軍師と女忍、総合する

「ただそこについての要素を加味して聞きたいんすけど、これからのキムラスカってどうなると思いやす?今までが今までだけに、その変化ってやつがどう影響するかで今後の鍵になると思うんすけど」
「私の推測としては決して悪くはない結果を産み出すだろうとは思っていますが、それはあくまでキムラスカにとってという意味でです。私の推測が当たっているなら彼は今の状態に苦しむというか、思考と感情のズレを感じ続けることになると思います」
「思考と感情のズレ?・・・難しい表現だにゃ~・・・」
「これは実際にディストと話をする際に話をしますよ。ここではまだ詳しく話は出来ませんからね」
「は~い」
ただその上でまだアッシュについてを聞きたいというくのいちに対して孔明は答えを返すが、その表現におどけた口調で首をひねり分からないと言うとまた後でと返されたことに仕方無しに返事をするしかなかった。繰り返すようだが、ギンジがいる中であまり詳細な話は出来ない為に。









・・・そうしてアルビオールに乗ってダアトを目指した孔明達だが、然程時間をかけずにアルビオールはダアト近くの平原にその身をつけた。



「今までありがとうございました、ギンジ殿。これまでの道中のアルビオールの操縦士の役を務めていただいて」
「いえ、こちらも皆さんの助けになることが出来て嬉しかったです!これからはもう余程じゃないと丞相達に会うことはなくなるかとは思いますけど、また何かキムラスカの命令がありましたら喜んでお手伝いします!」
「ありがとうございます、そう言っていただいて」
「ではオイラはこれで失礼します!」
そうしてダアトの入口にまで見送りに来たギンジと孔明は穏やかでいて笑顔で会話を交わし、頭を下げてからアルビオールへと戻るその姿を二人は見送る。
「・・・さて、導師の私室に向かいますか。彼らの事ですから準備は滞りなく進めているでしょうが、どうなっているかの経過の報告を聞きたいですしこちらも報告をしたいですからね」
「んじゃあっしは神託の盾の本部の方に行ってディストを呼んできやす。アッシュの事に関して早めに話しておいてどういうことなのかを道中に考えてもらうって形にするんで」
「お願いします」
それでギンジの姿を見送った所で二人はくのいちが言い出したこともあり、くのいちが一瞬でその場から消えたことから分かれて動いた。









「・・・あぁ、戻ったんですね丞相」
「えぇ。後リグレットもこちらでしたか」
「はっ。命令を一つ下していただければ謡将にモース達を処罰するための場はすぐに出来るようになったとの報告にこちらに来ていました」
「そうでしたか。それは何よりです」
・・・そうして導師の私室を訪れるとそこにはイオンとアニスだけでなくリグレットもいて、敬礼つきで返ってきた返答の中身に穏やかに微笑み返す。
「それはそうと、奥さんはどうしたんですか?一緒に戻ってきてはいないんですか?」
「少しディストを呼びに行ってもらっています。キムラスカでのアッシュの状態について話し合いをしたいと思いましてね」
「何か良くないことがあったんですか?」
「いえ、そう言うわけではありませんがその話については後にディストが来てからにしましょう。今はリグレットが言った二人を始めとした者達の処断についての話をしたいので」
「わかりました、そうしましょう」
イオンはそこでくのいちがいないことに話題を行かせて話をするが、後でディストと共にと言われた上で処断のことを口にする孔明にアニスとリグレットも真剣な表情になって頷く。いよいよの事についての話に。









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