決断に判断に行く先と
・・・そうして二人はガイのいる部屋から出て、宿からも再び出て街の片隅に移動した。ティアがまだ戻ってきていない事から、話を聞かれないようにと警戒する形で。
「・・・あのガイの様子だと、ここに残るとは言いそうにない気がするな・・・」
「あぁ・・・散々言われて動揺しはしただろうが、結局あいつは復讐だったりヴァンへの気持ちを自分の中で整理はしきれんだろうな」
そうして人目につかないところに来た二人は早速とガイの事について話し合うが、揃ってあれだけ言っても付いてくるだろうと重い表情で確認しあっていた。諦めきれている様子ではなかったと。
「何て言うかもう、ホドのことも含めた真実を皆から聞かないと納得しきれないんだろうな・・・自分の中で折り合いをつけることが出来ないから、復讐を思い止まるか行動に起こすかを決められないって形で・・・」
「というよりガイの場合はどちらでもそうだが、結局は止めるか止めないかはどちらにしても大義名分・・・いや、正確には言い訳が欲しいんだろう。どちらになるにせよ誰々がこう言ったから、自分はその話から考えて良い結果になるように動くと決めたという言い訳が・・・だからさっきのように心を揺らされるような材料を多々与えられても、最終的にあいつはだからこうしろといったようなことを言われたいんだろう。自分の判断が間違いではないといったような責任逃れの為にな」
「責任逃れって・・・」
「元の方でもそうだが、ガイはファブレへの復讐をファブレにいた期間の間で実行に移すことは無かった。その事をお前の存在があったからというように言っていたが、それは言い換えればお前が駄目だったならそれを大義名分・・・自分は悪くない、ルークがこうだったから俺は復讐をするべきだったんだと言って復讐を起こしかねなかったということだ」
「っ!・・・だから大義名分に、責任逃れをしてたってことか・・・」
更に話をガイについてしていく二人だが、アッシュから出てきたガイの考え方についてを聞いたルークはたまらず苦い顔をしながらも否定を返せなかった・・・以前はさも復讐をルークがいたから迷って止めることにしたと言ったガイだが、それは裏を返せばその限りでなければ復讐という行動を起こしていたことに。
「・・・あの時は場の空気もあって一時は良かったとなり復讐は諦めたといったようになったが、結局の所でガイは両国首脳の和平締結の時に父上に剣を向けホドの真実を聞かされてようやく気を落ち着けるに至った。あれもまた裏を返せば状況がガルディオスだと明かさねばならなかったこと及び、ルークの在り方が復讐をするようなものではないというような姿ではないと見て表向きは全て気持ちに決着をつけたといったように見てのことだ・・・即断即決で全くの考えなしに行動を移すようなことがないのは愚かではあるが、ガイの場合は考えを巡らせているようでいてその実は自分で結論を出すことを避けている。結局の所の心の内にある感情に目を背ける形でだ」
「・・・その感情に従って行動をして失敗したくないから、誰かに言い訳を求めたりするのもそうだけど、何より答えがあるならそれに従えば楽だからか・・・」
「そう。そして以前のガイの対象になったのがルークだということであり、あのガイはその対象が欲しいんだ・・・」
そういったガイの考え方に在り方が、誰かという理由を求めている・・・だからこそ前のガイならルークの存在が必要だったのであり、こちらのガイもそんな存在を求めているのだとアッシュは頭に手を当てながら疲れたように漏らす。
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「・・・あのガイの様子だと、ここに残るとは言いそうにない気がするな・・・」
「あぁ・・・散々言われて動揺しはしただろうが、結局あいつは復讐だったりヴァンへの気持ちを自分の中で整理はしきれんだろうな」
そうして人目につかないところに来た二人は早速とガイの事について話し合うが、揃ってあれだけ言っても付いてくるだろうと重い表情で確認しあっていた。諦めきれている様子ではなかったと。
「何て言うかもう、ホドのことも含めた真実を皆から聞かないと納得しきれないんだろうな・・・自分の中で折り合いをつけることが出来ないから、復讐を思い止まるか行動に起こすかを決められないって形で・・・」
「というよりガイの場合はどちらでもそうだが、結局は止めるか止めないかはどちらにしても大義名分・・・いや、正確には言い訳が欲しいんだろう。どちらになるにせよ誰々がこう言ったから、自分はその話から考えて良い結果になるように動くと決めたという言い訳が・・・だからさっきのように心を揺らされるような材料を多々与えられても、最終的にあいつはだからこうしろといったようなことを言われたいんだろう。自分の判断が間違いではないといったような責任逃れの為にな」
「責任逃れって・・・」
「元の方でもそうだが、ガイはファブレへの復讐をファブレにいた期間の間で実行に移すことは無かった。その事をお前の存在があったからというように言っていたが、それは言い換えればお前が駄目だったならそれを大義名分・・・自分は悪くない、ルークがこうだったから俺は復讐をするべきだったんだと言って復讐を起こしかねなかったということだ」
「っ!・・・だから大義名分に、責任逃れをしてたってことか・・・」
更に話をガイについてしていく二人だが、アッシュから出てきたガイの考え方についてを聞いたルークはたまらず苦い顔をしながらも否定を返せなかった・・・以前はさも復讐をルークがいたから迷って止めることにしたと言ったガイだが、それは裏を返せばその限りでなければ復讐という行動を起こしていたことに。
「・・・あの時は場の空気もあって一時は良かったとなり復讐は諦めたといったようになったが、結局の所でガイは両国首脳の和平締結の時に父上に剣を向けホドの真実を聞かされてようやく気を落ち着けるに至った。あれもまた裏を返せば状況がガルディオスだと明かさねばならなかったこと及び、ルークの在り方が復讐をするようなものではないというような姿ではないと見て表向きは全て気持ちに決着をつけたといったように見てのことだ・・・即断即決で全くの考えなしに行動を移すようなことがないのは愚かではあるが、ガイの場合は考えを巡らせているようでいてその実は自分で結論を出すことを避けている。結局の所の心の内にある感情に目を背ける形でだ」
「・・・その感情に従って行動をして失敗したくないから、誰かに言い訳を求めたりするのもそうだけど、何より答えがあるならそれに従えば楽だからか・・・」
「そう。そして以前のガイの対象になったのがルークだということであり、あのガイはその対象が欲しいんだ・・・」
そういったガイの考え方に在り方が、誰かという理由を求めている・・・だからこそ前のガイならルークの存在が必要だったのであり、こちらのガイもそんな存在を求めているのだとアッシュは頭に手を当てながら疲れたように漏らす。
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