行くべき先と決める決意

「一先ずそのことに関しては置いておいて、アッシュから話を聞いたということはある程度あちらの話については聞いてはいるのですか?」
「あぁ・・・と言っても大佐が話したような中身とそう変わったものじゃないさ。だからって言うのもなんだが私らは大佐にアッシュ達のやることに協力するって決めたのさ。何せアクゼリュスがホドのようになるのに加えて、聖なる焔の光・・・つまりあんたが死んでしまえば預言通りになってしまって、キムラスカとマルクトの戦争になってそこにダアトが介入してキムラスカが勝つように仕向けるってんだからね・・・こっちとしちゃそんなことは面白くないのさ。ホドのこともそうだし、アクゼリュスもそんな形で預言だからって全部その為に犠牲にしてきてこれからもしようって事はね・・・!」
(『・・・なんかやる気に満ち溢れてるけど・・・』)
(ノワール達は元はホド出身だからな・・・普段はさっきのような感じだったけど、やっぱり話を聞いて思うところがあったんだろうとは感じるよ)
(『あぁ、そういうことなのか・・・』)
ジェイドはその話を引き継いだ上で問い掛けノワールはそこからルークに対して信じると決めた時の事についてを話していくのだが、普段の飄々とした人を食ったような態度が徐々に熱を帯びて表情が変わっていくその様子に『ルーク』は疑問を浮かべると、ルークの答えに複雑な気持ちを浮かべる・・・ノワール達の気持ちに立場を考えると、思わざるを得ないといった気持ちになるために。
「・・・んっ・・・話を戻すけど、取りあえずそういうことからそっちに協力すると決めたんだ。だから遠慮なく頼みたいことは頼んでくれていいわよ?」
そんな熱の入り方に自分でもどうかと気付いたようにノワールは咳払いをした後、余裕を持たせた笑みで協力する旨を伝える。なんでもするといったように。
「・・・まぁそういうことなら何かあれば頼らせてはもらうけど、アッシュから何か伝言辺りは無いのか?向こうがそうしてくるんなら、こっちになんか言ってきてもおかしくはないと思うけど・・・」
「あぁ、それなら先に聞いとくけれどここに来る道中に導師の行方を知らせに来た人物がいなかったかい?」
「あぁ、それはいたけど話の流れ的にそれがアッシュなのか?」
「あぁ、そうさ。まぁ私らはその時の前にアッシュに会ったけど、アッシュの言葉だと謡将が行動を起こす時には必ずこっちに味方になるって言ってたよ。まぁあんたらの立場からすると簡単に信じられるかどうかは別って言いたいけど、謡将達に対してこうして行動していることからアッシュのことは信じるんだよね?」
「まぁそりゃな」
「えぇ、そうですね」
そうしてルークがアッシュについてを聞いてから話が進んでノワールからアッシュを信じるかと聞かれると、迷うことなくジェイドと共に即答する。
「ま、そう言うならこっちとしちゃ協力しがいがあるけど・・・他に付いてきてる奴等に関しちゃどうするんだい?あんたは大佐と同じだってんだからこうして一緒に行動してるんだろうけれど、他は違うってんなら色々と問題もあるんじゃないのかい?」
「その辺りは出たとこ勝負と言った形になりますが、謡将の行動にアッシュの行動から色々と彼らも知ることが多くなっていくでしょうからそこでどうするかをお聞きします。まぁ簡単には信じられないことばかりではあるでしょうが、それでも彼らにとっても嘘だと否定したり無視出来ない中身ですのでそこからどうするのかをじっくり考えていただいた上でお聞きしますよ。まぁどうなるかはその時次第ではありますが、色好い返事が聞けなかったならこちらで対処します」
「・・・分かったよ。そうするならそれでいいさ」
その返答に一先ず納得しつつ他の面々に関してのことを聞くノワール・・・そんな問い掛けにどうするかをまずい事態の対処のことも含めてジェイドが口にすると、空気を察したように頷いた。その覚悟の程が伺えた様子に。









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