軍師と女忍、見切りをつける
・・・そうしてケセドニアの近くに着いたのだが、孔明の指示によりくのいちとシンクの二人がルークを呼び出してくるために他は少し待機するようにとなった。その事にガイは不満そうではあったが、現在やることのあるケセドニアで時間を取って話をして迷惑をかけるわけにはいかないとのことでだ。
それで待機するとこ数十分、二人がルークを連れて戻って来たことでダアトに向けてアルビオールは飛び立っていく。
「・・・ちょっとルークと話をしたいから、場所を変わってくれないか?」
「このままでいいでしょ。あんたはグランコクマからケセドニアまでずっとギンジに興奮しながら話しかけてたけど、本当はあまり立って動き回るのは望まれないって言われてるんだ。それに何か話したいなら僕は黙ってるから遠慮なく話しなよ。別にやましい話じゃないってんなら邪魔しないからさ」
「う・・・分かった」
・・・それでアルビオールに乗り込んだシンクとルークが座る席の反対側に座ったガイが位置を変わるようにと願うが、シンクがこのままでいいだろうというように返してきたことに仕方無いというように頷く。
「・・・なぁ、ルーク・・・どうだ、調子は?」
「別に悪くねーよ、そんな問題もねーしな」
「問題って・・・そう言えばアッシュはどうしたんだ?ここにはいないようだが・・・」
「・・・そこんとこ俺はちょっとケセドニアにいたからよくわかんねぇけど、どうなってんだ?」
「ん~、ちょっと別の所で働いてもらってるから今のところは心配しなくてもいいよ~。元気なのは間違いないだろうし」
「そ、そうか・・・」
そうして改めてルークに話し掛ける中でガイはアッシュについて聞くが、ルークがくのいちにどうかと振ると元気だろうとの返しに何とも言いがたそうな声を漏らす。
「・・・ま、そんな気にすんなよ。取り敢えずアルビオールに乗るまでに何で俺が呼び出されたのかは聞いたけど、ダアトに行けばいいってことらしいしよ」
「ダアトって・・・今俺が呼び出されてまでやることって何があるんだ・・・?」
「「「「・・・」」」」
ルークはそんなガイに気にするなと言うが、疑問に首を傾げつつもルーク以外に聞く様子のない姿に周囲の面々何とも言いがたそうな表情になっていたことに気付いていなかった。
・・・そうしてアルビオールに乗っている間やけにルークに話し掛けるガイだったが、当たり障りのない会話はともかく何か意味のある質問などに関しては周りの面々に振られたことに何とも言いがたそうな空気になった。
ただそんな空気もダアトに着いたことでようやく終わりを告げた。
「・・・さて、私とくのいちとシンクとフリングス少将とルークはガイと共に目的の場に向かいます。導師達は詠師達への説明をお願いします」
「はい、分かりました」
「え・・・何で二つに分かれるんだ?」
「その説明に関してはここでは説明は出来ませんので、我々に付いてきていただければお話しします。そして貴方を連れてきたのもこの為です」
「え・・・?」
それでダアトの教会の前に来た所で指示をスラスラ出す孔明にガイはどういうことかと眉を寄せるが、自分に関わることだと言われてより怪訝そうな表情になる。
「釈然としない気持ちになるかもしれませんが、これはピオニー陛下よりの命でもあります。そうですね、大佐?」
「はい、ですので丞相に付いていってください。いいですね?」
「は、はぁ・・・そういうことなら、付いていくよ・・・」
更に孔明がジェイドにまで発言を求めてピオニーの言葉だと認めると、ガイもようやく勘弁したように頷く。ハッキリとした不平不満があるわけではないが、かといって素直に頷ききれないといった気持ちを渋々押されたように。
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それで待機するとこ数十分、二人がルークを連れて戻って来たことでダアトに向けてアルビオールは飛び立っていく。
「・・・ちょっとルークと話をしたいから、場所を変わってくれないか?」
「このままでいいでしょ。あんたはグランコクマからケセドニアまでずっとギンジに興奮しながら話しかけてたけど、本当はあまり立って動き回るのは望まれないって言われてるんだ。それに何か話したいなら僕は黙ってるから遠慮なく話しなよ。別にやましい話じゃないってんなら邪魔しないからさ」
「う・・・分かった」
・・・それでアルビオールに乗り込んだシンクとルークが座る席の反対側に座ったガイが位置を変わるようにと願うが、シンクがこのままでいいだろうというように返してきたことに仕方無いというように頷く。
「・・・なぁ、ルーク・・・どうだ、調子は?」
「別に悪くねーよ、そんな問題もねーしな」
「問題って・・・そう言えばアッシュはどうしたんだ?ここにはいないようだが・・・」
「・・・そこんとこ俺はちょっとケセドニアにいたからよくわかんねぇけど、どうなってんだ?」
「ん~、ちょっと別の所で働いてもらってるから今のところは心配しなくてもいいよ~。元気なのは間違いないだろうし」
「そ、そうか・・・」
そうして改めてルークに話し掛ける中でガイはアッシュについて聞くが、ルークがくのいちにどうかと振ると元気だろうとの返しに何とも言いがたそうな声を漏らす。
「・・・ま、そんな気にすんなよ。取り敢えずアルビオールに乗るまでに何で俺が呼び出されたのかは聞いたけど、ダアトに行けばいいってことらしいしよ」
「ダアトって・・・今俺が呼び出されてまでやることって何があるんだ・・・?」
「「「「・・・」」」」
ルークはそんなガイに気にするなと言うが、疑問に首を傾げつつもルーク以外に聞く様子のない姿に周囲の面々何とも言いがたそうな表情になっていたことに気付いていなかった。
・・・そうしてアルビオールに乗っている間やけにルークに話し掛けるガイだったが、当たり障りのない会話はともかく何か意味のある質問などに関しては周りの面々に振られたことに何とも言いがたそうな空気になった。
ただそんな空気もダアトに着いたことでようやく終わりを告げた。
「・・・さて、私とくのいちとシンクとフリングス少将とルークはガイと共に目的の場に向かいます。導師達は詠師達への説明をお願いします」
「はい、分かりました」
「え・・・何で二つに分かれるんだ?」
「その説明に関してはここでは説明は出来ませんので、我々に付いてきていただければお話しします。そして貴方を連れてきたのもこの為です」
「え・・・?」
それでダアトの教会の前に来た所で指示をスラスラ出す孔明にガイはどういうことかと眉を寄せるが、自分に関わることだと言われてより怪訝そうな表情になる。
「釈然としない気持ちになるかもしれませんが、これはピオニー陛下よりの命でもあります。そうですね、大佐?」
「はい、ですので丞相に付いていってください。いいですね?」
「は、はぁ・・・そういうことなら、付いていくよ・・・」
更に孔明がジェイドにまで発言を求めてピオニーの言葉だと認めると、ガイもようやく勘弁したように頷く。ハッキリとした不平不満があるわけではないが、かといって素直に頷ききれないといった気持ちを渋々押されたように。
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