軍師と女忍、想定外の事態に合う
「リグレットにはケセドニアでアスター氏の手助けを兵と共にしていただくためですが、ルークにはこれ以上バチカルにアッシュと共に向かっていただく訳にはいかないからです・・・特にアッシュ。貴方はもうそろそろキムラスカに戻らねばならぬのですし、ナタリア様もいつまでも黙っていただくわけにも動きの抑制も出来なくなってきていると前にバチカルに向かった時に報告を受けました」
「何・・・っ!?」
「聞いていなかったといった様子ですが、これに関しては言っても言わなくてもいずれ貴方に戻っていただかなくてはなりませんでしたから敢えて言おうとは思ってはいませんでした。ですが事ここに来ても貴方がまだその神託の盾の服を脱いでいないことは私も良くないと思いましたし、何よりナタリア様が何らかの拍子で貴殿方の事を知るようなことになれば事態が妙な方向に向かいかねません。ですのでここで今言わせていただきました・・・これからバチカルにも行くことになりますので、貴方にも今日の内に覚悟に準備を整えていただくために」
「っ・・・!」
二人が残る理由は何なのかを説明する中でナタリアについての危険性もあると言う孔明が、認識をしてもらう必要があると感じたから言ったと付け加えればアッシュは極めて不本意そうながらも否定の言葉が出てこなかった・・・降って湧いたような事を言われたと言っても今更戻らないなんて言えない上に、否定をすればキムラスカに帰ることもそうだがナタリアに会いたくないと言ったも同然の事だった為に。
「そしてルークにはそんなナタリア様に会わないようにと配慮させていただく為です。ただ最初はアルビオールの中に残っていただくのもいいかと思ったのですが、ナタリア様の行動を考えればそのような理由なら自分が各地を回って和平の為に尽力するのは間違いではないと我々に強引に付いてくることも有り得ないとは言い切れません」
「確かにナタリア様がケセドニアにまで来ていた前科を考えれば決して有り得ないとは言い切れないでしょうね」
「えぇ。一応はナタリア様にそのようなことを起こすことが無いようにと警戒はさせてはいただきますが、力ずくで行動された結果を考慮するとケセドニアで待機していただくのがいいと思ったのですよ。勿論ルークには人目につかないようにどこかで待機していただく形でです」
「それでいいかとは思いますが・・・ルーク、貴方はどうですか?」
「・・・俺はそれで構わねぇよ。今までの事が全部駄目になるくらいならその方がいいだろうしよ」
「そうですか・・・となれば後はアッシュがどうするか、ですね」
「っ・・・!」
だからこそルークに待ってもらうこともそうではあるが、ナタリアの行動に関しても警戒する必要がある・・・そういった狙いがあるというように言う孔明にジェイドもルークも共に納得した様子を見せるが、話題を向けられたアッシュは苦々しげな様子を浮かべた。自分一人反対すれば分からず屋となるのもそうだが、ナタリアに関して面倒なことになるのが目に見えていた為に。
「さて、どうですか?アッシュ」
「っ・・・分かった、別にそれでいい・・・その屑がどうなろうが知ったことじゃないが、面倒な事になるよりはいいだろう・・・後で服は着替える・・・」
「では決まりですね」
そして孔明がどうかと確認を向けるとアッシュは観念したように言葉を漏らし、その姿に微笑を浮かべた。これで決まりだと。
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「何・・・っ!?」
「聞いていなかったといった様子ですが、これに関しては言っても言わなくてもいずれ貴方に戻っていただかなくてはなりませんでしたから敢えて言おうとは思ってはいませんでした。ですが事ここに来ても貴方がまだその神託の盾の服を脱いでいないことは私も良くないと思いましたし、何よりナタリア様が何らかの拍子で貴殿方の事を知るようなことになれば事態が妙な方向に向かいかねません。ですのでここで今言わせていただきました・・・これからバチカルにも行くことになりますので、貴方にも今日の内に覚悟に準備を整えていただくために」
「っ・・・!」
二人が残る理由は何なのかを説明する中でナタリアについての危険性もあると言う孔明が、認識をしてもらう必要があると感じたから言ったと付け加えればアッシュは極めて不本意そうながらも否定の言葉が出てこなかった・・・降って湧いたような事を言われたと言っても今更戻らないなんて言えない上に、否定をすればキムラスカに帰ることもそうだがナタリアに会いたくないと言ったも同然の事だった為に。
「そしてルークにはそんなナタリア様に会わないようにと配慮させていただく為です。ただ最初はアルビオールの中に残っていただくのもいいかと思ったのですが、ナタリア様の行動を考えればそのような理由なら自分が各地を回って和平の為に尽力するのは間違いではないと我々に強引に付いてくることも有り得ないとは言い切れません」
「確かにナタリア様がケセドニアにまで来ていた前科を考えれば決して有り得ないとは言い切れないでしょうね」
「えぇ。一応はナタリア様にそのようなことを起こすことが無いようにと警戒はさせてはいただきますが、力ずくで行動された結果を考慮するとケセドニアで待機していただくのがいいと思ったのですよ。勿論ルークには人目につかないようにどこかで待機していただく形でです」
「それでいいかとは思いますが・・・ルーク、貴方はどうですか?」
「・・・俺はそれで構わねぇよ。今までの事が全部駄目になるくらいならその方がいいだろうしよ」
「そうですか・・・となれば後はアッシュがどうするか、ですね」
「っ・・・!」
だからこそルークに待ってもらうこともそうではあるが、ナタリアの行動に関しても警戒する必要がある・・・そういった狙いがあるというように言う孔明にジェイドもルークも共に納得した様子を見せるが、話題を向けられたアッシュは苦々しげな様子を浮かべた。自分一人反対すれば分からず屋となるのもそうだが、ナタリアに関して面倒なことになるのが目に見えていた為に。
「さて、どうですか?アッシュ」
「っ・・・分かった、別にそれでいい・・・その屑がどうなろうが知ったことじゃないが、面倒な事になるよりはいいだろう・・・後で服は着替える・・・」
「では決まりですね」
そして孔明がどうかと確認を向けるとアッシュは観念したように言葉を漏らし、その姿に微笑を浮かべた。これで決まりだと。
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