けると普通に応対してくる様子に、一先ずはルークはホッとする。
「時間はいいだろうか?少しそちらに頼みたい事がある」
「はぁ・・・」
その内心の事などアッシュは気付くことなく話を進めようという声を向けると、イエモンは気の抜けた声を漏らす。
・・・そんな風だったイエモンと残りの二人に、ギンジやノエルまでも来た状態でアッシュ達は説明を行った。今までの旅路でどのようなことがあってどんな風な狙いを各自が持っていて、自分達がどのような目的からこのシェリダンに来たのかを。
「預言に詠まれた戦争・・・それを隠しながらアクゼリュスを滅ぼさせようとしたキムラスカに大詠師モース・・・それでその影で動いてきていた謡将が行ってきた数々の所業に対し、本物の『ルーク=フォン=ファブレ』である貴方が預言に読まれた終焉を変えることも含めて動くため、アルビオールを貸すこととその禁書の研究をしてほしい・・・ということですか」
「そういうことだ」
「「「「・・・」」」」
・・・それで話終わりイエモンが話を理解したというように声を漏らしてアッシュが肯定を返すと、揃ってイエモン達は表情を苦い物へと変えた。あまりにも話の内容が重く、一概にすぐには信じがたい物だというよう。
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