軍師、暗躍と飛躍
・・・それでルーク達は更に上に向かう天空客車に乗り、城のある階層に降り城へと入った。その際、連れてきた神託の盾兵士達は外で待機するように言う形で。
「・・・只今大詠師が陛下に謁見しています、しばらくお待ちください」
「大詠師ぃ?・・・おい、お前らんとこの奴なんだろ?特にイオンは上司になんだろうから、別に入っても文句言われねぇだろ」
「モースに文句は言われなくても、いきなり謁見中に中に入るなんて事をしたらインゴベルト陛下にどう言われるか分かりませんから無理ですよ・・・最悪、和平に来たはずなのにそれで陛下の機嫌を損ねて追い出される可能性もあるんですから・・・」
「チッ、しゃあねぇなぁ・・・おら、そこを開けろ!俺はルークだぞ!」
(少々乱暴ですね・・・ですがこちらにとっては都合がいいことですし、彼を止めるべき立場にもありませんし黙っておきますか)
それで謁見の間の前に来た一同は扉の前を警護していた兵士に止められ、ルークがダアト陣に話し掛けるがイオンの気まずげな声に仕方無いと自分で兵士に食って掛かる。その際に孔明はどうかと思いつつも、何も言わずに済ませる。
「っ・・・ど、導師・・・探しましたぞ・・・」
(一言で分かる嘘をつくのは相変わらずですね。まぁ私が彼らに何も言っていないとでも勝手に解釈しているからこその反応なのでしょうが、それでも迂闊で愚かなのは変わりません)
・・・それでルークのごり押しにより無理矢理入る事が出来た一同はモースがマルクトが戦争の準備をしていると言っている場面に遭遇し、それは違うと否定に入った時モースは慌てていかにも心配していたとばかりの声をイオンに向ける。が、明らかに取って付けたと分かる様子に孔明は内心で呆れ返っていた。
(まぁとりあえず私はマルクトの為に動いている訳でもモースの為に動いているわけでもありませんし、発言は極力しないようにしましょう。どちらかに寄った発言をすればモースがまた面倒臭くなりますからね・・・)
そしてそのまま孔明は静観しようと構える。よりモースが面倒になるのを避けるために。
「っ・・・コーメイ!付いてこい!もうルーク殿の元にはいなくてもいいはずだ!」
「(やれやれ、後を任せた私がここにいることにその理由がそれほど気に食いませんか・・・)はい・・・では陛下、ルーク殿、私はここで失礼いたします。くのいち、貴女は外で待機している兵士の元に行っていてください。後で私もそちらに向かいます」
「はい、分かりました」
・・・そして静観していた中で話は進みその企みも虚しく和平の方へと話が進んでいった為、不満を盛大に滲ませながら孔明に付いてくるよう言ってズカズカと先に歩いていくモースに、孔明は頷いた後に挨拶とくのいちへの指示を出してその後に付いていく。
・・・それで謁見の間を出てズカズカ先に進むモースの後に続いた孔明は城の中の一室へと入る。
「コーメイ!貴様何故ダアトを出た!?」
「キムラスカよりルーク殿についての抗議文が届いたからです」
扉が閉められたと同時に孔明に周りを気にせず怒声をぶつけるモースだが、全く動揺する様子も見せずに返す。
「その時には既に大詠師はダアトを出ていてその抗議文についてどのようにするべきかの判断についてを詠師の皆様に私がするしかなかったのですが、その時にはルーク殿が無事でいるかどうか判断出来なかった状況にありました。そんな状態で我々が何もしなかったとなれば、キムラスカの心証がより悪くなっていたのは避けられませんでした・・・ですのでダアトからも捜索の手を伸ばしたと見せるためにも、ある程度の地位にいる人物がそうしたという事実が必要だと思ったのです。ダアトの謝意は本気の物だと知らせるためにも」
「むぅ・・・だが何故お前がそうすることを選んだのだ?」
「導師に大詠師に謡将に六神将・・・主だったダアトを代表する面々がダアトを出ている以上、詠師か私くらいしか捜索に向かえる人材はいませんでしたが、詠師の方々はお二方がいない状態ではダアトを出るのは得策ではないと思ってです。代理という形ではあっても、ダアトの代表の方々ですからね」
「・・・だからお前が向かったという訳か・・・」
「そういうことになります」
そんな孔明が理由についてを語っていくのだが、その中身に納得してというのもあるだろうが信用を向けているからだろう・・・先程の怒りはすっかり収まったと言わんばかりにモースは不満はありつつも、納得はしているといった様子に変わる。
