軍師と女忍、動き回る
「ではティアに関してはここまでにしておきますが、確認としてユリアシティは外殻大地降下後の身の振り方に関しては我々の指揮下に入っていただけますか?」
「・・・それは、そうさせていただきます・・・外殻大地が降下したとなれば、我々はどうしようもありませんから・・・」
「それは良かった」
孔明はそんなティアについてから話題をユリアシティをダアトの指揮下についてに変え、市長が苦い表情ながら頷いた事に満足げに微笑む。
「では外殻大地降下後はしばらくシンクとディストをこちらに派遣しますので、彼らの指示の元で動いてください。食料の輸送にこの街の特性を活かして港町として活用出来るようにし、住民の皆様がその状態に慣れるまで常駐していただきますので」
「はい、分かりました・・・」
「では外殻大地降下後にまた来ますので、我々はこれで失礼します」
それで後の対応についてを口にした後、孔明は会釈をした後にルーク達と共にその場を後にしていく。複雑そうな表情を浮かべたままの市長を背にする形で・・・
・・・それでユリアシティを出た孔明達はアルビオールに乗り、バチカルの方へと向かう。
「・・・市長はティアを止めると思いますか、丞相?」
「十中八九止めると思いますよ。と言うよりはむしろ彼女を止めてくれることを期待するためにあぁ言ったといった方がいいですね」
「やはり市長にあぁ言ったのはそういうわけでしたか」
そのアルビオールの中でディストからの問い掛けにそうするだろうと言うと共に、それを狙ったと返す孔明に予測は出来ていたと返す。
「今尚彼女が頑張ろうとしているその精神だけは買いますが、その頑張りは却って厄介だと直接言ってもより頑張るからどうにかと強情になるだけです。それならば否定を返すだけではなく、情によって訴えかけた方がティアには効きます。ましてや近い将来に謡将がいなくなることを考えれば、市長がその精神的な支柱になるのは確かです。以前に謡将より本当の血縁関係にないと言われましたが、それでも彼女が頼れるのは市長にユリアシティの住民くらいでしょうからね」
「まぁローレライ教団に神託の盾として忠誠心が無かった訳ではないでしょうが、彼女が他の人を相手に心を許すとも思えませんからね。そう考えれば市長から涙ながらに命を粗末にしないでくれとでも言えば、ティアは戸惑いどうするかとなり結果的に神託の盾に戻らない可能性が高いというわけですか」
「そうなりますが、それでも戻って自分も何かと言うのであれば散々私や貴殿方が言ってきたのですからね。その時は前に言ったようにしますよ・・・まぁ彼女の性格からして、そこまで強硬な姿勢を市長に見せるとは思いませんがね」
「まぁそうなるでしょうね」
それでティアについての予測をしていく孔明のしょうがないと言った様子からの言葉に、ディストも同意を示す。情で動くティアが情により動けなくなるという事態が確かに見えたことに、その皮肉さを感じる形で。
・・・そんな風にして会話を交わしながら移動していた孔明達だが、バチカル付近にアルビオールが着いたことで一同は会話を止めてバチカルへと向かった。
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「・・・それは、そうさせていただきます・・・外殻大地が降下したとなれば、我々はどうしようもありませんから・・・」
「それは良かった」
孔明はそんなティアについてから話題をユリアシティをダアトの指揮下についてに変え、市長が苦い表情ながら頷いた事に満足げに微笑む。
「では外殻大地降下後はしばらくシンクとディストをこちらに派遣しますので、彼らの指示の元で動いてください。食料の輸送にこの街の特性を活かして港町として活用出来るようにし、住民の皆様がその状態に慣れるまで常駐していただきますので」
「はい、分かりました・・・」
「では外殻大地降下後にまた来ますので、我々はこれで失礼します」
それで後の対応についてを口にした後、孔明は会釈をした後にルーク達と共にその場を後にしていく。複雑そうな表情を浮かべたままの市長を背にする形で・・・
・・・それでユリアシティを出た孔明達はアルビオールに乗り、バチカルの方へと向かう。
「・・・市長はティアを止めると思いますか、丞相?」
「十中八九止めると思いますよ。と言うよりはむしろ彼女を止めてくれることを期待するためにあぁ言ったといった方がいいですね」
「やはり市長にあぁ言ったのはそういうわけでしたか」
そのアルビオールの中でディストからの問い掛けにそうするだろうと言うと共に、それを狙ったと返す孔明に予測は出来ていたと返す。
「今尚彼女が頑張ろうとしているその精神だけは買いますが、その頑張りは却って厄介だと直接言ってもより頑張るからどうにかと強情になるだけです。それならば否定を返すだけではなく、情によって訴えかけた方がティアには効きます。ましてや近い将来に謡将がいなくなることを考えれば、市長がその精神的な支柱になるのは確かです。以前に謡将より本当の血縁関係にないと言われましたが、それでも彼女が頼れるのは市長にユリアシティの住民くらいでしょうからね」
「まぁローレライ教団に神託の盾として忠誠心が無かった訳ではないでしょうが、彼女が他の人を相手に心を許すとも思えませんからね。そう考えれば市長から涙ながらに命を粗末にしないでくれとでも言えば、ティアは戸惑いどうするかとなり結果的に神託の盾に戻らない可能性が高いというわけですか」
「そうなりますが、それでも戻って自分も何かと言うのであれば散々私や貴殿方が言ってきたのですからね。その時は前に言ったようにしますよ・・・まぁ彼女の性格からして、そこまで強硬な姿勢を市長に見せるとは思いませんがね」
「まぁそうなるでしょうね」
それでティアについての予測をしていく孔明のしょうがないと言った様子からの言葉に、ディストも同意を示す。情で動くティアが情により動けなくなるという事態が確かに見えたことに、その皮肉さを感じる形で。
・・・そんな風にして会話を交わしながら移動していた孔明達だが、バチカル付近にアルビオールが着いたことで一同は会話を止めてバチカルへと向かった。
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