女忍、苦労する
(こんなことならもうちょっとインゴベルト陛下達に関して探っとけばよかったかな~・・・こっちは表向きちゃんと進めば問題ないくらいの感じで行くと思ったのが間違いだったんだろうけど・・・)
そのままくのいちは自身の手を及ばせなかったことに失敗だったと感じる、見通しが甘かったと。
(あっ、そうこう考えてる内にもう出発って事になっちゃった・・・う~ん、まだ完全にこの王女様が私達に付いてくるって決まった訳じゃないし、今は急いで大佐達に付いてってアニスに合流する時期を見計らうよう動くのを考えた方がいいか。そろそろ行かないと間に合わなくなるだろうし)
だが目の前でもう出発という流れで事が動き出した為、ナタリアについて考えるのを止めて謁見の間から出るべく動く。
(・・・ん~、やっぱり今の状況じゃこういう流れになるか・・・あの大佐は何となく不審そうに見てる感じはするけど、あの性格を考えると自分からそこに突っ込もうとする事はなさそうだし)
・・・それで数十分後。城の外に出たくのいちはジェイド達の様子を確認していたのだが、ルークと牢に入れられていたヴァンが共に城から出てきた後に繰り広げられたやり取りに予想通りなったと考える。ヴァンが囮になって船に乗り、ルーク達は陸路で向かうという流れに。
(ただちょっとルークが何か沈んでるっていうか、思い詰めている感じがするけど・・・そこは後ででいいか、今は先にアニスと合流しないと)
それでヴァンがルーク達から離れるのを見た上でその様子がどこか考え込んでいるような物ではと見ながらも、くのいちは考えをアニスとの合流に移行させてその場から消え去る。
「・・・あっ、どうでしたか?上の様子は」
「大方予想通り。まぁ詳しいことは上に行く最中にでも話すから、付いてきてね」
「はい、分かりました」
それで下の階層に着いたくのいちはアニスと合流し、説明を道中でと言い再び上の階層に共に向かう。
「・・・ナタリア様が合流しようとしてくるかもしれない可能性がある、ですか・・・」
「あくまでまだ可能性、だけどね~。そうなった場合、出来るだけ私は反対するように動きたいとは思ってるけど・・・ダアト所属の私達じゃキムラスカの王女殿下であるあの王女様を説得するのは難しいと思うから、もし駄目な場合は私達はちゃんと反対はしたって言うためにも反対はしておくよ~」
「反対だけでもしておくって、どういうことですか?」
「あの王女様は性格的に嘘をつかないって言うか、誤魔化すのとかも含めてそういうことは一切出来ないってのが見た印象なの。それでもし私達が王女様を連れていったんじゃないかってキムラスカが追求した場合に備えて、反対しておくの。それをあの王女様に言えば最終的に納得はしたけど反対していたのは事実・・・くらいは言うだろうっていうのは予測は出来るよ」
「それの為に、あらかじめ用意しておくって事ですか・・・そう聞くと、ナタリア様って自分の立場からどういったことになるのかって全く自覚してないように聞こえるんですけど・・・」
「自覚してないっていうか、自分の行動はキムラスカの王女として誰もから認められた上でその他の人達からも称賛を浴びる唯一無二の方法だくらいに思ってるのが見えるんだよな~。だから王女らしくないって自覚しないどころか、むしろ王女としてこれ以上ない程正しいことしてるって自覚の上で行動してると思うけどね~」
「うわ・・・悪意がないだけに余計に厄介だな~、それ・・・」
・・・それで上の階層に着き、ルーク達を待つだけの体勢に入ったくのいちは先程の予想を告げるのだが、アニスは補足の話も受けて眉を歪める。ナタリアの自覚の無さに極めて嫌そうに。
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そのままくのいちは自身の手を及ばせなかったことに失敗だったと感じる、見通しが甘かったと。
(あっ、そうこう考えてる内にもう出発って事になっちゃった・・・う~ん、まだ完全にこの王女様が私達に付いてくるって決まった訳じゃないし、今は急いで大佐達に付いてってアニスに合流する時期を見計らうよう動くのを考えた方がいいか。そろそろ行かないと間に合わなくなるだろうし)
だが目の前でもう出発という流れで事が動き出した為、ナタリアについて考えるのを止めて謁見の間から出るべく動く。
(・・・ん~、やっぱり今の状況じゃこういう流れになるか・・・あの大佐は何となく不審そうに見てる感じはするけど、あの性格を考えると自分からそこに突っ込もうとする事はなさそうだし)
・・・それで数十分後。城の外に出たくのいちはジェイド達の様子を確認していたのだが、ルークと牢に入れられていたヴァンが共に城から出てきた後に繰り広げられたやり取りに予想通りなったと考える。ヴァンが囮になって船に乗り、ルーク達は陸路で向かうという流れに。
(ただちょっとルークが何か沈んでるっていうか、思い詰めている感じがするけど・・・そこは後ででいいか、今は先にアニスと合流しないと)
それでヴァンがルーク達から離れるのを見た上でその様子がどこか考え込んでいるような物ではと見ながらも、くのいちは考えをアニスとの合流に移行させてその場から消え去る。
「・・・あっ、どうでしたか?上の様子は」
「大方予想通り。まぁ詳しいことは上に行く最中にでも話すから、付いてきてね」
「はい、分かりました」
それで下の階層に着いたくのいちはアニスと合流し、説明を道中でと言い再び上の階層に共に向かう。
「・・・ナタリア様が合流しようとしてくるかもしれない可能性がある、ですか・・・」
「あくまでまだ可能性、だけどね~。そうなった場合、出来るだけ私は反対するように動きたいとは思ってるけど・・・ダアト所属の私達じゃキムラスカの王女殿下であるあの王女様を説得するのは難しいと思うから、もし駄目な場合は私達はちゃんと反対はしたって言うためにも反対はしておくよ~」
「反対だけでもしておくって、どういうことですか?」
「あの王女様は性格的に嘘をつかないって言うか、誤魔化すのとかも含めてそういうことは一切出来ないってのが見た印象なの。それでもし私達が王女様を連れていったんじゃないかってキムラスカが追求した場合に備えて、反対しておくの。それをあの王女様に言えば最終的に納得はしたけど反対していたのは事実・・・くらいは言うだろうっていうのは予測は出来るよ」
「それの為に、あらかじめ用意しておくって事ですか・・・そう聞くと、ナタリア様って自分の立場からどういったことになるのかって全く自覚してないように聞こえるんですけど・・・」
「自覚してないっていうか、自分の行動はキムラスカの王女として誰もから認められた上でその他の人達からも称賛を浴びる唯一無二の方法だくらいに思ってるのが見えるんだよな~。だから王女らしくないって自覚しないどころか、むしろ王女としてこれ以上ない程正しいことしてるって自覚の上で行動してると思うけどね~」
「うわ・・・悪意がないだけに余計に厄介だな~、それ・・・」
・・・それで上の階層に着き、ルーク達を待つだけの体勢に入ったくのいちは先程の予想を告げるのだが、アニスは補足の話も受けて眉を歪める。ナタリアの自覚の無さに極めて嫌そうに。
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