軍師と女忍、動き回る
「・・・分かった。助言感謝する。その上でどうするかについてちゃんと自分にクリムゾンと向き合い、結論を出すことにしよう」
「そうされてください。それにこれからどうなるかはハッキリしていませんし、我々に報告する場合は最悪の事態が起きた時だと認識させていただきます」
「うむ・・・そちらに良くない情報を渡さないようにこちらも力を尽くそう」
それでインゴベルトも一皮向けたとばかりに意気込み考えるという姿に、孔明が暗に下手な報告はしないでいいと言えば分かっていると力強く頷く。
「では陛下からそのような言葉をいただけた所で、我々は先にケセドニアに向かいたいと思います。会談に向けての準備を行いたいと思いますので、何もなければこのまま退出致しますが」
「うむ。では予定の日にまた会おう」
「はっ。では失礼します」
そしてこれで出ると切り出す孔明にインゴベルトももう満足したように頷き、一同は頭を下げて謁見の間を退出していく。
・・・それでバチカルを出た孔明達はアルビオールに乗り込み、ケセドニアへと向かう。
「・・・そうか・・・まだっつーかアッシュはそんな風なのか・・・」
「まぁ最後の策は託したし、ルークの仕上げでやることをやったなら全く変わらない訳じゃないと思うけどね~。それで駄目ならもう陛下達も決断は確実にするだろうね~。やることやっても駄目だってんなら、キムラスカの未来を守るためにも決断を下さなきゃならないって考えるだろうし」
「まぁそりゃな・・・」
・・・それで一人アルビオールに残っていたルークへの説明をくのいちがし終えるのだが、その表情は微妙そうながらも納得と言った様子であった。
「ん~、もう慣れちゃった?アッシュがどうこうって問題に?」
「慣れたってのもあるけど・・・呆れの方が強くなってるんだよな。どっちかっつったら」
「呆れかぁ~・・・気持ちは分かるよ。実際私もそんな感じだし」
「まぁ俺がいるからとか生きてるからとかってのが理由だってんならもう今更だけど、俺ともう会わない時間ってヤツは結構出来てるしそろそろあいつの望む通りになるはずなのに、全く変わってないってのを何度も聞かされりゃどうとも言えなくなるっつーの・・・」
「あぁ、まぁね・・・」
くのいちはその反応にそうなった理由を慣れかと聞くと、ルークが頭をかきつつ呆れと返した本心からの言葉と中身に脱力気味に同意する。
「・・・ま、そういうことだから俺はもう別にあいつがどうこうとか正直自分と関わるような事がないならどうだっていいって気持ちになってんだ。つーか話を聞けば聞くほど俺がどうにかとかしなきゃいけないみたいな気持ちガリガリ無くなっていくから、ぶっちゃけ話を聞きたくなくなってすらいるっつー感じに近いんだよ」
「それはルークの立場からすれば当然かな~・・・まぁこっちとしてもアッシュにこだわってもらわれると色々困るし、面倒だからね~」
「えぇ、貴方がそう思っているのでしたらこちらとしても問題はないですからね」
「まぁそんなんだから話さなきゃならないことなら普通に聞くけど、正直もうどうでもいいよ。あいつの事は」
そうしてルークが本心からどうでもいいといったようにアッシュに対する気持ちを漏らしていく様子に、話をしていたくのいちに孔明達だけでなく周りのアニス達も頷いていた・・・アッシュがルークに対して見当違いな怒りを見せるその姿勢をスルーする気持ちになっていくのは当然だというように。
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「そうされてください。それにこれからどうなるかはハッキリしていませんし、我々に報告する場合は最悪の事態が起きた時だと認識させていただきます」
「うむ・・・そちらに良くない情報を渡さないようにこちらも力を尽くそう」
それでインゴベルトも一皮向けたとばかりに意気込み考えるという姿に、孔明が暗に下手な報告はしないでいいと言えば分かっていると力強く頷く。
「では陛下からそのような言葉をいただけた所で、我々は先にケセドニアに向かいたいと思います。会談に向けての準備を行いたいと思いますので、何もなければこのまま退出致しますが」
「うむ。では予定の日にまた会おう」
「はっ。では失礼します」
そしてこれで出ると切り出す孔明にインゴベルトももう満足したように頷き、一同は頭を下げて謁見の間を退出していく。
・・・それでバチカルを出た孔明達はアルビオールに乗り込み、ケセドニアへと向かう。
「・・・そうか・・・まだっつーかアッシュはそんな風なのか・・・」
「まぁ最後の策は託したし、ルークの仕上げでやることをやったなら全く変わらない訳じゃないと思うけどね~。それで駄目ならもう陛下達も決断は確実にするだろうね~。やることやっても駄目だってんなら、キムラスカの未来を守るためにも決断を下さなきゃならないって考えるだろうし」
「まぁそりゃな・・・」
・・・それで一人アルビオールに残っていたルークへの説明をくのいちがし終えるのだが、その表情は微妙そうながらも納得と言った様子であった。
「ん~、もう慣れちゃった?アッシュがどうこうって問題に?」
「慣れたってのもあるけど・・・呆れの方が強くなってるんだよな。どっちかっつったら」
「呆れかぁ~・・・気持ちは分かるよ。実際私もそんな感じだし」
「まぁ俺がいるからとか生きてるからとかってのが理由だってんならもう今更だけど、俺ともう会わない時間ってヤツは結構出来てるしそろそろあいつの望む通りになるはずなのに、全く変わってないってのを何度も聞かされりゃどうとも言えなくなるっつーの・・・」
「あぁ、まぁね・・・」
くのいちはその反応にそうなった理由を慣れかと聞くと、ルークが頭をかきつつ呆れと返した本心からの言葉と中身に脱力気味に同意する。
「・・・ま、そういうことだから俺はもう別にあいつがどうこうとか正直自分と関わるような事がないならどうだっていいって気持ちになってんだ。つーか話を聞けば聞くほど俺がどうにかとかしなきゃいけないみたいな気持ちガリガリ無くなっていくから、ぶっちゃけ話を聞きたくなくなってすらいるっつー感じに近いんだよ」
「それはルークの立場からすれば当然かな~・・・まぁこっちとしてもアッシュにこだわってもらわれると色々困るし、面倒だからね~」
「えぇ、貴方がそう思っているのでしたらこちらとしても問題はないですからね」
「まぁそんなんだから話さなきゃならないことなら普通に聞くけど、正直もうどうでもいいよ。あいつの事は」
そうしてルークが本心からどうでもいいといったようにアッシュに対する気持ちを漏らしていく様子に、話をしていたくのいちに孔明達だけでなく周りのアニス達も頷いていた・・・アッシュがルークに対して見当違いな怒りを見せるその姿勢をスルーする気持ちになっていくのは当然だというように。
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