盲目の愛を愛と呼べるか

「・・・分かりました。その間ティアと話をするようにしますが、ティアもそれでよいか?」
「・・・はい・・・」
「決まりだな・・・俺達は譜陣の元で待機している。三時間とは言ったが、結論が出て話がまとまったならこちらに来てほしい。ただしそれぐらいの時間が経ってもこちらに来ないのであれば、こちらに来てその時点で出ている方向で話をまとめさせてもらうぞ」
「はい、分かりました・・・」
「では行くぞ」
市長もその案に賛成した上でティアにも確認を取った所で、アッシュは注意事項を口にした後にルーク達に向かい提出を口にした後に二人を残して場を後にしていく。極めて重い空気を滲ませる二人の様子など全く気にする事などなく・・・






・・・それでアッシュ達は譜陣の元に来て、その周りを囲むように一同は陣取る。
「さて・・・貴方はティアはどのような結論を出すと思いますか?」
「まずこちらに付いてくると言い出すのは間違いないだろう。市長はどうにかそれを止めようとするだろうが、それが実を結ぶ可能性は相当に低いだろうな」
「成程、やはり貴方もそう見ますか」
それでジェイドが早速とどうなるのかという予測を問い掛けるのだが、アッシュがまずないと言い切ると自分と同様だというように頷く。
「何ですか、二人とも!そのように考えていたのでしたらうだうだ言わずに付いてくればいいと言えばよかったではないですか!」
「あのまま付いてこられた所でティアが俺達に何も言わないまま、それも決心も何もつかないまま今のまま何の変化もないままこちらに付いてくるのは目に見えている。ならせめて市長に話をしてもらって少しでもマシな状態になるか、低い確率でも説得でどうにかなって離脱してくれるならそれでいいと考えてだ」
「・・・そういうことだったのですか・・・」
ただナタリアは二人のやり取りに回りくどいというよう怒りを浮かばせるが、アッシュは全く動揺することなく理由を返すとすぐに納得して怒りを収める。
「・・・取り敢えず二人が話を終えるまではここで待機するが、次の目的地についてどうするか話をするぞ」
「でしたらグランコクマでお願いします。貴方の考えもあるでしょうが、こちらとしてはピオニー陛下に外殻大地や謡将の計画についてを話した上で今後の目的に関してを直接お話したいですし、私だけではなくマルクト全体の協力は貴方としても欲しいところでしょう?」
「そうだな。それに一応お前はこうして付いてきてはいるが、あくまでお前の判断でこうして付いてきているだけだろうからそうしてもらえるならありがたい。それにヴァン達がどう動くかはともかくとしても、アクゼリュスがどうにかなるまでは戦争にはならんだろうからグランコクマに顔を出すくらいはまだ余裕はあるだろう」
「なら次はグランコクマに決定で決まりですね。ただ確定はしていないにしても、マルクトは立場上まず貴方に協力するのは確定していると見ていいと思います・・・ただ謡将達の行方に関しての捜索も一応頼む予定ではいますが、マルクト内に謡将が隠れるような場所などないでしょうからそこはあまり期待はしないでください」
「問題ない。奴らの元にいた時間はそれなりにあるから、奴らの行きそうな場所は絞り込めてある。マルクト内に隠れる場所などは作っていないのは知っているから、そうしてもらえればもしもマルクト内に逃げ込まれた時には楽になるからありがたい」
「っ・・・」
そんな話題を次にとアッシュが目的地についてと切り出し、ジェイドがグランコクマに行こうと返した後で続々と真面目に繰り広げられるやり取りをナタリアはポッと頬を赤らめていた。正確には出来る男といった顔を見せるアッシュの様子にだが。









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