軍師と女忍、総合する

「ですのでユリアシティには手紙を送るだけに済ませますが・・・プラネットストームを止めた後は先に言ったようにグランコクマとバチカルに向かってからダアトに戻りますが、そこで一連の流れに関しましては収束としますのでアルビオールに関しましてはキムラスカというかシェリダンに戻すようにします。元々の浮遊機関はダアトから提供した物とは言え、アルビオールと共に返却していただくにせよこのダアトではちゃんとした形で更なる研究を行うにしても十全な態勢を取れるかは怪しいですからね」
「ディスト殿にその責任者になっていただく訳にはいかないのですか?」
「ディストにはこれからのダアトでやっていただく事が多々ありますので、アルビオールだけにかかりきりにするわけにはいきません。それに餅は餅屋と言いますが、今までアルビオールに携わってきたシェリダンの方々に任せた方がより良い技術の発展に結び付くでしょうし、我々がアルビオールを使わねばならない事態などそうそうはないでしょうから浮遊機関に関してはあちらが返却を申し出ない限りはそのままにします。キムラスカとしてもその方がダアトに対する心証はよろしいでしょうからね」
「そうですか・・・」
孔明はそこから次にアルビオールに関してをどうするかをトリトハイムと話していき、その結論に感心したような声を漏らす。そういった考えもあってアルビオール諸とも浮遊機関を渡したままにしておくことに。









・・・そうしてその後は特に聞きたいことが何かあるかといったようなこともないといった流れになったため、各自行動という流れにして孔明達はイオンやトリトハイム達と別れた。

それで孔明とくのいちは二人でやることをやり終えた後に待機してもらっていたジェイドとフリングスの二人と合流し、ダアトを出てアルビオールに乗ってラジエイトゲートへと向かった。



「・・・すみません丞相、少しよろしいですか?」
「何でしょうか、フリングス少将?」
・・・イオン達がいなくなったことによりスペースが大きく空いて、隣り合う席に誰もいない状態で座席に座っていた四人。
その中で通路越しの座席に座っていたフリングスから声をかけられたことにより、孔明はそちらに視線を向けて応対する。
「大詠師達の処断の事に関しては我々としては何ら反対するような物ではありませんが、その時の事を考えて一つ疑問に思ったのですが次の大詠師の地位には丞相が就かれるのですか?」
「・・・何故そのようなことを?」
「以前にあくまでも自身は臨時の代表といったように丞相は言われていましたが、これまでの活動で私もそうですが詠師の皆様も丞相のおかげでうまくいったと思われているのは見ていて分かりました。おそらく一連の流れが収束したなら丞相に大詠師になってほしいという要望をされると私は思っているのですが、その時はどうされるのかと思ったんです」
「前には導師という立場について話がありましましたが、大詠師としてですか・・・」
それでフリングスから出てきたのは大詠師の立場に勧められたら就くのかという疑問で、孔明はその声に目を閉じる。










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