かつての想いと変える現在
・・・リグレットを倒して話を終えたルーク達はティア達の元に戻ってきた。表向きは何事もなかったかのよう。
「あっ、二人ともどこに行ってたんですか~?休憩ももういいかなってなりだした所だったんですよ~」
「すみません、少し気になったというか二人で話したいことがあったのでちょっと話し込んでいたんですよ」
「気になること?」
そうして戻ってきた二人にアニスがどうしたのかと聞いてくるが、ジェイドの返しに周りにいたティア達も首を傾げる。
「ここまで来たのに、キムラスカ兵の姿が影も形も見当たらないことです。謡将はキムラスカの兵と共に先にアクゼリュスに向かったとのことですが、それにしては伝言役というかここに兵の姿が誰一人もないということが引っ掛かっていました」
「え?アクゼリュスの救援に来たんだから、アクゼリュスに全員向かったんじゃないんですかぁ?」
「我々の代表は親善大使であるルーク殿であり、謡将ではありません。それに確かにアクゼリュスの救助は大事ではありますが、だからこそ先に向かった一団の中から我々を待つと共に現状についての報告であったりをするための待機要員が一人くらいいてもいいと思ったのですが・・・この先をある程度見てきても兵士の姿は無かったんです。峠の入口にいるかと思えばこの中間程とも言える場所にもおらず、先にも姿はなかったんですよ」
「えっ・・・それ本当なんですかぁ・・・?」
「えぇ、実際に見てきましたからね」
ジェイドはそんな一同にキムラスカ兵の姿がないことを疑問に思ったと言い、アニス達は最初はおかしくないんじゃないかといった様子だったが理由を聞いて確かにおかしいといった様子に変わる。
「それで少し先の様子見を終えた所で話をしていたんですが、この先のアクゼリュスで何か兵達が来れないような事情でもあるのではないかという話になったんです。神託の盾もいる可能性が高いですからね・・・そして今も申し上げましたが、謡将は代表ではありませんし普通ならキムラスカ側としてもルーク殿を待つのは道理ですから何かあったのではと思ったのです」
「・・・大佐がそう考えてるのは分かりましたけど、どうしてルーク様と二人でって形で話をしに行ったんですかぁ?」
「一応の用心を兼ねてです。神託の盾もこの先にいることを考えると、一人で行くには危険かと思いましたので道中の供になっていただいてました。いざというときには貴女達を呼びに行ってもらう為にね」
「それだったら私達の中の誰かでも良かったんじゃないんですか~?」
「頼みやすいのは誰かを考えたというのもそうですが、神託の盾がいたとした時に下手に突っ込まれる事だったり大声を上げられるのを避けるためです。私はあくまで様子見のつもりで少し先に行くくらいで考えてましたから、機先を制するだとか好機だといったような考えの独断で動かれても危険だと思ったのでね」
「あ~・・・うん、何となく言いたいことは分かりました~・・・」
ジェイドはそんな様子に危険についてを述べ上げていった上でルークを供に選んだ理由を口にすると、アニスは何とも言いがたげな声で納得するに留めた・・・誰が誰とは言ってないもののそうしかねない可能性を持った者がいて、その者に何かされることを避けたと暗に言っていて言葉にしないようにしていると感じて。
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「あっ、二人ともどこに行ってたんですか~?休憩ももういいかなってなりだした所だったんですよ~」
「すみません、少し気になったというか二人で話したいことがあったのでちょっと話し込んでいたんですよ」
「気になること?」
そうして戻ってきた二人にアニスがどうしたのかと聞いてくるが、ジェイドの返しに周りにいたティア達も首を傾げる。
「ここまで来たのに、キムラスカ兵の姿が影も形も見当たらないことです。謡将はキムラスカの兵と共に先にアクゼリュスに向かったとのことですが、それにしては伝言役というかここに兵の姿が誰一人もないということが引っ掛かっていました」
「え?アクゼリュスの救援に来たんだから、アクゼリュスに全員向かったんじゃないんですかぁ?」
「我々の代表は親善大使であるルーク殿であり、謡将ではありません。それに確かにアクゼリュスの救助は大事ではありますが、だからこそ先に向かった一団の中から我々を待つと共に現状についての報告であったりをするための待機要員が一人くらいいてもいいと思ったのですが・・・この先をある程度見てきても兵士の姿は無かったんです。峠の入口にいるかと思えばこの中間程とも言える場所にもおらず、先にも姿はなかったんですよ」
「えっ・・・それ本当なんですかぁ・・・?」
「えぇ、実際に見てきましたからね」
ジェイドはそんな一同にキムラスカ兵の姿がないことを疑問に思ったと言い、アニス達は最初はおかしくないんじゃないかといった様子だったが理由を聞いて確かにおかしいといった様子に変わる。
「それで少し先の様子見を終えた所で話をしていたんですが、この先のアクゼリュスで何か兵達が来れないような事情でもあるのではないかという話になったんです。神託の盾もいる可能性が高いですからね・・・そして今も申し上げましたが、謡将は代表ではありませんし普通ならキムラスカ側としてもルーク殿を待つのは道理ですから何かあったのではと思ったのです」
「・・・大佐がそう考えてるのは分かりましたけど、どうしてルーク様と二人でって形で話をしに行ったんですかぁ?」
「一応の用心を兼ねてです。神託の盾もこの先にいることを考えると、一人で行くには危険かと思いましたので道中の供になっていただいてました。いざというときには貴女達を呼びに行ってもらう為にね」
「それだったら私達の中の誰かでも良かったんじゃないんですか~?」
「頼みやすいのは誰かを考えたというのもそうですが、神託の盾がいたとした時に下手に突っ込まれる事だったり大声を上げられるのを避けるためです。私はあくまで様子見のつもりで少し先に行くくらいで考えてましたから、機先を制するだとか好機だといったような考えの独断で動かれても危険だと思ったのでね」
「あ~・・・うん、何となく言いたいことは分かりました~・・・」
ジェイドはそんな様子に危険についてを述べ上げていった上でルークを供に選んだ理由を口にすると、アニスは何とも言いがたげな声で納得するに留めた・・・誰が誰とは言ってないもののそうしかねない可能性を持った者がいて、その者に何かされることを避けたと暗に言っていて言葉にしないようにしていると感じて。
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