軍師と女忍、核心へ

・・・そういった美しい主従の姿を見た後、ピオニーは部屋から出て孔明達はゆっくりと一夜を過ごした。そして翌日、孔明達はピオニーに挨拶をした後にグランコクマを後にした。









・・・それで道中は特に何も起きることなくアルビオールは空を飛び、ラジエイトゲートに到着した。

その上で先にラジエイトゲートの造りを把握していて特に迷うような要素もなかった為、孔明達はパッセージリングの操作盤の前に辿り着いた。



「さぁ、くのいち。早速お願いします」
「はい、旦那様」
そうして孔明が頼むと言うと、くのいちは早速と操作盤の前に立って操作を始める。
「・・・終わりました~」
「っ・・・どうやら早速外殻大地の降下が始まったみたいですね・・・一先ずは降下が終わるまでは上に戻ってアルビオール付近で待機しましょう。少し落ち着いてからの方がいいでしょうからね」
それですぐにくのいちが終えたと報告すると大地が下に降り行く感覚を一同は感じ、孔明が待機するように言うと一同は頷き上に向かう。









・・・そうして数時間後、外殻大地が降下し終わったという感覚を上に向かった一同は感じた。妙な浮遊感が失われたことにより。
「・・・どうやら終わったようですね。ではローレライを呼び出したいと思いますので、鍵に超振動を使うように意識をして地核に向けるようにお願いします」
「チッ・・・」
そこで孔明が早速とアッシュに鍵を手渡しお願いをすると、舌打ち混じりにしながらも鍵を上に構えて意識を集中を始める・・・するとすぐにアッシュを中心として第七音素の光が集まりだした。そしてその光景を見て孔明はそっと動きを見せる。
「・・・行くぞ!」
‘ザンッ!’
そしてアッシュが声を上げるとローレライの鍵を地面に突き刺し、第七音素を下に解き放つように放出していく。
「・・・・・・あっ、何か来る・・・!」
その様子を横から見ていたアリエッタは少しした後に感覚的に何かの訪れを鍵の先から感じ取り、その声に他の面々と共に鍵の先に集中する。
‘カッ!’
「うっ・・・!」
その次の瞬間に場が光に満ち溢れ、一同はその眩さに目を眩ませる。



『・・・よくぞ我を解放してくれた。感謝させてもらうぞ』



「・・・その声は地核で聞いた声・・・ということは貴方がローレライであり、その姿が貴方の本当の姿ということですか」
『いかにも、その通りだ』
・・・そして光が収まった時にアッシュの上に君臨するように姿を現した光の珠の姿と声に、視力を戻した孔明はその姿にローレライだと確認すると肯定が返ってきた。その通りだと。
「まずは無事に地核から出られたことは良しとしたいのですが、以前貴方は音譜帯に行きたいといったようにおっしゃっていましたがそれだけが貴方の望みですか?」
『無論、それだけではない。我の望みはユリアと同じく、預言に詠まれたような未来の回避を願っている。音譜帯に行くのも間違ってはおらぬがな』
「ユリアと同じく、ですか・・・出来ればその辺りについて話していただければありがたいのですが、大丈夫ですか?」
『問題ない、聞きたいことについては何でも答えよう』
孔明はそこから自身の聞きたいことについてを聞こうとするのだが、ローレライは特に嫌がるような素振りも逃げることもなく答えると告げる。









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