決断に判断に行く先と
・・・アクゼリュスで無事にヴァンを退け、アッシュと合流した上で今後についてを話し合ったルーク達。そんなルーク達の次の目的地であるセントビナーには、然程距離が無かったのとタルタロスを使っていたことからすぐに辿り着いた。尚、道中ではイオンの存在もあって会話らしい会話は特になかった。
「・・・さて、こうしてセントビナーに着きましたがルークとアッシュの二人以外は宿を取って待機をしていてください。私達は元帥にことのあらましについてを説明しに行きますので、皆さんはどういう考えなのかをまだ決まっていないにしてもある程度は話し合っていてください」
「僕は行かなくていいんですか?」
「貴方はもう決意を固めているようですし、話をまとめるような役割を持った方は必要だと思いますからね。ですからミュウも付けますので、その場のまとめ役になだめ役をお願いします。ミュウもお願いしますね?」
「分かりました、そういうことなら」
「ミュウも頑張るですの!」
「「「「・・・」」」」
・・・そうしてティア達を集めた上でセントビナーの入口まで来たルーク達。そこで一先ずの流れについて説明する中でイオンとミュウは素直に返事を返してくれるのだが、ティア達は揃ってうつむくしか出来ていなかった。もう選択をしなければならない時間になったこともだろうが、まだ結論が出切っていないと言った部分もあるだろう為に。
「では我々は基地に向かいましょう」
「「あぁ」」
ジェイドはそういった様子には口を挟まず、二人に声をかけて三人で先を進む。その場を省みることなく。
「なんと・・・そのようなことになっていたとは・・・」
「前に大佐がここに来た時に言っていた神託の盾の動きが、そのような狙いがあったからなんて・・・」
「ですがこれらは事実です。ですので元帥と将軍にはすぐにグランコクマの陛下へとこれらの経緯をまとめた手紙を出してはいただけないでしょうか?」
「それは構わぬが、お主はどうするつもりなのじゃ?ジェイド坊や」
「アッシュの話によればダアトの程近くに行けば自分の話が嘘ではないことの証明が出来るとの事ですので、そちらに向かいたいと思っています。個人的にはアッシュが我々を騙そうとしているというようには思ってはいませんが、その証拠についてを実際に目撃したならばこそ様々に動かせる物があると思いますので」
「・・・うむ、分かった。ではそのように陛下には文を送ろう」
「ありがとうございます」
・・・そうして基地の中に入ってマクガヴァン親子に一連の話についてをし終わったジェイドは、以降の対応についてを話終わったところで頭を下げる。
「しかし父上、今の状況では完全ではなくともアクゼリュスが消滅さえしてしまえば後は戦争の流れに出来ると考えて謡将達が動かないとも限りません。ここは取り返したタルタロスを用いる形で兵をアクゼリュスに送るべきではないですか?」
「いえ、それは悪手にしかならないでしょう。アクゼリュスには知っての通り障気が充満していて街の周辺までも影響を及ぼしています。そんな所に兵士を送っても障気の影響を受けて体調を崩す者達は数多く出てくるでしょうし、アリエッタの魔物を用いて空を飛んでこられたなら陣を敷いて待機していても突破されかねません。そして何よりそのアクゼリュスが崩落をしてしまった場合、兵士達が巻き添えを食う可能性が非常に高くなります」
「だから兵士は出すな、か・・・くそっ、何も出来ないとは歯痒いな・・・」
ただグレンはどうにかアクゼリュスの対策を取れないかと老マクガヴァンに提案するが、ジェイドがそれは望ましくないと理由つきで返した中身に苦々しく納得するしかなかった。兵士がただ犠牲にしかならないという事態がグレンにも見えたことに。
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「・・・さて、こうしてセントビナーに着きましたがルークとアッシュの二人以外は宿を取って待機をしていてください。私達は元帥にことのあらましについてを説明しに行きますので、皆さんはどういう考えなのかをまだ決まっていないにしてもある程度は話し合っていてください」
「僕は行かなくていいんですか?」
「貴方はもう決意を固めているようですし、話をまとめるような役割を持った方は必要だと思いますからね。ですからミュウも付けますので、その場のまとめ役になだめ役をお願いします。ミュウもお願いしますね?」
「分かりました、そういうことなら」
「ミュウも頑張るですの!」
「「「「・・・」」」」
・・・そうしてティア達を集めた上でセントビナーの入口まで来たルーク達。そこで一先ずの流れについて説明する中でイオンとミュウは素直に返事を返してくれるのだが、ティア達は揃ってうつむくしか出来ていなかった。もう選択をしなければならない時間になったこともだろうが、まだ結論が出切っていないと言った部分もあるだろう為に。
「では我々は基地に向かいましょう」
「「あぁ」」
ジェイドはそういった様子には口を挟まず、二人に声をかけて三人で先を進む。その場を省みることなく。
「なんと・・・そのようなことになっていたとは・・・」
「前に大佐がここに来た時に言っていた神託の盾の動きが、そのような狙いがあったからなんて・・・」
「ですがこれらは事実です。ですので元帥と将軍にはすぐにグランコクマの陛下へとこれらの経緯をまとめた手紙を出してはいただけないでしょうか?」
「それは構わぬが、お主はどうするつもりなのじゃ?ジェイド坊や」
「アッシュの話によればダアトの程近くに行けば自分の話が嘘ではないことの証明が出来るとの事ですので、そちらに向かいたいと思っています。個人的にはアッシュが我々を騙そうとしているというようには思ってはいませんが、その証拠についてを実際に目撃したならばこそ様々に動かせる物があると思いますので」
「・・・うむ、分かった。ではそのように陛下には文を送ろう」
「ありがとうございます」
・・・そうして基地の中に入ってマクガヴァン親子に一連の話についてをし終わったジェイドは、以降の対応についてを話終わったところで頭を下げる。
「しかし父上、今の状況では完全ではなくともアクゼリュスが消滅さえしてしまえば後は戦争の流れに出来ると考えて謡将達が動かないとも限りません。ここは取り返したタルタロスを用いる形で兵をアクゼリュスに送るべきではないですか?」
「いえ、それは悪手にしかならないでしょう。アクゼリュスには知っての通り障気が充満していて街の周辺までも影響を及ぼしています。そんな所に兵士を送っても障気の影響を受けて体調を崩す者達は数多く出てくるでしょうし、アリエッタの魔物を用いて空を飛んでこられたなら陣を敷いて待機していても突破されかねません。そして何よりそのアクゼリュスが崩落をしてしまった場合、兵士達が巻き添えを食う可能性が非常に高くなります」
「だから兵士は出すな、か・・・くそっ、何も出来ないとは歯痒いな・・・」
ただグレンはどうにかアクゼリュスの対策を取れないかと老マクガヴァンに提案するが、ジェイドがそれは望ましくないと理由つきで返した中身に苦々しく納得するしかなかった。兵士がただ犠牲にしかならないという事態がグレンにも見えたことに。
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