行くべき先と決める決意
「あー・・・バチカルでも言われただろ、人の立場に立って考えてみるようにだとかよ。そりゃ自分の気が済まねーから自分の思うようになるまで言うことを言わせてもらいたいみたいな気持ちになんのはわかんねーでもねーけど、そういうのって相手がいるからやることだろ」
「相手がいるからって・・・」
「要は自分一人の問題じゃねーってことだよ。まぁ知っている奴だったり気が合うような奴となら話は合ったりするだろうし意志疎通も簡単だろうけど、外に出りゃそんな奴ばっかりじゃねーってのはこの旅で俺は十分理解した・・・その上でどうにか相手と話をして意見のすり合わせをするのが話し合いってやつで、分かりあうってことだと思うんだよ」
「・・・うっすらと言いたいことは分かる気はするけれど、何か貴方からそういった言葉を聞くのは違和感を感じるわ・・・」
「うるせーよ。違和感だろうがなんだろうが俺の感じたことを言ってんだ。それを参考にするかしないかはお前次第だから、後はお前自身で考えろ。俺もそんなにアドバイス出来るほど余裕があるわけでもねーし、こういうのって一から十まで全部手取り足取り教えて頭の中に叩き込ませるようなもんでもねーだろうし・・・俺からそうしろなんて命令されたってお前も嫌だろ?」
「っ・・・それは・・・」
ルークはそんな姿に極めてめんどくさそうに頭をかきつつ話を進めていくのだが、その中で口にした言葉にティアは苦い顔をしながら言葉を濁した・・・確かに言われた通りに命令されるのは嫌だという気持ちはあるが、今までの話の流れから馬鹿正直にそうだと言いにくいといった気持ちにもなったというよう。
「・・・本当ならさっさと自分で考えろって追っ払おうと思ったけど、もう一つ追加で言っといてやる・・・あのオッサンをバチカルで襲った理由についちゃ今更だから聞かねーが、お前があのオッサンの事を好きだって事に向こうも妹として大事に思ってるってのも見てて感じた。その上でお前が話し合いとかじゃなく真っ先にあのオッサンを襲うって考えたのは、話し合いじゃオッサンの本音を聞けないって思ったし襲わなきゃならねー理由があるからそうしたんだろ?」
「そっ!?それは・・・!」
「理由や言い分を聞きてーからこんな事を言ってんじゃねーよ。ただ今となって思い返しゃお前がそうすることを選ばざるを得ないほどにあのオッサンと話が出来なかった上で、意志の疎通が出来てなかったからそうしたんだって思うんだよ・・・だからその事についても改めて考えてみろよ。オッサンの事を始めとした事からどうやって他人と接するようにするのかだとか、その他諸々とよ」
「っ・・・!」
そして更に追加だと口にしたルークの言葉達に、今までの態勢が嘘のようにティアは何も言えずに複雑な表情を浮かべる以外になかった。引き合いに出されたのがヴァンであったのもあるだろうがだ。
・・・そうして少しした後にティアは無言のままにルークの元を後にしていった。
(『大丈夫か、あいつ・・・?』)
(大丈夫って信じたいんだけどな・・・ただあぁいった話を先にしとかなかったら、アクゼリュスで師匠に付いていく可能性の方が高くなってたろうし・・・)
(『あぁ・・・ワケわかんなくなってオッサンが正しいんだって思い込みそうだな、確かに・・・』)
そんな光景を見ながら内心で会話をするルーク達だが、『ルーク』は何とも言い難い気持ちになる。ルークの言った通り何も言わなかったらヴァンの方に勢いでなびきかねなかった可能性を感じて。
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「相手がいるからって・・・」
「要は自分一人の問題じゃねーってことだよ。まぁ知っている奴だったり気が合うような奴となら話は合ったりするだろうし意志疎通も簡単だろうけど、外に出りゃそんな奴ばっかりじゃねーってのはこの旅で俺は十分理解した・・・その上でどうにか相手と話をして意見のすり合わせをするのが話し合いってやつで、分かりあうってことだと思うんだよ」
「・・・うっすらと言いたいことは分かる気はするけれど、何か貴方からそういった言葉を聞くのは違和感を感じるわ・・・」
「うるせーよ。違和感だろうがなんだろうが俺の感じたことを言ってんだ。それを参考にするかしないかはお前次第だから、後はお前自身で考えろ。俺もそんなにアドバイス出来るほど余裕があるわけでもねーし、こういうのって一から十まで全部手取り足取り教えて頭の中に叩き込ませるようなもんでもねーだろうし・・・俺からそうしろなんて命令されたってお前も嫌だろ?」
「っ・・・それは・・・」
ルークはそんな姿に極めてめんどくさそうに頭をかきつつ話を進めていくのだが、その中で口にした言葉にティアは苦い顔をしながら言葉を濁した・・・確かに言われた通りに命令されるのは嫌だという気持ちはあるが、今までの話の流れから馬鹿正直にそうだと言いにくいといった気持ちにもなったというよう。
「・・・本当ならさっさと自分で考えろって追っ払おうと思ったけど、もう一つ追加で言っといてやる・・・あのオッサンをバチカルで襲った理由についちゃ今更だから聞かねーが、お前があのオッサンの事を好きだって事に向こうも妹として大事に思ってるってのも見てて感じた。その上でお前が話し合いとかじゃなく真っ先にあのオッサンを襲うって考えたのは、話し合いじゃオッサンの本音を聞けないって思ったし襲わなきゃならねー理由があるからそうしたんだろ?」
「そっ!?それは・・・!」
「理由や言い分を聞きてーからこんな事を言ってんじゃねーよ。ただ今となって思い返しゃお前がそうすることを選ばざるを得ないほどにあのオッサンと話が出来なかった上で、意志の疎通が出来てなかったからそうしたんだって思うんだよ・・・だからその事についても改めて考えてみろよ。オッサンの事を始めとした事からどうやって他人と接するようにするのかだとか、その他諸々とよ」
「っ・・・!」
そして更に追加だと口にしたルークの言葉達に、今までの態勢が嘘のようにティアは何も言えずに複雑な表情を浮かべる以外になかった。引き合いに出されたのがヴァンであったのもあるだろうがだ。
・・・そうして少しした後にティアは無言のままにルークの元を後にしていった。
(『大丈夫か、あいつ・・・?』)
(大丈夫って信じたいんだけどな・・・ただあぁいった話を先にしとかなかったら、アクゼリュスで師匠に付いていく可能性の方が高くなってたろうし・・・)
(『あぁ・・・ワケわかんなくなってオッサンが正しいんだって思い込みそうだな、確かに・・・』)
そんな光景を見ながら内心で会話をするルーク達だが、『ルーク』は何とも言い難い気持ちになる。ルークの言った通り何も言わなかったらヴァンの方に勢いでなびきかねなかった可能性を感じて。
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