かつての想いと変える現在
「んじゃそろそろセントビナーに向かおうぜ。あんまりずっとここに居続けてもオッサン達が来るかもしれねーってのもあるだろうけど、ここでずっと立ち止まってたって話や状況は進まねーだろうしよ」
「そうですね。では何かあればタルタロスを動かしつつ話すという形にしましょう」
それでルークがまとまったなら出発をと切り出し、ジェイドも頷いたことで四人はタルタロスを動かすべく所定の位置に向かう。
(『ふぅ~・・・なんつーかようやく気の抜けない時間が終わって一息つけた感じがするな』)
(まぁ本当に一息ってくらいだろうけどな。セントビナーにはそんなに時間もかからずに着くだろうし、そこで三人がどういう結論を出すかの話し合いをしなきゃならないしな)
(『あ~・・・どうすると思う?あの三人』)
(ティアとガイはまだジェイドが言ったホドの預言の話を聞くまでは踏ん切りがつかないかもしれないけど、多分アニスは高い確率で付いてくると思う。何だかんだで両親の事を放ってはおけないって言うか、アニスが死んだなんて報告があったら両親は用済みで見捨てられるか殺されるか・・・って考えるだろうからな)
(『そう考えるとここで逃げる訳にはいかないから、俺達に付いてくるしかないってことか・・・』)
そうしてタルタロスの運転に取り掛かったルークは内心で『ルーク』との会話を行うが、アニスの可能性とその内心の予測に『ルーク』は複雑そうに漏らす。
(アニスの立場から考えるとやむを得ない部分があるってのは承知はしてる・・・ただそれでモースに情報を流されたら困るから、出来るだけ早い内にモースの事を片付けたいんだよな・・・)
(『まぁそう考えるとそうなるのは分かるけど・・・それならガイとティアは?』)
(ガイは誘導すれば多分師匠と敵対する流れに行かせることはまだ可能だとは思う。と言うかそのホドの預言の事を知っていてかつ何も謡将は言わなかったって感じにジェイドが揺さぶるのが、さっきの話をする狙いだろうからな・・・ただやっぱり読めないのはティアなんだよ)
(『ティアか・・・』)
ルークもまたアニスについてを複雑さを滲ませた声で漏らしていく中で『ルーク』が話題転換と残り二人についてを聞くと、ガイはともかくティアが分からないと返すと同じように何とも言えない声を上げる。
(今までが今までだから有り得そうな気がするんだよ。兄さんなら自分を助けてくれるって希望的な考えの方に寄るだろうってのは。現にアクゼリュスじゃ助けの手を強引にじゃあるけど、向けてきたしな・・・)
(『それを頼みにしてオッサンの方に行くって事なんだろうけど、実際オッサンは受け入れちゃくれるだろうとは思う。ただそれでお前やジェイド達の強さや事実を知ってるっていうアドバンテージの事を考えると、単純にオッサンと小細工なしの正面衝突が出来る状況にまで行けば勝てるよな?』)
(まぁそれは余程変なことが起きないならいけるとは思うけど、どうしたんだ?)
(『最低なことを言うようだけどよ・・・もしティアが向こうに行ったとしてパッセージリングの操作にティアが必要だって時になっても最悪さっさとオッサンの所に行ってオッサンをボコボコにすりゃ、『止めて!兄さんを傷付けないで!』とでも言ったあいつに殺さない交換条件としてお前付いてこいって言えばいいんじゃねーかって思ったんだよ・・・』)
(・・・うわぁ・・・)
そんなティアをどうするかを悩む声を漏らすルークだったが、『ルーク』が口にした自身でも微妙そうな声色での発案につられて引いたような声が出てしまった。確かにもしもの時を考えれば効果は期待出来ない訳ではないだろうが、言ってることはあまりにも非人道的な発案だった為に。
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「そうですね。では何かあればタルタロスを動かしつつ話すという形にしましょう」
それでルークがまとまったなら出発をと切り出し、ジェイドも頷いたことで四人はタルタロスを動かすべく所定の位置に向かう。
(『ふぅ~・・・なんつーかようやく気の抜けない時間が終わって一息つけた感じがするな』)
(まぁ本当に一息ってくらいだろうけどな。セントビナーにはそんなに時間もかからずに着くだろうし、そこで三人がどういう結論を出すかの話し合いをしなきゃならないしな)
(『あ~・・・どうすると思う?あの三人』)
(ティアとガイはまだジェイドが言ったホドの預言の話を聞くまでは踏ん切りがつかないかもしれないけど、多分アニスは高い確率で付いてくると思う。何だかんだで両親の事を放ってはおけないって言うか、アニスが死んだなんて報告があったら両親は用済みで見捨てられるか殺されるか・・・って考えるだろうからな)
(『そう考えるとここで逃げる訳にはいかないから、俺達に付いてくるしかないってことか・・・』)
そうしてタルタロスの運転に取り掛かったルークは内心で『ルーク』との会話を行うが、アニスの可能性とその内心の予測に『ルーク』は複雑そうに漏らす。
(アニスの立場から考えるとやむを得ない部分があるってのは承知はしてる・・・ただそれでモースに情報を流されたら困るから、出来るだけ早い内にモースの事を片付けたいんだよな・・・)
(『まぁそう考えるとそうなるのは分かるけど・・・それならガイとティアは?』)
(ガイは誘導すれば多分師匠と敵対する流れに行かせることはまだ可能だとは思う。と言うかそのホドの預言の事を知っていてかつ何も謡将は言わなかったって感じにジェイドが揺さぶるのが、さっきの話をする狙いだろうからな・・・ただやっぱり読めないのはティアなんだよ)
(『ティアか・・・』)
ルークもまたアニスについてを複雑さを滲ませた声で漏らしていく中で『ルーク』が話題転換と残り二人についてを聞くと、ガイはともかくティアが分からないと返すと同じように何とも言えない声を上げる。
(今までが今までだから有り得そうな気がするんだよ。兄さんなら自分を助けてくれるって希望的な考えの方に寄るだろうってのは。現にアクゼリュスじゃ助けの手を強引にじゃあるけど、向けてきたしな・・・)
(『それを頼みにしてオッサンの方に行くって事なんだろうけど、実際オッサンは受け入れちゃくれるだろうとは思う。ただそれでお前やジェイド達の強さや事実を知ってるっていうアドバンテージの事を考えると、単純にオッサンと小細工なしの正面衝突が出来る状況にまで行けば勝てるよな?』)
(まぁそれは余程変なことが起きないならいけるとは思うけど、どうしたんだ?)
(『最低なことを言うようだけどよ・・・もしティアが向こうに行ったとしてパッセージリングの操作にティアが必要だって時になっても最悪さっさとオッサンの所に行ってオッサンをボコボコにすりゃ、『止めて!兄さんを傷付けないで!』とでも言ったあいつに殺さない交換条件としてお前付いてこいって言えばいいんじゃねーかって思ったんだよ・・・』)
(・・・うわぁ・・・)
そんなティアをどうするかを悩む声を漏らすルークだったが、『ルーク』が口にした自身でも微妙そうな声色での発案につられて引いたような声が出てしまった。確かにもしもの時を考えれば効果は期待出来ない訳ではないだろうが、言ってることはあまりにも非人道的な発案だった為に。
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