移ろう気持ちに関係

(ただこの辺りに関しては元々のガイはどうだったのかって思うとな~・・・何て言うか理由としちゃこっちと真逆で俺ともそうだけど、ティア達とも近かったってことがあるっぽいんだよな~・・・)
(『つーか多分そうだろうな・・・何だかんだでティアの事が問題視されてたってのに、そんなティアを含めて屋敷に入れよって簡単に言うくらいに気安かったって想像するとな・・・』)
その上で元々のガイがアクゼリュスに向かわされる理由・・・そのことについてを考えるルーク達二人はまた何とも言い難い気持ちになる。その理由を考えると、今となっては決して否定が出来ないことだと思うために。
(『・・・そう思うと本当にどっちもだけど、ガイって立場的に面倒な立ち位置にいるんだな・・・そしてファブレへの復讐心はどっちも持ってて、違いが心を表向きは開いてるかそうでないか・・・そっちの方も面倒だっただろうけど、こっちもこっちで考えてみるとマジでヤバイよな・・・』)
(あぁ・・・)
(『・・・マジでガイと向き合うつもりか?下手すると冗談じゃなく襲い掛かってきちまうんじゃねーのか?』)
(・・・そんなことになるのを避けたいって気持ちは否定はしない。けどそうしたくないって逃げたって何にも変わらないからな・・・無茶をするつもりはないけど、ガイと向き合うよ)
(『分かった・・・そこまで考えてるんならもう俺は止めねーよ。まぁもう今日は休むとしようぜ。多分今から行ったってガイだけじゃなくペールもいて、二人きりじゃ話は出来ないだろうしな』)
(あぁ、そうするか)
考えれば考えるほどに問題が見えてくる・・・だがルークはそれでもやると決意を浮かべると、『ルーク』もまた反対はしないと言った後に休むことを提案して了承が返ってくる。一対一で話す状況は後で訪れると、今は休息を十分に取るために。


















・・・そして翌日。起床したルークは以前のように城に呼び出された為にすぐに城に向かった。



(・・・あれ?ティアにモースの二人がいない?)
(『確か前はここにいて話をしてたんだったか?』)
(あぁ、そのはずなんだけど・・・ティアと師匠の問題が表面化したから、モースが何かやったのか?)
(『それっぽいけど、今は謁見の間に行こうぜ。多分そこにいてもいなくても二人のことについても説明しちゃくれるだろうしな』)
(そうするか)
そんな中で城に入るが前と違い、入口近くに二人の姿がないことをルークは内心首を傾げるが、すぐに『ルーク』の言葉で謁見の間に視線を向け歩いていく。


















・・・そうして謁見の間に入ったルークだが、場にはヴァンの姿もそうだがティアの姿もなかったためにどういうことかと考えていたが、その気持ちを露にすることなく表向きは大人しく話を聞いていった。譜石の内容を詠み上げたのがティアではなく、ローレライ教団のローブをまとった人間になった以外に特に変わることのない話の中身を。



「・・・それでルークよ、そちらには詠まれた預言の通りにするためにもアクゼリュスに向かってもらうが・・・少し呑んでもらわねばならぬ事がある」
「・・・なんですか?」
「・・・今現在獄に繋いでいるヴァンとティアのグランツ兄妹の二人とも、向かってもらうことだ」
(あぁ、二人とも牢屋にいたんだ・・・)
・・・そして連れていくメンバーについてを発表という段になって途端に表情を複雑そうにした上で二人の名を口にしたインゴベルトに、あぁと内心でルークは納得していた。二人の居場所が分かったこともそうだが、何と無くインゴベルトも苦労をしていたのだろうと。









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