軍師と女忍、まとめる

「・・・この問題に関してはプラネットストームを止めることで第七音素の恩恵を得られなくなるという人々にとって望ましくない状況が待っていて、今までの生活が不便になるであるといった言葉もそうですが何より預言を詠めなくなると言った事態から不平不満が向けられる事は十分に有り得ることでしょう。ですが預言に詠まれた戦争もそうですが滅びを避けるためには、最早プラネットストームを止めるしかなく預言に頼らない日々をこれから作っていかなくてはなりません。それなのに日常の些事の安寧の為の不満の声に揺れ、及び腰になるような事態になれば後に残るものはオールドラントの滅びという些事というにはあまりにも重く、取り返しのつかない事態だけです」
「「「「・・・っ」」」」
更にこの問題に関して国と言うかこの会談での決定項に従うしかない人々について及び腰になることは望ましくないと口にして行く孔明に、また一斉に場の面々は圧されたように息を呑む。国のトップに立つ者として人々の不満に揺れてはならないということもそうだが、誤った選択を取ることは望まれないと言われていると感じ取ってしまった為に。
「・・・この場でプラネットストームの事について話した事については丁重にお詫びします。ただ言わせていただくならこの事に関しての重大性はあまりにも大きく、妄りに人に知らせるようなことをしたなら事が事なだけに話を聞いた誰かが思わず他人に口にしてしまい、そこから人伝に広がる可能性と言うものを考慮してこの会談のような場でなければ迂闊に言えるものではない・・・そう思っての事です」
「・・・うむ、そちらの言いたいことは分かった。確かにそう考えれば、プラネットストーム関連の事は迂闊には口には出来ぬであろうな」
「ただこうして話をしたからにはこの場でプラネットストームを止めることに賛同してほしいと言うのか?」
「いえ、一先ずはこの会談が終わり外殻大地の降下が済んでローレライの解放が済むまでは国の上層部に話すだけで留めておかれてください。ローレライ解放が済み、その時の経緯を話に行く際に答えをお聞きしに参ります。展開次第という部分も否定は出来ませんが、もしローレライを解放が出来たとして協力を取り付けられたなら今後の展開にも影響致しますので」
「ローレライ、か・・・協力を取り付けれたらと言っているが、実際の所としてローレライはどれくらい協力をしてくれると見込んでいる?」
「正直な所として精々が半々がいいところでしょう。ですが協力をしてくれるならそれでよし、そうでなくとも我々が動かなくてはなりません」
「どちらになろうと覚悟の上、と言うことか・・・」
そう言った上でいかに必要なことかを再認識させるように話をした後、ローレライの解放の後に改めて話をしに行くとの孔明の言葉にピオニーは神妙に話を受け止める。
「・・・一先ずはそれでよろしいですか?」
「・・・いいだろう。ローレライがどのような考えがあるかで話も大分変わってくるであろうしな」
「うむ、こちらもそれでよい」
その上でローレライについての確認をした上でと言ってくる孔明に、ピオニーもインゴベルトもならと頷いた。今までの話の流れからそれでいいと。









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