盲目の愛を愛と呼べるか
(『・・・こんな顔を見せてるけど、ナタリアには気は完全にないんだよなアッシュ・・・』)
(ちょっと可哀想な気にはなるけど、やっぱりアッシュの気持ちや考えがどうしてもな・・・)
そんなナタリアの様子を端から見ながらルーク達は内心で哀れむような会話を交わしていた。一途と言えば聞こえはいいが、そんな想いはアッシュにはもう届かないというより当人は受け取る気もない為に。
(『ただなんつーかそれでもナタリアにそんな気持ちが全く伝わってないってのがな~・・・そんな空気を感じれないからお前の方のナタリアもアッシュの微妙な気持ちの移り変わりに気付かなかったんだろうけど、ナタリアにちゃんと嫌なもんは嫌って言ってやった方がいいだろ・・・』)
(まぁナタリアの性格的に素直に受け入れられないだろうし、駄目なところは変えますとかって言うだろうな・・・ただアッシュは受け入れないだろうし、それでナタリアが変わったとしても一時的にしかならなさそうなのがまたな・・・)
(『あぁ、自分はちゃんと言われたことはしましたって言うだろうけど、結局アッシュに気に入られたらそれで我慢は終わりってなるだろうな・・・アッシュが本当に変えて欲しいって思ってる事だから言ったことだなんて思わず・・・』)
(恋は盲目って言うけれど、ナタリアの場合は自分もそうだしアッシュの事を見ようともしてないんだよな。自分がこうしたいからこうしよう、みたいに言うのが最善だって信じて疑わない形でな・・・そしてそれはナタリアだけじゃなくて、ティアにも同じことが言えるんだよな)
(『ティアか・・・まぁ確かにあいつもオッサンの事に関して滅茶苦茶夢見てるっつーか、何もオッサンの事見えてねーって感じはするな』)
二人はそんなナタリアについて本人が聞けば失礼だと言うであろう事を話していくのだが、その中で話題がティアに変わったことに『ルーク』も分かると漏らす。二人とも似たように対象の事を見ていないと。
(・・・別に信じる事が悪いとは言わないし、一途に想える事を悪いって言う訳じゃない。けどそれで見たくて欲しいものだけを求めて、都合の悪いものから目を背けることがどんな結果を生むのかって事を俺は知ってる・・・二人は今はまだそんなことを言っても聞く耳を持ってはくれないだろうけど、そうなる時は今のままならいずれ訪れるのは確実だ・・・)
(『・・・でも、二人がそんなことを考えるなんて今のまんまならあるわけねぇだろうな・・・』)
(あぁ・・・痛い目を見るって表現があるけど、見たくないから目を瞑ってるんなら痛さで目を開けざるを得ないくらいの強制力がないと、二人は目を開けないし向けないのは目に見えてる・・・そしてそうなった時に二人が立ち直れるかって言われると、そんな気がしないのが尚更にな・・・)
(『っ・・・』)
そんな中でルークが実感の多大にこもった悲し気な言葉を聞いて、『ルーク』は息を呑むように言葉を詰まらせた・・・アクゼリュスにヴァン、そしてその後のティア達との事を聞いて知っているからこそルークがいかに悩み苦しんできたのかを知ってはいるが・・・自分と同じように立ち上がることが出来るとは思えないとルークが考え、それを嘆いているということに。
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(ちょっと可哀想な気にはなるけど、やっぱりアッシュの気持ちや考えがどうしてもな・・・)
そんなナタリアの様子を端から見ながらルーク達は内心で哀れむような会話を交わしていた。一途と言えば聞こえはいいが、そんな想いはアッシュにはもう届かないというより当人は受け取る気もない為に。
(『ただなんつーかそれでもナタリアにそんな気持ちが全く伝わってないってのがな~・・・そんな空気を感じれないからお前の方のナタリアもアッシュの微妙な気持ちの移り変わりに気付かなかったんだろうけど、ナタリアにちゃんと嫌なもんは嫌って言ってやった方がいいだろ・・・』)
(まぁナタリアの性格的に素直に受け入れられないだろうし、駄目なところは変えますとかって言うだろうな・・・ただアッシュは受け入れないだろうし、それでナタリアが変わったとしても一時的にしかならなさそうなのがまたな・・・)
(『あぁ、自分はちゃんと言われたことはしましたって言うだろうけど、結局アッシュに気に入られたらそれで我慢は終わりってなるだろうな・・・アッシュが本当に変えて欲しいって思ってる事だから言ったことだなんて思わず・・・』)
(恋は盲目って言うけれど、ナタリアの場合は自分もそうだしアッシュの事を見ようともしてないんだよな。自分がこうしたいからこうしよう、みたいに言うのが最善だって信じて疑わない形でな・・・そしてそれはナタリアだけじゃなくて、ティアにも同じことが言えるんだよな)
(『ティアか・・・まぁ確かにあいつもオッサンの事に関して滅茶苦茶夢見てるっつーか、何もオッサンの事見えてねーって感じはするな』)
二人はそんなナタリアについて本人が聞けば失礼だと言うであろう事を話していくのだが、その中で話題がティアに変わったことに『ルーク』も分かると漏らす。二人とも似たように対象の事を見ていないと。
(・・・別に信じる事が悪いとは言わないし、一途に想える事を悪いって言う訳じゃない。けどそれで見たくて欲しいものだけを求めて、都合の悪いものから目を背けることがどんな結果を生むのかって事を俺は知ってる・・・二人は今はまだそんなことを言っても聞く耳を持ってはくれないだろうけど、そうなる時は今のままならいずれ訪れるのは確実だ・・・)
(『・・・でも、二人がそんなことを考えるなんて今のまんまならあるわけねぇだろうな・・・』)
(あぁ・・・痛い目を見るって表現があるけど、見たくないから目を瞑ってるんなら痛さで目を開けざるを得ないくらいの強制力がないと、二人は目を開けないし向けないのは目に見えてる・・・そしてそうなった時に二人が立ち直れるかって言われると、そんな気がしないのが尚更にな・・・)
(『っ・・・』)
そんな中でルークが実感の多大にこもった悲し気な言葉を聞いて、『ルーク』は息を呑むように言葉を詰まらせた・・・アクゼリュスにヴァン、そしてその後のティア達との事を聞いて知っているからこそルークがいかに悩み苦しんできたのかを知ってはいるが・・・自分と同じように立ち上がることが出来るとは思えないとルークが考え、それを嘆いているということに。
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