女忍、舵取りに苦労する
「でもよくそれを言ったっていうか、ディストに頼んだよねアッシュ。確か今のディストの立ち位置っていうか演技してる感じって故あれば裏切るっていうか、ポジション的に二股かけそうな感じで通してるんでしょ?」
「その辺りは私にリグレットも考えてみたのですが、今の話の続きのような形としてアッシュが謡将から離れるような選択をしているからだと思われます。脅しこそしたが私から漏れても構わない、謡将から離れるから・・・みたいにね」
「あ~、ディストから漏れても謡将から離れてるなら別にいいかって事か~。なら納得だね~」
そういった内に話題がディストに頼んだ事に焦点が行くが、その訳を推測する声にくのいちも納得する。
・・・今こうやってくのいちと話してる堂々としたディストからは想像しづらいが、今のディストが演じているというか表向きで見せている顔は要約すると『やたら口うるさく自信満々だが、大抵肝心な所で抜けている駄目科学者』と言った所だろう。
そんなディストだからこそアッシュは頼みやすく、大した障害になりもしないと踏んだのだろうが・・・孔明達と会って事実を知ったディストの今の姿が実は、昔のままをトレースした演技だということを大抵の人物は知りはしない。今のように堂々としていて、かつ全てを吹っ切った気持ちを抱いているといった領域に至っているとは大半の神託の盾は夢にも思っていないだろう・・・
「まぁそういうことですからアッシュは謡将と離れるということは確定としてはいるでしょう。ただそれで丞相の望み通りに動くような従順な神託の盾になるとも思えませんけどね」
「むしろアッシュが誰かに尻尾振って忠誠を誓う姿なんて想像出来ないな~。そうなったなら逆に不安な気持ち以上に、どうしてそうなった!?・・・みたいな気持ちにしかならないだろうしね~♪」
そんなディストに関しての会話から自身で話題転換をすると、くのいちは表情をコロコロ変えた上でケラケラと笑う。アッシュは自分が敬われるべきではあるとは思ってはいても、誰かの下につくような性質ではない・・・もしそうなった場合をその姿を想像して、おかしいと思った為に。
「私もそう思いますが・・・実際の問題としてどうしますか?今の貴女方の様子に関しては遠巻きに探してきてある程度察しはしましたが、そのまま素直にアッシュに言われたからと付いていくことに加えて彼らを連れてくるのですか?」
「あ~、その事か~・・・それにディストに姿を現してもらうにしても、今の状況で協力してるなんて明かすのはまだ早いだろうしな~・・・」
しかしディストがこれからについてを言及してきた事に、くのいちはすぐにどうするべきかと頭をかく。素直にアッシュの望むようにするかどうかもだが、ディストとの関係性を明らかにするべきか否かを。
「・・・ん~、ルークはともかくティア達の考え方からすると私達だけでザオ遺跡に行くってなったら自分達も行くって言い出しそうなんだよな~。私としたらそんな展開あんまり望んじゃいないんだけど、かといってディスト達との関係性をバラすのはルークの事を考えるとどうにもな~・・・」
「ではどうしますか?アッシュの要望は無視しますか?」
「ん~・・・ちなみに私達がバチカルから出たことはアッシュもだけど、他の神託の盾は知ってる?」
「その辺りは神託の盾の兵士がバチカルを調べ、貴女方がもういないことを確認したからもう内密に出立したという見立てで動いてます。そういった状況ですから私が貴女方の事を見つけられなかったと言えば、誤魔化せるかと思いますが・・・」
「・・・う~ん、そうだなぁ~・・・」
それで尚どうするべきかとディストと会話をするくのいちだが、問題が問題なだけにどうするべきかと真剣な表情を浮かべて目を閉じ考え込む。
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「その辺りは私にリグレットも考えてみたのですが、今の話の続きのような形としてアッシュが謡将から離れるような選択をしているからだと思われます。脅しこそしたが私から漏れても構わない、謡将から離れるから・・・みたいにね」
「あ~、ディストから漏れても謡将から離れてるなら別にいいかって事か~。なら納得だね~」
そういった内に話題がディストに頼んだ事に焦点が行くが、その訳を推測する声にくのいちも納得する。
・・・今こうやってくのいちと話してる堂々としたディストからは想像しづらいが、今のディストが演じているというか表向きで見せている顔は要約すると『やたら口うるさく自信満々だが、大抵肝心な所で抜けている駄目科学者』と言った所だろう。
そんなディストだからこそアッシュは頼みやすく、大した障害になりもしないと踏んだのだろうが・・・孔明達と会って事実を知ったディストの今の姿が実は、昔のままをトレースした演技だということを大抵の人物は知りはしない。今のように堂々としていて、かつ全てを吹っ切った気持ちを抱いているといった領域に至っているとは大半の神託の盾は夢にも思っていないだろう・・・
「まぁそういうことですからアッシュは謡将と離れるということは確定としてはいるでしょう。ただそれで丞相の望み通りに動くような従順な神託の盾になるとも思えませんけどね」
「むしろアッシュが誰かに尻尾振って忠誠を誓う姿なんて想像出来ないな~。そうなったなら逆に不安な気持ち以上に、どうしてそうなった!?・・・みたいな気持ちにしかならないだろうしね~♪」
そんなディストに関しての会話から自身で話題転換をすると、くのいちは表情をコロコロ変えた上でケラケラと笑う。アッシュは自分が敬われるべきではあるとは思ってはいても、誰かの下につくような性質ではない・・・もしそうなった場合をその姿を想像して、おかしいと思った為に。
「私もそう思いますが・・・実際の問題としてどうしますか?今の貴女方の様子に関しては遠巻きに探してきてある程度察しはしましたが、そのまま素直にアッシュに言われたからと付いていくことに加えて彼らを連れてくるのですか?」
「あ~、その事か~・・・それにディストに姿を現してもらうにしても、今の状況で協力してるなんて明かすのはまだ早いだろうしな~・・・」
しかしディストがこれからについてを言及してきた事に、くのいちはすぐにどうするべきかと頭をかく。素直にアッシュの望むようにするかどうかもだが、ディストとの関係性を明らかにするべきか否かを。
「・・・ん~、ルークはともかくティア達の考え方からすると私達だけでザオ遺跡に行くってなったら自分達も行くって言い出しそうなんだよな~。私としたらそんな展開あんまり望んじゃいないんだけど、かといってディスト達との関係性をバラすのはルークの事を考えるとどうにもな~・・・」
「ではどうしますか?アッシュの要望は無視しますか?」
「ん~・・・ちなみに私達がバチカルから出たことはアッシュもだけど、他の神託の盾は知ってる?」
「その辺りは神託の盾の兵士がバチカルを調べ、貴女方がもういないことを確認したからもう内密に出立したという見立てで動いてます。そういった状況ですから私が貴女方の事を見つけられなかったと言えば、誤魔化せるかと思いますが・・・」
「・・・う~ん、そうだなぁ~・・・」
それで尚どうするべきかとディストと会話をするくのいちだが、問題が問題なだけにどうするべきかと真剣な表情を浮かべて目を閉じ考え込む。
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