軍師と女忍、想定外の事態に合う
「ディストの気持ちに考えは分かりました。他の方々はどのようにお考えですか?」
「「「「・・・」」」」
そんなディストの声の後で孔明が周りを見渡しながらどうかと聞くと、一同は難しそうな表情を浮かべて黙りこむ。単なる気持ちで話をするには難しい問題である為に。
「・・・取りあえず反対意見は無いようですが、また何かあれば明後日までに私に話してください」
「それは構いませんが・・・各国の首脳陣に報告をしに行くのはいいとは言え、このシェリダンでまた何人かは待機することにするのですか?」
「いえ、流石にもうこのシェリダンに居続ける理由はありませんので兵達には船で戻ってもらい、アルビオールで我々は各国を回ります。ローレライの事を説明すると共に、ケセドニアでキムラスカとマルクトの会談を為にもです」
「ふむ・・・その会談でローレライにこの外殻大地、そして預言についてを話し合うという訳ですか」
「そうなりますが、ローレライを解放となった際にどのようになるのかが読めないのでこの話はここまでですね」
「分かりました。では研究結果が出るまではゆっくり待たせていただきますよ」
それで反応が出ないのを見て話を終わらせようとした所にジェイドが後の行動の予定を聞き、その問いに答えていくと納得したように言葉を納めた。
・・・それで他の面々も納得して特に反対意見も出なかったことで、一同は解散という流れになった。
「・・・にしても、ローレライですかぁ・・・流石にそんな存在と地核で会うとは旦那様でも想像が出来ていなかったですよね?」
「そうですね。むしろ想像出来ていた方がおかしいですが、今考えてみれば納得出来る部分もあるんですよ」
「納得、ですか?」
それで場に孔明とくのいちのみが残った中でくのいちが向けた問い掛けに、肯定しつつも納得と答えが返ってきたことに首を傾げる。
「ローレライが今まで地上に現れなかった理由ですよ。伝説のみの存在というには様々な伝承がありましたから元から存在していなかった可能性は少ないとは思ってはいましたが、ならば何故その姿を見せないのかという疑問がありました。ただそう考える中で何者かにより力を制御されているだとか、囚われていると言ったような線はないとは思っていました。もしそんなことになっていたならローレライという存在が自らの元にいると喧伝し、あたかも大義名分は我にありとばかりに何か行動していてもおかしくはありませんでしたからね」
「しかしそれが無かったってことは、少なくとも誰かに見付かるような事はなかったって事ですね」
「えぇ。それに創世歴時代からローレライの存在はどこにあるのかと探してきた組織に人物達は山程いたでしょうが、そのことごとくが空振りに終わったのは歴史が証明していますしローレライがいた場所が地核だというならむしろ見付からないのが当然だと言えるでしょう。何しろ外殻大地としてこの大地が空に浮かんでいる事から、地核にもしローレライがいるかもなどと突拍子なく考える方がいても、まず外殻大地の仕組みに加えて先の地核突入のような手段がなければとても片道ですら行けませんからね」
「まぁあれだけの準備なんて国を挙げての物でないと出来ませんし、そんな事が想像出来たとしても確証がないならそうする理由はないって言われるのが関の山・・・だからローレライはずっと地核にいたって訳ですか」
「えぇ、そう言うことです」
その納得は何かと言えばローレライが今まで歴史の表舞台に上がってこなかったことで、それらの理由にくのいちもまた納得した。元々ローレライが見付かる道理はなかったということに。
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「「「「・・・」」」」
そんなディストの声の後で孔明が周りを見渡しながらどうかと聞くと、一同は難しそうな表情を浮かべて黙りこむ。単なる気持ちで話をするには難しい問題である為に。
「・・・取りあえず反対意見は無いようですが、また何かあれば明後日までに私に話してください」
「それは構いませんが・・・各国の首脳陣に報告をしに行くのはいいとは言え、このシェリダンでまた何人かは待機することにするのですか?」
「いえ、流石にもうこのシェリダンに居続ける理由はありませんので兵達には船で戻ってもらい、アルビオールで我々は各国を回ります。ローレライの事を説明すると共に、ケセドニアでキムラスカとマルクトの会談を為にもです」
「ふむ・・・その会談でローレライにこの外殻大地、そして預言についてを話し合うという訳ですか」
「そうなりますが、ローレライを解放となった際にどのようになるのかが読めないのでこの話はここまでですね」
「分かりました。では研究結果が出るまではゆっくり待たせていただきますよ」
それで反応が出ないのを見て話を終わらせようとした所にジェイドが後の行動の予定を聞き、その問いに答えていくと納得したように言葉を納めた。
・・・それで他の面々も納得して特に反対意見も出なかったことで、一同は解散という流れになった。
「・・・にしても、ローレライですかぁ・・・流石にそんな存在と地核で会うとは旦那様でも想像が出来ていなかったですよね?」
「そうですね。むしろ想像出来ていた方がおかしいですが、今考えてみれば納得出来る部分もあるんですよ」
「納得、ですか?」
それで場に孔明とくのいちのみが残った中でくのいちが向けた問い掛けに、肯定しつつも納得と答えが返ってきたことに首を傾げる。
「ローレライが今まで地上に現れなかった理由ですよ。伝説のみの存在というには様々な伝承がありましたから元から存在していなかった可能性は少ないとは思ってはいましたが、ならば何故その姿を見せないのかという疑問がありました。ただそう考える中で何者かにより力を制御されているだとか、囚われていると言ったような線はないとは思っていました。もしそんなことになっていたならローレライという存在が自らの元にいると喧伝し、あたかも大義名分は我にありとばかりに何か行動していてもおかしくはありませんでしたからね」
「しかしそれが無かったってことは、少なくとも誰かに見付かるような事はなかったって事ですね」
「えぇ。それに創世歴時代からローレライの存在はどこにあるのかと探してきた組織に人物達は山程いたでしょうが、そのことごとくが空振りに終わったのは歴史が証明していますしローレライがいた場所が地核だというならむしろ見付からないのが当然だと言えるでしょう。何しろ外殻大地としてこの大地が空に浮かんでいる事から、地核にもしローレライがいるかもなどと突拍子なく考える方がいても、まず外殻大地の仕組みに加えて先の地核突入のような手段がなければとても片道ですら行けませんからね」
「まぁあれだけの準備なんて国を挙げての物でないと出来ませんし、そんな事が想像出来たとしても確証がないならそうする理由はないって言われるのが関の山・・・だからローレライはずっと地核にいたって訳ですか」
「えぇ、そう言うことです」
その納得は何かと言えばローレライが今まで歴史の表舞台に上がってこなかったことで、それらの理由にくのいちもまた納得した。元々ローレライが見付かる道理はなかったということに。
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