決断に判断に行く先と
「まぁティアに関してはそういった風に考えておけばよいでしょうが、残り三人に関してもおそらくアニスとナタリアも付いてくるのはまず間違いないでしょう。アニスは何だかんだ言いつつも両親を見捨てれるとは思いませんし、ナタリアは自分が尻込みしてどうするのかと気持ちを奮い立たせるだろう姿は予想出来ます。となると問題はやはりというべきか、ガイですね」
「あ~・・・俺の予想じゃ付いてくると思う・・・ガイは隠してるけどやっぱり師匠への気持ちっていうか、色々確かめたいだろうし」
「だろうな。そしてティア程ではないにしてもヴァンが自分を裏切るわけはないし受け入れてくれるだろうといった考えもあるが、何よりどちらにつくかを土壇場・・・俺達と奴らの対峙の際に決めればいいと考えている可能性が高い」
「でしょうね。むしろここで付いていかなければ謡将と対峙出来る機会もそうですし、マルクトに残って我々が謡将達を倒すことに成功したならキムラスカに戻ることは彼の立場からしたら様々な点から色々とやりづらくなります。そう考えれば我々に付いてきてどうするかを考えるでしょうが、付いてくるということは復讐を諦めきれてない証拠ですからね」
「う~ん・・・そこが厄介なんだよな・・・」
そんな様子の中でジェイドはティアについてから他の三人に話題をと移すように言うが、ルークがガイが色々と面倒だと切り出したことに二人もまた同意する形になり共に表情を悩ましげに変える。ティアもそうだが、付いてきても素直に嬉しいと言えるような要素がない・・・むしろ不安要素しか感じられないために。
「・・・取り敢えずこの話に関しては以上にしましょう。まずは宿に行って実際にどう考えているかを四人に確認した上で、元帥にはあぁ言いましたが今日はここに泊まって夜にまたこのように集まって話をするという形を取りましょう。いいですね?」
「あぁ、分かった」
ジェイドはそこで空気を変えるようにまずは確認してからにしようと言い、アッシュもルークもその言葉に頷く。ここでの話し合いだけではどうしようもないというように感じながら。
・・・それで三人は宿に行き、イオン達の集まる部屋へと入った。
「・・・あっ、戻りましたか」
「どうですか、様子は?」
「・・・一応は全員僕達に付いていこうかといったような考えにはなってはいるようなんですが、ナタリア以外はまだ踏ん切りをつけきれていないといった様子ですね・・・」
「成程、そうですか」
入室して一気にルーク達にティア達からの視線が集まりイオンが代表で声を上げる姿にジェイドが早速と確認を向けると、まだナタリア以外は迷いが見えると複雑そうに漏らす様子にナタリアに三人は視線を向ける。
「よろしいのですね、我々に付いてきていただくということで?」
「確かに話を聞いて怖いと思う部分はありました・・・ですがここで私が引いてしまうようなことをすることは王族として望ましいことではありませんし、何より貴殿方だけを危険に晒すわけにはいきませんわ!ですから私も行きます!」
「・・・そこまで言い切る覚悟が決まったのはいいと言いたいが、道中では俺のことはアッシュと呼びルークのことはルークと呼べ。お前がどう思うかにどういうことになるかはともかくとしても、これから先俺達二人が共に動く以上はその方が分かりやすいからな」
「ですが、貴方は本物の・・・」
「そういったことを踏まえた上で名前を二つ持つ俺が、アッシュと名乗るのは呼び分けの為の当然の判断だ。気持ちは納得出来ないかもしれないが、理屈で今はそういうものだと受け止めろ。いいな?」
「っ・・・はい、分かりました・・・」
ジェイドがその意思を確認してナタリアはすぐさま強く問題ないと言い切るが、アッシュから呼び名の事を有無を言わさない声で告げられると圧されてたまらずに小さく頷いた。明らかにアッシュに萎縮したというように。
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「あ~・・・俺の予想じゃ付いてくると思う・・・ガイは隠してるけどやっぱり師匠への気持ちっていうか、色々確かめたいだろうし」
「だろうな。そしてティア程ではないにしてもヴァンが自分を裏切るわけはないし受け入れてくれるだろうといった考えもあるが、何よりどちらにつくかを土壇場・・・俺達と奴らの対峙の際に決めればいいと考えている可能性が高い」
「でしょうね。むしろここで付いていかなければ謡将と対峙出来る機会もそうですし、マルクトに残って我々が謡将達を倒すことに成功したならキムラスカに戻ることは彼の立場からしたら様々な点から色々とやりづらくなります。そう考えれば我々に付いてきてどうするかを考えるでしょうが、付いてくるということは復讐を諦めきれてない証拠ですからね」
「う~ん・・・そこが厄介なんだよな・・・」
そんな様子の中でジェイドはティアについてから他の三人に話題をと移すように言うが、ルークがガイが色々と面倒だと切り出したことに二人もまた同意する形になり共に表情を悩ましげに変える。ティアもそうだが、付いてきても素直に嬉しいと言えるような要素がない・・・むしろ不安要素しか感じられないために。
「・・・取り敢えずこの話に関しては以上にしましょう。まずは宿に行って実際にどう考えているかを四人に確認した上で、元帥にはあぁ言いましたが今日はここに泊まって夜にまたこのように集まって話をするという形を取りましょう。いいですね?」
「あぁ、分かった」
ジェイドはそこで空気を変えるようにまずは確認してからにしようと言い、アッシュもルークもその言葉に頷く。ここでの話し合いだけではどうしようもないというように感じながら。
・・・それで三人は宿に行き、イオン達の集まる部屋へと入った。
「・・・あっ、戻りましたか」
「どうですか、様子は?」
「・・・一応は全員僕達に付いていこうかといったような考えにはなってはいるようなんですが、ナタリア以外はまだ踏ん切りをつけきれていないといった様子ですね・・・」
「成程、そうですか」
入室して一気にルーク達にティア達からの視線が集まりイオンが代表で声を上げる姿にジェイドが早速と確認を向けると、まだナタリア以外は迷いが見えると複雑そうに漏らす様子にナタリアに三人は視線を向ける。
「よろしいのですね、我々に付いてきていただくということで?」
「確かに話を聞いて怖いと思う部分はありました・・・ですがここで私が引いてしまうようなことをすることは王族として望ましいことではありませんし、何より貴殿方だけを危険に晒すわけにはいきませんわ!ですから私も行きます!」
「・・・そこまで言い切る覚悟が決まったのはいいと言いたいが、道中では俺のことはアッシュと呼びルークのことはルークと呼べ。お前がどう思うかにどういうことになるかはともかくとしても、これから先俺達二人が共に動く以上はその方が分かりやすいからな」
「ですが、貴方は本物の・・・」
「そういったことを踏まえた上で名前を二つ持つ俺が、アッシュと名乗るのは呼び分けの為の当然の判断だ。気持ちは納得出来ないかもしれないが、理屈で今はそういうものだと受け止めろ。いいな?」
「っ・・・はい、分かりました・・・」
ジェイドがその意思を確認してナタリアはすぐさま強く問題ないと言い切るが、アッシュから呼び名の事を有無を言わさない声で告げられると圧されてたまらずに小さく頷いた。明らかにアッシュに萎縮したというように。
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