道のりは険しく時間は限られている
・・・そうしてアニスの同行が決まった所でルーク達は一路ケセドニアに向かうべく、オアシスを出立した。
(『アニスが来れるようにってアッシュが気を利かせてくれたんだろうけど・・・もしアッシュのことがなかったらアニスはどうしてたと思う?』)
(ん~・・・難しい所じゃあるけどアクゼリュスがセフィロトがある場所だっていう情報があったなら、ジェイドが何とかこじつけられただろうとは思う。まぁアニスが信じるかどうかもそうだし、他がどう言うかも微妙な所だったとは思うけどな・・・)
(『ハッキリとした証拠があってくれて良かったって所か、そう考えると・・・』)
・・・それで砂漠の中を歩いていく一行の中、ルークは『ルーク』との会話をしていく。アニスの同行は色々と難しい問題があったと。
(『ただ一つ今更ながらに思うんだけどよ・・・アニスってどうしてジェイド達と一緒にって言うか、ガイ達のように厄介な性質がないみたいに聞いたけど・・・どうして二人は連れてくるようには言わなかったんだ?その辺りちょっとあんまり聞いてなかったんだけどよ・・・』)
(あぁ、そのことか・・・)
そんな流れから今更のようだが何故アニスが一緒に戻ってきたのではないのかを聞く『ルーク』に、ルークも複雑そうな声を漏らす。
(俺が聞いた話だとアニスの場合はちょっと特殊というか・・・そもそもアニスの両親が起こした問題があるから、色々と考えるような余裕がなかったらしいんだよ)
(『両親って・・・話に聞いたような人が良すぎて騙されて金を使っても一切疑うこともなく、むしろ人の為になるならって喜んでたって人達か』)
(あぁ・・・アニスがダアトに戻ってからは二人ともにしばらくは流石に自重っていうか、アニスの言うことに耳を傾けてたんだよ。間接的にって言うか、イオンの命を散らせてしまうきっかけになったことに関して流石に思うところがあるって見受けられる形でな)
(『・・・その言い方だと、しばらくしてから何かあったみたいな風に聞こえるけど・・・』)
(あぁ・・・実際アニスがダアトに戻ってローレライ教団の中で頑張ってしばらくする内に、二人が借金をしたらしいんだよ。それも普通にやっちゃ返せる筈のない程の金額をまたな)
(『はぁっ!?なんでそんなことをしてんだよ!?』)
その問題はアニスの両親にある・・・そうルークがジェイド達から聞いた話をしていくのだが、『ルーク』はその中身にたまらず驚きの声を上げた。何故一応自粛した筈の二人がそんな判断をしたのかと。
(理由として挙げられるのは大きく二つ・・・まず一つはアニスがダアト内での仕事が忙しくなっていって、二人との時間の取りようが無くなっていったってことがあったらしいんだ。何だかんだでティアと違ってアニスは要領がいいって言うか、人当たりは良かったしな。そんなだったから師匠を倒した英雄って肩書きもあって、ダアト内での立ち位置を固めていったらしくてな・・・)
(『・・・まぁそれは分かったけど、肝心の二つ目は?』)
(・・・そんなアニスに暇が無くなったことに加えて、一応二人の借金って無くなったんだよ。モースの度重なる問題行動にその狙いが悪質だったことから、モースと提携して借金をさせていた金貸しを捕まえてもうチャラって形でな。そうしてタトリン一家は元々金を使わない生活には慣れてたから質素倹約な生活をしてたらしいんだけど、そうして金が貯まっていくだけで特に何に使うこともなかったこと、そしてアニスと話をすることが無くなっていったことから次第に考えるようになっていったらしいんだよ・・・自分達はこんなにお金はいらないんだから、この分は使って人の為にするべきだって)
(『・・・マジかよ・・・もしかしてそれで調子に乗って金を使い続けてたら、借金までするようになったってオチなのか?』)
(あぁ、そういうことだ・・・)
そうしてルークは二人がそうなった理由を挙げていくのだが、話が進んでいく内に二人は否応なしに気持ちが沈みそうになっていった。あまりにも二人の考え方に行動が、酷い物であることを共に感じた為に。