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「・・・只今大詠師が陛下に謁見しています、しばらくお待ちください」
「大詠師ぃ?・・・おい、お前らんとこの奴なんだろ?特にイオンは上司になんだろうから、別に入っても文句言われねぇだろ」
「モースに文句は言われなくても、いきなり謁見中に中に入るなんて事をしたらインゴベルト陛下にどう言われるか分かりませんから無理ですよ・・・最悪、和平に来たはずなのにそれで陛下の機嫌を損ねて追い出される可能性もあるんですから・・・」
「チッ、しゃあねぇなぁ・・・おら、そこを開けろ!俺はルークだぞ!」
(少々乱暴ですね・・・ですがこちらにとっては都合がいいことですし、彼を止めるべき立場にもありませんし黙っておきますか)
それで謁見の間の前に来た一同は扉の前を警護していた兵士に止められ、ルークがダアト陣に話し掛けるがイオンの気まずげな声に仕方無いと自分で兵士に食って掛かる。その際に孔明はどうかと思いつつも、何も言わずに済ませる。
「っ・・・ど、導師・・・探しましたぞ・・・」
(一言で分かる嘘をつくのは相変わらずですね。まぁ私が彼らに何も言っていないとでも勝手に解釈しているからこその反応なのでしょうが、それでも迂闊で愚かなのは変わりません)
・・・それでルークのごり押しにより無理矢理入る事が出来た一同はモースがマルクトが戦争の準備をしていると言っている場面に遭遇し、それは違うと否定に入った時モースは慌てていかにも心配していたとばかりの声をイオンに向ける。が、明らかに取って付けたと分かる様子に孔明は内心で呆れ返っていた。
(まぁとりあえず私はマルクトの為に動いている訳でもモースの為に動いているわけでもありませんし、発言は極力しないようにしましょう。どちらかに寄った発言をすればモースがまた面倒臭くなりますからね・・・)
そしてそのまま孔明は静観しようと構える。よりモースが面倒になるのを避けるために。
「っ・・・コーメイ!付いてこい!もうルーク殿の元にはいなくてもいいはずだ!」
「(やれやれ、後を任せた私がここにいることにその理由がそれほど気に食いませんか・・・)はい・・・では陛下、ルーク殿、私はここで失礼いたします。くのいち、貴女は外で待機している兵士の元に行っていてください。後で私もそちらに向かいます」
「はい、分かりました」
・・・そして静観していた中で話は進みその企みも虚しく和平の方へと話が進んでいった為、不満を盛大に滲ませながら孔明に付いてくるよう言ってズカズカと先に歩いていくモースに、孔明は頷いた後に挨拶とくのいちへの指示を出してその後に付いていく。
・・・それで謁見の間を出てズカズカ先に進むモースの後に続いた孔明は城の中の一室へと入る。
「コーメイ!貴様何故ダアトを出た!?」
「キムラスカよりルーク殿についての抗議文が届いたからです」
扉が閉められたと同時に孔明に周りを気にせず怒声をぶつけるモースだが、全く動揺する様子も見せずに返す。
「その時には既に大詠師はダアトを出ていてその抗議文についてどのようにするべきかの判断についてを詠師の皆様に私がするしかなかったのですが、その時にはルーク殿が無事でいるかどうか判断出来なかった状況にありました。そんな状態で我々が何もしなかったとなれば、キムラスカの心証がより悪くなっていたのは避けられませんでした・・・ですのでダアトからも捜索の手を伸ばしたと見せるためにも、ある程度の地位にいる人物がそうしたという事実が必要だと思ったのです。ダアトの謝意は本気の物だと知らせるためにも」
「むぅ・・・だが何故お前がそうすることを選んだのだ?」
「導師に大詠師に謡将に六神将・・・主だったダアトを代表する面々がダアトを出ている以上、詠師か私くらいしか捜索に向かえる人材はいませんでしたが、詠師の方々はお二方がいない状態ではダアトを出るのは得策ではないと思ってです。代理という形ではあっても、ダアトの代表の方々ですからね」
「・・・だからお前が向かったという訳か・・・」
「そういうことになります」
そんな孔明が理由についてを語っていくのだが、その中身に納得してというのもあるだろうが信用を向けているからだろう・・・先程の怒りはすっかり収まったと言わんばかりにモースは不満はありつつも、納得はしているといった様子に変わる。
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