軍師と女忍、想定外の事態に合う

「取りあえずは気をつけるべき事は以上になりますが・・・他には何かやりたいことに言わねばならない事はありますか?」
「「「「・・・」」」」
「・・・特には無いようですね。ならば明日になれば各地を回ることになりますので今日はこれまでにしますが、くのいちにシンク・・・後でアッシュの服選びに付き合った上で、今着ている服の処分をお願いします。もう必要はないでしょうからね」
「「はい、分かりました」」
「っ・・・!」
それで孔明が一同に確認を取った後にアッシュを含めた三人にこうして欲しいと確認を取ると、二人は揃って頷くがアッシュは相も変わらず苦い顔を浮かべるばかりで返答を返すことはなかった。









・・・それで集会所から出た孔明はルークと共に宿に向かう。



「・・・しっかし、本当に変わらねぇもんだな。いつまでもあんな風ににげぇ顔ばっか浮かべてよ・・・」
「もう今更だと思ってください。それに今から彼に全て自分の好きなようにしていいとった指揮権に選択権を与える方が厄介な事態を生む可能性が高くなります。流石に今までの事を全て台無しにするような行動は取らないにしても、いくらかは確実に台無しにしてくれる事は間違いありません」
「俺関係、だけでもねぇよな・・・」
「えぇ。特にキムラスカ関連で何かをしでかしてくれるでしょう・・・私としても今更そんなことにされるのはご免ですから、あの顔になるくらいで収まるならいくらでも眺めますよ」
「・・・まぁ確かにそう考えると、その方がいいよな・・・」
孔明と二人だけの部屋の中でルークは先程のアッシュの姿についてを切り出すのだが、返されていく言葉に納得する。アッシュを苦い顔にさせて平和になるなら、確かにその方がいいと。
「・・・まぁつっても、もう少しで俺はあいつと顔を合わせる事も無くなっちまうけどな。アッシュはその事を俺が死ぬって思うからだろうけど・・・多分っつーかまず間違いなく、次にバチカルに行ったら文句垂れるだろうけどな」
「文句くらいはどれだけでもお聞きしますよ。打開策を立てもせず、ただ不満だというだけでそれをどうにか覆せという言葉は聞きませんし・・・もう策の仕込みは済んでいますからね。私達が気に入らないというだけで目も意識も反らしている彼にとっては酷でしょうが、当然と言えば当然です」
「・・・今まで結構な時間アッシュと一緒にいたけど、もう何も擁護するつもりにもなれねぇな・・・つーか俺だからなのか、同情するつもりになれねぇ・・・」
「同情はむしろしない方がいいのは分かるでしょう。貴方からそうされたというのは彼にとっては屈辱でしかないでしょうからね」
「まぁな・・・後は精々諦めて理解を早くしてほしいって思うくらいだな・・・これが一番いいって・・・」
その上でアッシュに対する気持ちを口にしていくルークに孔明は辛辣にアッシュに対して返していき、何とも言いがたそうな表情を浮かべる。アッシュに対しての複雑な表情を・・・









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