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(『アニスが来れるようにってアッシュが気を利かせてくれたんだろうけど・・・もしアッシュのことがなかったらアニスはどうしてたと思う?』)
(ん~・・・難しい所じゃあるけどアクゼリュスがセフィロトがある場所だっていう情報があったなら、ジェイドが何とかこじつけられただろうとは思う。まぁアニスが信じるかどうかもそうだし、他がどう言うかも微妙な所だったとは思うけどな・・・)
(『ハッキリとした証拠があってくれて良かったって所か、そう考えると・・・』)
・・・それで砂漠の中を歩いていく一行の中、ルークは『ルーク』との会話をしていく。アニスの同行は色々と難しい問題があったと。
(『ただ一つ今更ながらに思うんだけどよ・・・アニスってどうしてジェイド達と一緒にって言うか、ガイ達のように厄介な性質がないみたいに聞いたけど・・・どうして二人は連れてくるようには言わなかったんだ?その辺りちょっとあんまり聞いてなかったんだけどよ・・・』)
(あぁ、そのことか・・・)
そんな流れから今更のようだが何故アニスが一緒に戻ってきたのではないのかを聞く『ルーク』に、ルークも複雑そうな声を漏らす。
(俺が聞いた話だとアニスの場合はちょっと特殊というか・・・そもそもアニスの両親が起こした問題があるから、色々と考えるような余裕がなかったらしいんだよ)
(『両親って・・・話に聞いたような人が良すぎて騙されて金を使っても一切疑うこともなく、むしろ人の為になるならって喜んでたって人達か』)
(あぁ・・・アニスがダアトに戻ってからは二人ともにしばらくは流石に自重っていうか、アニスの言うことに耳を傾けてたんだよ。間接的にって言うか、イオンの命を散らせてしまうきっかけになったことに関して流石に思うところがあるって見受けられる形でな)
(『・・・その言い方だと、しばらくしてから何かあったみたいな風に聞こえるけど・・・』)
(あぁ・・・実際アニスがダアトに戻ってローレライ教団の中で頑張ってしばらくする内に、二人が借金をしたらしいんだよ。それも普通にやっちゃ返せる筈のない程の金額をまたな)
(『はぁっ!?なんでそんなことをしてんだよ!?』)
その問題はアニスの両親にある・・・そうルークがジェイド達から聞いた話をしていくのだが、『ルーク』はその中身にたまらず驚きの声を上げた。何故一応自粛した筈の二人がそんな判断をしたのかと。
(理由として挙げられるのは大きく二つ・・・まず一つはアニスがダアト内での仕事が忙しくなっていって、二人との時間の取りようが無くなっていったってことがあったらしいんだ。何だかんだでティアと違ってアニスは要領がいいって言うか、人当たりは良かったしな。そんなだったから師匠を倒した英雄って肩書きもあって、ダアト内での立ち位置を固めていったらしくてな・・・)
(『・・・まぁそれは分かったけど、肝心の二つ目は?』)
(・・・そんなアニスに暇が無くなったことに加えて、一応二人の借金って無くなったんだよ。モースの度重なる問題行動にその狙いが悪質だったことから、モースと提携して借金をさせていた金貸しを捕まえてもうチャラって形でな。そうしてタトリン一家は元々金を使わない生活には慣れてたから質素倹約な生活をしてたらしいんだけど、そうして金が貯まっていくだけで特に何に使うこともなかったこと、そしてアニスと話をすることが無くなっていったことから次第に考えるようになっていったらしいんだよ・・・自分達はこんなにお金はいらないんだから、この分は使って人の為にするべきだって)
(『・・・マジかよ・・・もしかしてそれで調子に乗って金を使い続けてたら、借金までするようになったってオチなのか?』)
(あぁ、そういうことだ・・・)
そうしてルークは二人がそうなった理由を挙げていくのだが、話が進んでいく内に二人は否応なしに気持ちが沈みそうになっていった。あまりにも二人の考え方に行動が、酷い物であることを共に感じた為に。
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